2017年6月
富良野発!十勝連峰GSS山岳便りBLOG

平成29年6月24日(土曜日)十勝岳温泉歩道入口~三段山(崖尾根コース)巡視
崖尾根コースは、名前のとおり、すぐに崖の登りに差し掛かります。
崖周辺まではチシマザサ帯が続き、急な登りが所々にありますので、足元には十分に注意してください。
崖を登りきるとハイマツ帯に入り、なだらかな尾根歩きが続きます。
歩道の入口から1時間も経たないうちに、つぼみのイワヒゲや
イワウメが咲いていました。
山頂では展望に恵まれ、右奥には富良野岳が望めました。
山頂付近ではコケモモが咲いていましたが、今年は例年に比べ、一週間から十日ほど雪解けが遅いため、高山植物の開花もずいぶんと遅れているようです。
平成29年6月23日(金曜日)十勝岳温泉歩道入口~上ホロ避難小屋巡視
本日は、天候の移り変わりが目まぐるしい十勝連峰の巡視を行いました。
上ホロ分岐の先では、まだまだ大きな雪渓が続いていました。
上富良野岳の山頂の様子です。
看板の字も良く見えませんが、霧により眺望が望めませんでした。
上富良野岳に隣接する上ホロカメットクの山頂の様子です。
こちらの看板の字も、眺望ともに良く見えませんでした。
深い霧の中でたたずむ上ホロ避難小屋の様子です。
小屋の内外ともによく整備されており良好な状態でした。
山頂付近の斜面では、キバナシャクナゲが一面に咲いていて、濃霧の中でこの花だけが白く浮かび上がっていました。
平成29年6月18日(日曜日)白銀荘歩道入口~三段山巡視
本日は白銀荘のキャンプ場奥にある歩道入口から入山し、三段山の山頂を目指します。
歩道脇には、ミツバオウレンの群生が見られました。
左に前十勝岳の噴煙を見ながら進みます。このコースならではの迫力ある山肌が少しずつ近づいてきます。
山頂まであと一息の場所の様子です。雪が解けた岩石地帯からは、わずかながら高山植物が芽吹いていました。
三段山の山頂からは、十勝岳方面から三峰山、富良野岳方面と十勝連峰を一望できる見事な展望が広がっていました。
本日も巡視中にゴミを回収しました。
この地域一帯は、大雪山森林生態系保護地域となっていますので、登山をされる方々は、山中における環境の保護や美化にご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
平成29年6月16日(金曜日) 原始ヶ原歩道入口~林間コース~原始ヶ原巡視
雪解けも進み、登山シーズンが訪れました。原始ヶ原まではコースに沿って沢が流れているため、涼しく快適です。
美しいダケカンバの林を通り抜けます。
十勝連峰の南西端ですが、豊かな植生が見られる場所になっています。
このコースから間近に見られる広原の滝の様子です。
沢を渡り終えて進むと周辺の植生は一変し、見渡す限りコケやシダ類等の緑で覆い尽くされてゆきます。
この時季らしく、歩道脇にはミヤマスミレや
エゾタカネスミレが見頃を迎えていました。
原始ヶ原は深い静寂に包まれていました。
平成29年6月11日(日曜日)白銀荘歩道入口~十勝岳連絡路~十勝岳避難小屋巡視
本日は、白銀荘歩道入口付近から十勝岳への登山ルートにつながる連絡路を中心に巡視しました。
このコースは、ハイマツのトンネルを通り抜けるため、付近では落とし物を比較的多く目にします。ハイマツの枝などで装備を落とさないよう気をつけてください。
ルートが開けた場所から十勝岳方面を眺めた様子です。
視界の悪い日は、誘導の目印が見えにくいため、ルートを外れないよう注意してください。
望岳台と十勝岳方面への分岐点に到着です。ここから十勝岳方面へ進み、十勝岳避難小屋を目指します。
十勝岳避難小屋に到着です。
霧の中、多くの入山者が休憩しており、この状況でも登頂を目指すとのことでした。
遠方から来られた方々は、この様な天候の中でも登山を続けられる方々が多いようですが、くれぐれも安全に登山を楽しんでいただくようお願いいたします。
平成29年6月4日(日曜日) 十勝岳温泉歩道入口~富良野岳肩分岐付近巡視
本日も十勝連峰はすっぽりと雲に覆われていました。今回はルートの状況を確認しながら、富良野岳方面に進みました。まだ雪渓が多く残っており、滑りやすい足元には特に注意が必要でした。
陽当たりの良い、富良野岳肩分岐では雪解けが進んでおり、山頂へ続く階段にも雪はありませんでした。
コメバツガザクラが開花していました。
これから多く咲き誇るツガザクラの仲間の中で、ここでは毎年一番早くに咲き始める花です。
平成29年6月2日(金曜日) 十勝岳温泉、白銀岳、望岳台歩道入口巡視
本日より平成29年度の十勝連峰のGSS活動がスタートしました。
本日は小雨混じりで肌寒く、十勝岳温泉歩道入口の駐車場には、まだ雪が残っており、閑散としていました。
歩道入口から少し先に進むと雪渓が現れ、歩道も一部しか確認できませんでした。
雪が解けた歩道脇では、フキノトウが芽吹いていました。
この時期は、さすがに登山者も見かけませんでした。
少し標高の下がった白銀荘歩道入口の様子です。
昨年に刈払いを行った歩道入口は、ルートも確認し易くなっていました。
十勝岳は活火山のため土壌が豊かではなく、植生の乏しい山です。
それでも新緑が目立つ季節となり、歩道入口ではヤナギの仲間が若葉を茂らせ、猫じゃらしのような花をつけていました。
望岳台には新しく立派な防災シェルターが完備されました。
防災シェルターの入口には入山届となる台帳が設置されています。
登山をする際は、必ず記帳をお願いします。
この日の巡視で回収した落とし物です。
今年も十勝連峰には多くの登山者が訪れると思いますが、山中では落とし物をしないようお願いします。
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