2017年7月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG
平成29年7月28日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~富良野岳巡視
今日は雲の多い十勝連峰でしたが、山頂付近からは右に十勝岳と最奥には美瑛富士が望めました。
歩道からは季節を彩るたくさんの花が見ることができ、トカチフウロの群生が斜面を覆っていました。
濃いピンク色の大ぶりな花が目立つエゾツツジも咲いていました。
エゾルリソウが花期を迎えており、その姿に多くの登山者が歩みを止めて見入っていました。
登山者に人気のあるイワギキョウも咲いていました。
平成29年7月22日(土曜日)白銀荘連絡路~十勝岳避難小屋巡視
十勝岳への連絡路入口では、ミヤマホツツジが咲いていました。
途中、歩道脇には、イワブクロがたくさん咲いていました。
この連絡路から火口付近を見上げると、緑の植生帯と火山らしい岩石地帯との境界を明確に見ることができます。
十勝連峰では夏に多く見かけるクロウスゴの実がなっていました。
今年は、シーズン当初の開花がずいぶんと遅れていたように感じますが、最近の急激な気温の上昇により現在は逆に早まったように感じます。
平成29年7月21日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋ルート誘導目印設置作業
本日は、上ホロ避難小屋までの歩道における、ルート逸脱による植生踏み荒らし防止のための作業をします。花期を終えたチングルマの花柱が風にたなびき、この時期の風物詩として登山者を楽しませていました。
ルートを進み、十勝岳が最奥に望まれる斜面の上に出ました。(ピンクの丸印内が上ホロ避難小屋)
黄色い丸印内の斜面は歩道がわかりにくく、ルートを外れることにより植生の踏み荒らしが発生しています。
ここに、ルート誘導のための目印を設置します。
鉄杭にピンクテープを付けた目印をルート上に設置していきます。
設置後、上ホロ避難小屋方面へのルートの様子です。
目印の設置により、ルートの目視がしやすくなりました。
これにより、踏み荒らしなどの人為的な荒廃が減ることを期待します。
上ホロ避難小屋付近の斜面では、毎年さまざまな高山植物の花を見ることができます。
現在はエゾコザクラが花期を迎え、辺り一面を彩っていました。
登山用トレッキングポールの使用痕です。
ポール先端部のゴムキャップ着用は、以前よりも登山者に浸透していると感じていますが、このような使用痕を見ると改めて利用マナー啓発の必要性を感じました。
平成29年7月14日(金曜日)原始ヶ原歩道入口~林間コース~原始ヶ原巡視
本日は地元の市立麓郷中学校の皆さんと原始ヶ原の合同パトロールを実施しました。
毎年、歩道の整備や清掃、自然環境保護における実践力の養成などを目的として合同パトロールを行っています。
歩道入口から原始ヶ原まで、現在多くの植物が花を開かせています。
歩道脇に群生するゴゼンタチバナ。
食虫植物のモウセンゴケ。
ラン科のトキソウ。
オオヤマオダマキなど美しい花を見る中学生たちの姿から、自然愛護の精神を高める有意義な合同パトロールに感じました。
暑い夏の日となり、途中で立ち寄った不動の滝でひとときの清涼を楽しむ皆さんの様子です。
雲1つない晴天のもと、原始ヶ原に到着です。
雪渓が残った雄大な富良野岳を背景に、学生の皆さんは記念撮影をしていました。
平成29年7月9日(日曜日)富良野ロープウェイ山頂駅分岐~富良野西岳巡視
ロープウェイ山頂駅を出て正面のルピナスの花畑脇に歩道入口があります。
歩道脇では紫や白のハクサンチドリを多く見かけました。
コースを半分過ぎると小さな沢が出てきます。
ここではエゾノリュウキンカがたくさん咲いていました。
コースを進み、短い樹林帯を抜けると山頂付近の尾根に出ます。
山頂脇の崖斜面はさまざまな高山植物の花畑となっており、一日花として知られるゼンテイカなどが咲いていました。
山頂では展望に恵まれ、360度の大パノラマを見渡すことができました。
(写真中央は表大雪方面)
下山時に登った時にはなかったヒグマの痕跡を確認しました。
約15cmとかなり大きい足跡幅から、300kg以上の成獣と思われます。
富良野西岳はクマの目撃情報が多いため、ヒグマ対策は必須です。
平成29年7月1日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~三峰山巡視
3つの峰が望まれる中心の尖った山頂に至る稜線歩きは、縦走の登山者に人気のコースです。
山頂へ続く稜線の歩道はなだらかで、天気が良い日は十勝連峰や東大雪方面などが間近に望めます。
東大雪へ続く樹海を望む斜面には、エゾハクサンイチゲの群生を見ることができました。
山頂付近では、斜面から吹き上がる上昇気流に乗った雲が流れてきたため、展望はありませんでした。
イワウメ(白)、メアカンキンバイ(黄)
ミネズオウなどが咲いていました。
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