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北海道森林管理局

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    知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信(2024)


    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    令和6年7月28日(日曜日)岩尾別・硫黄山ヒグマアンケート回収

    羅臼岳の登山者の多くが利用する、岩尾別登山口に設置している入林簿の確認を行いました。併せてヒグマ目撃アンケートも回収し、登山口にある掲示板にヒグマ目撃情報を反映していきます。昨年ほどではないようですが、今年もヒグマの目撃がありますので、クマ鈴やクマスプレーなどの対策を行って、登山を楽しんでいただきたいと思います。
    ヒグマ目撃情報の掲示板

    続いて硫黄山の登山口に向かいました。登山口の眼下には夏の青空に映える海が広がっています。
    登山口の眼下に見える海 

    こちらもヒグマ目撃アンケートを回収し、掲示板にヒグマ目撃情報を反映しました。
    ヒグマ目撃アンケートを回収する様子 

    令和6年7月22日(月曜日)イチイの森・幌別防鹿柵の修繕

    この日は、以前巡視を行った際に確認した防鹿柵の破損個所を修繕しました。
    防鹿柵を運んでいる様子

    修繕した防鹿柵 

    動物が掘るなどして防鹿柵の下部に隙間ができている所について、穴を広げられないように塞いでいきます。
    ネットを防鹿柵の端に結びつけ、地面にペグとネットを打ち込んでいきます。
    ネットを防鹿柵に結びつける様子 

    付近の枝を用いて蓋をして、修繕完了です。
    修繕する様子 

    この日は、合計5か所の修繕を行いました。
    枝を用いて蓋をした様子 

    特に傾斜のある場所で防鹿柵の下部の土が削られ、隙間が出来やすくなります。そのままにしておくと、エゾシカが侵入し、植生に被害が及ぶ可能性があります。
    今後も防鹿柵の巡視を行い、修繕の必要が生じた場合は速やかに対応を行っていきます。 

    令和6年7月18日(木曜日)羅臼湖巡視

    羅臼湖歩道の巡視を行いました。この日は天気が良く、「三の沼」の展望台に立つと逆さ羅臼(岳)が見えました。
    逆さ羅臼岳 

    途中、歩道に枝がせり出した木があったので、取り除きながら進んでいきます。現況をなるべく変えないよう、枝払いは最小限に留めます。
    歩道に枝がせり出した様子 

    歩くこと1時間半で、この歩道の終点である羅臼湖に到着しました。バックに知西別岳(1317m)がそびえる見事な風景が広がっています。
    ここはヒグマの生活の場所であることをご認識ください。彼らを驚かせないようクマ鈴を鳴らしながら歩き、こちらの存在を知らせてあげましょう。万一、ヒグマが向かって来たときに対処できるよう、クマスプレーも持ち歩いてくださいね。
    羅臼湖 

    帰りはぬかるんだ道に落ちている木を敷き詰め、歩きやすく整備しました。
    木を敷き詰め、歩道を整備する様子

    木を敷き詰め、歩道を整備する様子

    令和6年7月11日(木曜日) 硫黄山登山道巡視

    今後の草刈等作業の見通しを立てるため、硫黄山登山道の巡視を行いました。
    この日は天気も良く、カムイワッカ湯の滝手前の登山者用駐車スペースには10台以上駐車されていました。

    登山道の状況を確認しながら歩を進めていくと、根元がえぐれている立木を発見しました。
    毛が付着しており、ヒグマが行ったようです。

    周辺のササの状況を確認しつつ、旧採掘場跡地に到着したところで一旦休憩です。
    綺麗な水平線を眺め、体力を回復します。

    硫黄沢出会い手前の、ハイマツ帯までの状況を一通り確認していきます。
    ササの繁茂しているところを重点的に草刈を実施する予定です。

    令和6年7月8日(月曜日)イチイの森防鹿柵巡視

    今日は、宇登呂イチイ遺伝資源希少個体群保護林内の防鹿柵に倒木や破損がないか巡視しました。

    巡視を進めて行くと1か所、柵際の木が倒れ、めくれ上がった根で柵が大きく破損しているところがありました。
    根がめくれ上がった様子

    2本の木が倒れていますが、まずは、シカが侵入できるようになっていないか確認します。

    柵に大きな損傷はありましたが、幸いなことに倒木の枝がシカの侵入を阻んでおり、侵入した形跡は見受けられませんでした。

    ひとまず侵入経路になっていないことは確認できたので、今後どのような修繕を行うか考えつつ、巡視を終えました。

     

    令和6年7月2日(火曜日)フレペの滝アメリカオニアザミ駆除

    地域の方々と共に、環境省主催のフレペの滝周辺に自生している外来植物アメリカオニアザミの駆除に参加しました。
    アメリカオニアザミ

    アメリカオニアザミは葉や茎に鋭く堅いトゲが生えているため、トゲが指に刺さらないように手袋のうえから厚手の革手袋を二重に装着して作業にあたります。
    アメリカオニアザミ

    フレペの滝遊歩道沿いにあるエリアはワラビの草原が広がっていますが、それをかき分けながらアメリカオニアザミを探し、開花前に根元から刈り取ります。
    アメリカオニアザミを根元から刈り取る様子

    アメリカオニアザミは、知床半島の標高の低い日当たりの良いところでよく見かけます。
    フレペの滝の駆除は毎年恒例の作業となっており、そのおかげで例年に比べ少ないそうです。
    今後の巡視の中でも知床の原生的な自然を守るため、駆除を続けていきたいと思います。
    アメリカオニアザミ駆除する様子

    お問合せ先

    計画保全部 計画課
    ダイヤルイン:050-3160-6283