2009年6月
2009年6月27日(土曜日) 晴れ
摩周岳登山・頂上へ行きました
石川・田森 摩周岳登山道
このパトロールが始まって、初めてのお天気なので摩周岳の頂上を目指しました。

ウグイスが気持ちよさそうに鳴いていま した。「声はすれども姿は見えず」がこの鳥の特徴?なのでしょうか。 やっとその姿をとらえました。
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快晴が4日目の今日。 草たちは先週とはまったく違った顔で私 たちを迎えてくれました。 今のところ、歩きにくいなどのクレームはありません。 これが木陰のないところでは涼しく感じるのです。
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カラマツソウ(唐松草)キンポウゲ科 花の形をカラマツ(落葉松)の葉の集まりに見立てた。
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ゴゼンタチバナ(御前橘)ミズキ科 「御前」は発見地である石川県の白山の主峰である御前岳のことで、葉や実がタチバナを思い起こさせるところから。
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ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)アヤメ科 葉の出方が檜扇(ヒオウギ=ヒノキの薄板を重ねた扇で、古くに宮中などで用いたもの)に似ていることに由来する。
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ミヤマタネツケバナ(深山種漬花)アブラナ科 「タネツケバナ」は種籾(たねもみ)を水につける頃に咲くことから「種漬花」、あるいは実が熟すと種を四方八方に飛ばしていたる所で発芽させる。 その繁殖力の強さから「種付花」の両方の説。
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カラマツソウ・ゴゼンタチバナは第1展望台から1km~2.5km地点で見つけた花です。 ヒオウギアヤメは4km地点にたくさん咲いている場所がありました。 ミヤマタネツケバナは頂上でひっそりと咲いていました。
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3.1km地点から見える風景 この道をひたすら歩いて行きます。 ここは気持ちのいいポイントです。 木陰はありませんが、風の通り道があります。
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第1展望台から5.3km 摩周岳まで1.9kmを知らせる看板
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摩周岳と西別岳の分岐地点 摩周岳までは1.6kmです。 本当に辛いのはここからです。
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押し寄せてきそうな大きな入道雲 すっかり夏雲です。
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摩周岳頂上標高857m道のり7.2km 蚊がたくさん発生していました。 「この蚊を何とかして!」という登山者がいましたが、そんなことは出来るはずがありません。 虫除け等、防御をしていくことをおすすめします。
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ここが頂上
たくさんの登山客が昼食をとっていました。 (登山者30名)
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頂上からも見えた湖面に浮かぶもの。
これは微生物の集合体? よく分かりませんでした。
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登山道にゴミがほとんどないのは、登山者のマナーがいいのだと思いました。 中には、他の登山者が木を折っていたのを注意したという方もいました。 そんな風に、誰かがゴミを捨てた時にも声をかけて、持ち帰ることを促したり、拾って帰ったりしているのかもしれません。 それが屈斜路湖の釣り客にないのが残念に思います。 自然の中で遊んだり、くつろいだりするにも、まずその自然を守ること、汚さないことからではないでしょうか。
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2009年6月21日(日曜日) 曇りのち雨
登山道も湖畔もかわいい花でいっぱいです
石川・田森 摩周湖~摩周岳登山道

摩周湖は本日も霧。そして雨と強風。 登山道巡視は午後からに望みをかけました。

硫黄山は大勢の観光客で賑わっていましたが、霧なのか蒸気なのか分からないほどに真っ白になっていました。
屈斜路湖畔林道

昨日のクマゲラの巣の前には、同じカメラマン の方がいました。 そして、また「5分前に飛び立ったところだ」と告げられ、がっかり・・・。
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ヤマブキショウマ(山吹升麻) 升麻類に全体の姿が似ていることと小葉の形状がヤマブキに似ているところから。
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シャク(セリ科シャク属) 東北や北海道では、シャクの花のつく様子から、オオハナウド(シシウド)を、シャクと呼び、シャクを、コシャクとした。 その後、オオハナウドは、そのまま、オオハナウドになり、シャクは、コシャクの「コ」を取って、シャクとなったという。
農場前屈斜路湖畔口

ロープをくぐって車2台が進入していました。 1台はすぐに所有者が見つかり、出てもらいましたが、もう1台が不明ということでメモを残しておきました。
摩周岳登山道
朝よりは雨が少なかったので、登山道の巡視をしました。 そこで見つけた花々です。

マイヅルソウ 葉脈の曲がり方をツルの羽根に見立てたもの。
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ツマトリソウ(端取草) 花の縁が薄い紅色に縁取られることから。
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ハクサンチドリ 石川県の白山にはえ、花形を飛ぶ鳥に見立て千鳥の名をかりたもの。
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チシマフロウ 周囲が木で囲まれていて、出入り口が1つしかない草刈場を「フウロ野」と呼ぶ。 そのような場所に生える草という説。
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オオハナウド 大型でウドに似ていて、美しい花を咲かせることから。
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ウコンウツギ ウコンは花の黄色から、ウツギは茎が中空なことから。
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他にも遅咲きのチシマザクラが咲いていました。
2009年6月20日(土曜日) 曇り
たくさんの動物たちに出会いました
石川・田森 硫黄山~屈斜路湖畔林道
本日も摩周湖は霧。霧と雨と風がひどく、登山道巡視は午後にしました。 古い摩周湖の看板を見つけました。すると、そこには摩周湖のアイドル・シマリスがいました。 こんなに近くでカメラを構えてもへっちゃらです。
硫黄山
硫黄山側から見たレストハウスは霧で見えません。
屈斜路湖畔林道
藻琴山側から入ってすぐ、クマゲラの巣を発見! 何故クマゲラと分かったかと言うと、カメラをかまえた人たちが教えてくれたからです。 貴重なのでクマゲラを撮ったカメラを撮らせてもらいました。 クマゲラは私たちが来る5分前に飛び立ったそうです。
少し待って見ましたが、私たちが見たのはゴジュウカラ。 何と、クマゲラの巣の上にゴジュウカラの巣がありました。
屈斜路湖は波が高いようでした。

エゾシカが私たちの前を横切りました。
池の湯付近で見かけたキタキツネ2匹。
もう一度摩周湖へ行き、登山道の巡視を行いました。 登山者は2名でした。

2009年6月14日(日曜日) 曇りのち雨
屈斜路湖適性利用連絡協議会合同巡視(第1回)
石川・田森 屈斜路湖畔林道ほか
摩周湖は本日も霧でしたが、ちょうど晴れていく所でした。
屈斜路湖の利用状況の把握、適正利用の啓蒙活動を目的として「屈斜路湖適性利用連絡協議会」による合同巡視(第1回)を行いました。

巡視の打ち合わせ
屈斜路湖畔林道

車両が侵入した形跡があったので、倒木をおいて侵入禁止に。

釣り人にマナーブックを配り、啓蒙活動。マナーを守って楽しんで頂くためです。

途中、野鳥の巣があり、ヒナが啼いていました。

ボートと木材。捨ててあるのか置いてあるのか分かりませんでした。 期限を決めての撤去になります。(屈斜路側入口すぐ)
池の湯
  
池の湯の所ではたくさんの水上バイク、釣り船があり、テントが張ってありました。 テントは違反ということで撤去してもらいました。 手前のテントも数時間後には撤去してもらいました。
硫黄山

硫黄山の林野庁看板の裏にこんな彫り物がありました。 とても残念な気持ちになります。
2009年6月13日(土曜日) 雨
屈斜路湖畔は花盛り
 石川・田森  屈斜路湖畔林道ほか
本日も霧で摩周湖は見えませんでしたが、また一瞬だけ霧が晴れた時がありました。 写真右下に湖面が見えています。 登山道入口の看板が落下していました。 摩周湖は風が強く、呼吸が出来ないほどでした。 さすがに登山客はいませんでした。
屈斜路湖畔林道で見つけた花々

コンロンソウ
この花の白さを中国の崑崙(こんろん)山脈の雪に見立てたという説がある。
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クリンソウ
花が車輪を段々にしたように咲き、その姿が五重塔などの先端(九輪)にたとえられ名付けられた。
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クサノウオ
皮膚病の一種である瘡(クサ:湿疹)の優れた治療薬であることから、「瘡の王」といわれるが、実は毒性が強い。
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ナナカマドの花 「ナナカマド」という名は、「大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない」ということから付けられたという説がある。秋には赤い実がなる。
硫黄山にて

低気圧が近づいている関係でどんよりとした雨雲が立ち込めていました。(上空2キロぐらいの低層雲)
屈斜路湖畔林道

まるでシンクロしたように林道側に傾いた木2本。 倒れればまず間違いなく林道をふさいでしまいます。 根っこがまだ踏ん張っていました。
農場前 屈斜路湖畔

車両侵入禁止なのですが、 はっきりと残った最近のタイヤ痕。 ロープをわざわざ外して、中に車で入っている人がいるようです。
追加日誌
花の名前を調べるうち、「何故この名前なのか?」ということが気になりだし、その由来も調べてみることにしました。 せっかくなので、先週の花も調べたので追加として記載しました。

エゾエンゴサク
地下にある塊茎を乾燥したのが漢方薬の「延胡索」で、この中国名がそのまま使われている。
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タチツボスミレ
漢字で「立坪菫」。茎が直立性で、庭先(坪)に生える菫と言う意味。
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ミヤマエンレイソウ
薬草の効があり、中国で「延齢草根」という名の胃腸薬として用いられていた。
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ヤマガラシ
「山芥子」別名「深山芥子」深山は山地で見られると言う意味。
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2009年6月7日(日曜日) 曇りのち雨
摩周湖は濃霧
 石川・田森 摩周湖~屈斜路湖湖畔林道
本日も霧で摩周湖は見えませんでしたが、一瞬だけ霧が晴れた時がありました。 霧の深い日で、登山客はなし。 登山道も10m先が見えませんでした。
パトロール中に見かけた花々

エゾエンゴサク(紫)
硫黄山にて

枯れ木群とエゾイソツツジ 硫黄山の噴気で枯れた木々と今が見頃のエゾイソツツジの大群生
屈斜路湖林道にて

冬の間、鹿やネズミなどの動物たちに木の皮を食べられて枯れた木と、皮一枚で持ちこたえた木。 木は、周りの皮をぐるりと一周して剥かれると枯れてしまうのだそうです。
2009年6月6日(土曜日) 曇り時々晴れ
霧が晴れていく摩周湖を見ました
 石川・田森  摩周湖~屈斜路湖湖畔林道
パトロール初日、霧の摩周湖が晴れていく瞬間を見ました。 これは縁起がいいといわれています。
途中、このように登山道をふさぐ木がありました。 しかし、この木は隣の木に引っ掛けることが出来たので切らずにすみました。
登山道3.1km地点。 チシマザクラと思われる桜がありました。 厳しい風雪に耐えてきたのでしょう。 背が低く、横に広がった、この地ならではの桜でした。
こんな小さな花(フデリンドウ)も目を楽しませてくれます。
屈斜路湖畔林道パトロール
屈斜路湖畔林道はひと冬越すと景色が変わります。 ちょっとした所に危険があります。
下が空洞で、根っこが絡むことで支えられている木々。 (藻琴山方面口より約5km地点)

林道に少し飛び出した倒木。 (藻琴山方面口より約5.5km地点)

ぽっかりあいた大穴。 (屈斜路方面口より6km地点)

畑を抜けて行く屈斜路湖畔のロープに吊るした看板は雨などで文字がにじんでいました。
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