知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信(2024)

令和6年10月31日(木曜日)・11月1日(金曜日)シードトラップの回収
9月から実施してきたミズナラ堅果結実調査が今年も無事終了しました。
シードトラップは、調査木1本に対して3基ずつ設置しています。
調査木は、イタシュベツで10本、岩尾別で15本、合わせて25本なので、全部で75基のトラップを回収します。
ときには、イワウベツ川を渡るルートや道なきルートを通ります。
回収はトラップの破損や異常が無いか確認しながら行います。
トラップ1基はなかなかの重さなので、背負子で一度に6基程度しか運べません。何度も車両と調査地である林内を往復します。帰りも川渡りがあるので、歩行は慎重に行います。
トラップを回収後、今期営業が終了した国設知床野営場で天日干ししました。
天日干しの作業をキタキツネが横目で何か言いたそうに眺めていました。
令和6年10月21日(月曜日)入林箱・ヒグマアンケートと羅臼湖看板の撤去
この日は入林箱・ヒグマ目撃情報アンケートと羅臼湖看板を撤去しました。
硫黄山登山口ではヒグマ目撃情報アンケートを撤去しました。
羅臼湖では看板と入林箱の撤去を行いました。
足元には既にうっすらと雪が積もっていました。
最後に、羅臼温泉登山口の入林箱・ヒグマアンケートを撤去しました。
シーズンも終盤に差し掛かってきましたが、引き続き安全に配慮して業務を行っていきます。
令和6年10月19日(土曜日)・20日(日曜日)羅臼岳登山道整備イベント
今年度2回目の開催となる環境省主催の羅臼岳登山道整備イベントに参加しました。
1日目は知床世界遺産センターで近自然工法について学びました。
2日目は岩尾別登山口に集合し、1組3人に班分けして登山道整備を行います。今回は木材や石で階段を作る、木柵階段工を行いました。
まずは材料となる丸太や石を持って作業予定地まで登ります。この時が一番大変です。
これまでに近自然工法を施工したところを確認していきます。登山道を流れる雨水の流速が遅くなるように、木柵階段はハの字に組んで、水の流れを蛇行させ浸食を防ぎます。
私の班は以前施工したところをさらに延長することにしました。
木材の曲がりが地面に合わずやり直したり、石組みが動いて組み直したりしながら、試行錯誤の末、歩きやすい木柵階段が完成しました。
令和6年10月17日(木曜日)羅臼湖三の沼展望台解体
高山帯では紅葉も終わり、羅臼湖三の沼にある展望台の解体を行いました。
途中の二の沼では奥にうっすらと沼面が見えました。
歩道はナナカマドの実がひときわ目立ち、冬の訪れが感じられます。
三の沼に到着し、展望台を解体しました。
この日は少し風がありましたが、ぼんやりと逆さ羅臼岳を見ることができました。
令和6年10月6日(日曜日)ミズナラ堅果結実調査(5回目)
大雨から2日経過しても岩尾別川の川幅は広くなったままでした。足元に気を付けて川を渡ります。
調査地点に到着すると、ツタウルシの実生などが地表を鮮やかに彩っていました。
さて、目的のシードトラップの中には、先週は大入りでしたが今週はどうでしょうか?
今回はさらにたくさんのどんぐりが入っていました。多い木ではシードトラップ3基の合計が500個を超えていました。
周りを見回すと倒木からぬめっとしたムキタケが生えていました。秋の深まりを感じさせるキノコです。
振り返るとオスジカがこちらの様子をうかがっていました。
この時期のオスジカは、気が立っていることがあるので注意が必要です。また、ヒグマも当然活動していますので、山に入るときはクマスプレー等を携行しましょう。
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