暑寒別山系発!GSS活動日誌(2021)
令和3年6月30日(水曜日)晴れのち雨 暑寒別山系パトロール
今日は、留萌市街地から見て山全体に雲がかかっていたので巡視できるか不安でしたが、無事登り始めることが出来ました。
途中から雨脚が強くなり足元が岩場で条件が悪かったため、しばらく様子をみましたが断念して下山しました。
山の天気はいつ急変するか分かりません。
急に大雨や嵐に巻き込まれると体温を奪われ、低体温症等を発症して身動きが取れない危険な状態になることもありますので、夏山であっても着替えや雨合羽を必ず携行するようにして下さい。
暑寒別岳箸別ルートは、頂上まで片道10キロメートルと山足が長いため毎日山頂に向かうことは無理なのですが、今年は残雪が多くてまだ五合目手前までしか行けず、旬の花も見ることができないため、とても残念です。
好天が続いて、早く山頂まで行きたいと願っています。
歩道脇で「スジクワガタ」と出会いました。
令和3年6月25日(金曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
今日は、暑寒別岳方向に向かっている最中に雲行きが怪しかったのですが、途中から晴れて気温も上がり、三合目付近まで気分の良い巡視となりました。
その分、動物や虫の行動も活発になってきていますので、特に熊・スズメバチ・ダニ等には十分注意し、万全の対策を取ってから入山するようにして下さい。
駐車場で発見しました。
アサギマダラ
様々な花も、徐々に見頃になってきました。動物や虫もいました。
野イチゴの花
ナナカマド
カエルです。以前紹介した沼地のオタマジャクシが成長したのでしょうか?
令和3年6月24日(木曜日)曇り時々晴れ 暑寒別山系パトロール
昨日、一合目付近で熊の気配・痕跡が確認されたこともあり、今日は歩道入口広場にある入山届記帳台と看板類に防腐剤を塗る、環境整備を行いました。
1箇所ずつ、丁寧に塗り上げました。
作業終了後の看板類の状態です。
登山口の顔であり、長持ちするように整備に努めていきます。
環境整備後に、入山者と熊の動向に注意しながら巡視を行いました。
昨日気配を感じた地点(一合目手前)の熊のフンです。生々しいです。
二~三合目にかけてあった、1週間以内と思われる熊のフンです。
初夏の陽気と同時に入山者が増えてきていますが、熊も餌を求めて同一エリアを徘徊していることも考えられますので、細心の注意が必要です。
お互いが気配を感じられず、はち合わせとなる場面が危険と言われており、熊が驚いて興奮のあまり立ち向かってこないとも限りません。
そうならないように、人間の存在を事前に伝えることが一番の危険回避策ですので、入山前に駐車帯で車のクラックションを鳴らす、熊避けの鈴を携行する、入山者同士で会話しながら熊に人間の存在を知らせる、万が一の対策として熊撃退スプレーを携行するなど、万全の対策を取って入山をお願いします。
令和3年6月18日(金曜日)晴れのち曇り 暑寒別山系パトロール
今日も天気が良く、3合目までの巡視を行いました。
相変わらず入山者が多く、熊遭遇や入林マナー等の注意喚起など、コミュニケーションを取りながら啓発活動等を行いました。
1合目途中からウルシが多く見られるので、入山者には細心の注意を払うよう呼びかけました。
入山者に出会ったので「マナーガイド」を手渡し、注意喚起・啓発を行いました。
令和3年6月17日(木曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
今日は、留萌市街の方は午後から雲がかかっていたようですが、箸別ルート方面は天気が良好で、巡視していても気持ちの良い一日でした。
また入山者に出会ったので、声かけを行って注意喚起・啓発活動を行いました。
歩道脇では、初夏の綺麗な花を見つけました。
シラネアオイ
令和3年6月16日(水曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
今日は比較的気温が高い中、3合目手前までの巡視を行いました。
今までで一番駐車台数・入山者が多かったものの、入山者の方々に出会うことはなかったですが、今後出会った際には入山に当たってのマナー・注意事項等を啓発していきます。
途中で昆虫との出会いがありました。
暑寒別山系GSSは動植物とのふれあいを大切にしています。
マイマイカブリ
セミ
入山者が増えたことに伴って、歩道脇にゴミのポイ捨てが目立ってきました。
気付いたものはGSSが回収・処理していますが、皆さんが快適に入山・森林浴・自然観察等を楽しむためにも、ゴミのない環境作りに皆さんのご協力をお願いいたします。
令和3年6月11日(金曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
今日も、昨日に引き続き3合目手前までの巡視を行いました。
今年は昨年よりも雪解けが遅い状態ですが、雪のあった箇所も少しずつ解けていて、来週には3合目よりも奥に行けそうな感じです。
蛾の幼虫 毒があるかもしれないので、あまり触らない方が良さそうです。
歩道脇の沼地ではカエルのタマゴがふ化して、おたまじゃくしになっていました。
2合目付近で発見した花です。
カタクリ
様々な山の生命が息づいてきました。
コクワガタの幼虫。
令和3年6月10日(木曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
今日も、3合目手前までの巡視を行ってきました。
昨日より気温が高くなっており、この調子で行くと雪解けが進みそうです。
昨日倒木処理を行ったこともあり、とても登りやすい道になっていました。
1合目手前で、笹やぶの中に潜むエゾリスを発見!
暑寒別山系GSSは、動植物とのふれあいを大切にしています。
2合目付近では、ニホンカナヘビを見つけました。
3合目手前では、ノイチゴの花を見つけました。
令和3年6月9日(水曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
今日は、晴天に恵まれましたが残雪が多いこともあり、3合目手前までの巡視を行いました。
1合目と2合目の間に倒木があったため、安全に通行できるよう処理を行いました。
(作業前)
(作業中)
(作業後)
2合目付近に、ちょっと時期遅めの桜が咲いていました。
タカネザクラ
令和3年6月4日(金曜日)雨 暑寒別山系パトロール
今日は朝から降雨があり一日雨予報だったため、巡視はほどほどにして施設整備等を行いました。
歩道入口に設置してある入山Boxの記帳台が、積雪の重みで折損していたため、天板の張り替え補修を行いました。
入山届への記入は任意ではありますが、入山者動向・クマ出没情報等を把握するために必要となりますので、皆さんのご協力をお願いいたします。
令和3年6月3日(木曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
令和3年度の暑寒別山系GSSは、この2人が担当することになりました。
主に国有林内『箸別ルート』の巡視、普及・啓発活動等を中心に行っていきます。
2人とも年齢は20歳。
昨年度よりも更に若返り、全道9地域のGSSの中でおそらく一番若いチームではないかと思われますが、1人は昨年度もGSSを経験していて現地の習熟・知見は豊富です。
自慢の若さと体力と元気パワーで精一杯活動していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今日は体慣らしと、本署担当者からの現地での業務対応・安全指導等の教育を兼ねて1合目まで向かいました。
途中途中で、融雪後に歩道にせり出した障害物や倒木を処理しながら進みました。
森林内の癒やし効果を存分に浴びているため、作業も軽快に進みました。
入口から程なく入ると、幾つかの花が出迎えてくれました。
エゾイチゲ
ムラサキヤシオ
ぼちぼちと入山者はいますが、1合目手前なのに歩道上には多くの残雪が見られました。
表面は固くても『踏み抜き』で思わぬケガをすることもあります。
また残雪の厚いところは地面から溶けて空洞になっていることが多いため大変危険ですので、雪渓を渡る際は細心の注意を払って下さい。
やっと1合目に到着して一服です。
標柱は昨年ヒグマになぎ倒され、立木に立てかけられたままですが、増毛町の事業で箸別ルートの標柱は今年度全て建て替える計画になっています。
リニューアルされるのが待ち遠しいです。
本署担当者から『ナタ使用』の指導を受け、その後実際に体感してみました。
刃物の使用は一歩誤れば大きな災害に直結するので、正しい使い方を真剣に学びました。
箸別ルートに向かう途中に立てられた増毛町の看板です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響が、こんな山奥にまで及んできています。
一刻も早い収束を願わずにはいられませんね。
令和3年6月2日(水曜日)晴れ 暑寒別山系パトロール
令和3年度の暑寒別山系GSSの活動は本日から開始となり、午前中に安全対策を含めた業務説明を受けた後、地元の増毛町長をはじめ関係する諸団体に挨拶回りを行いました。
午後からは、現地確認も兼ねて『暑寒別岳箸別ルート』入口まで向かいました。
晴天だったこともありますが、暑寒別岳の全景が眺望でき、今後の活動に胸が膨らみました。
現地入口をくまなくチェックしてから、帰りがけに『箸別ルート』に誘導するために設置してある看板2箇所の周りの草刈りを行いました。
今後も入山者が気持ちよく来訪できるよう、施設等の維持・管理等にも努めていきます。
作業前
作業中
作業後
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