知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信(2023)

令和5年8月20日(日曜日)防鹿柵の巡視
知床半島の国有林にはエゾシカの食害から森林を保護するために5基の防鹿柵が設置されています。
今日は岩尾別地区にある防鹿柵の巡視を行いました。ここの柵は海に近く、生えている木はほとんどがカシワです。
林床には夏のキノコがたくさん生えていました。
タマゴダケ
大きなオニグモの仲間が柵の支柱を使って巣を作っていました。
防鹿柵の点検後はヒグマ目撃アンケートの回収を行いました。登山者の皆様から頂いた情報のおかげで地図にはたくさんのクマシールが溢れかえっています。古い情報のクマシールを剥がし、最新版に更新しました。
令和5年8月19日(土曜日)防鹿柵の巡視
今日はウトロ東とイチイの森の防鹿柵の巡視を行いました。
イチイの森防鹿柵の外周では、オオウバユリの実が食べられている痕が目立ちます。犯人は誰なのでしょうか。もしかしたら防鹿柵の中に入れなかったエゾシカかもしれません。
今回もイチイの森の防鹿柵は異常なしで終わりました。
ウトロ東の防鹿柵では、周辺になぜか赤ジソが生えていました。どこからか種子が運ばれてきたのでしょうか。
背丈より高いハンゴンソウをかき分け、ウトロ東防鹿柵も異常がないことを確認しました。
令和5年8月18日(金曜日)熊越の滝クレソン駆除
この日は環境省・羅臼自然保護官事務所と合同で熊越の滝のクレソンの駆除を行いました。
現地で羅臼自然保護官事務所の方々と合流し、いざ駆除業務開始です。まずは、歩道から目につく箇所からとりかかりました。
全員一丸となり作業を進め、本来の水面が顔を出しました。休憩後はクレソンがもっとも繁茂している箇所へ移動しました。
一面を覆っていたクレソンがなくなり、本来の姿が復活しました。
駆除したクレソンの総量は、昨年度と比べると少なくなりましたが、かなりの量です。今後も巡視の際に状況を注視していきます。
令和5年8月13日(日曜日)外来種駆除・ヒグマ目撃アンケート回収
今日はカムイワッカ周辺に生えるアラゲハンゴンソウという外来種の駆除を行いました。
このアラゲハンゴンソウはアメリカ原産の植物で、北海道内では農地や酪農地の脇で咲いているのをよく見かけます。この知床国立公園内では、まだ小規模ではありますが、毎年巡視の際に駆除を行っています。
アラゲハンゴンソウは日当たりのよい場所に多く生えていましたが、草木の隙間でひっそりと咲く個体もいるため見落しのないように頑張って見つけます。
黄色くて目立つ花のアラゲハンゴンソウ。
駆除のポイントは花の中央部(こげ茶色)に出来た種を落とさない様に回収することです。開花して時間の経った花は種が成長している可能性があります。これ以上増やさない為にも、種まで意識することが外来種駆除では必要です。
外来種駆除後は硫黄山登山口のヒグマ目撃アンケートの回収をしました。先月よりも出没は落ち着きましたが、入林の際はヒグマとの遭遇に備えた心構えと装備を忘れないようにしましょう。
令和5年8月7日(月曜日)幌別防鹿柵・フレぺの滝巡視
暑い日が続く中この日は、初めに幌別防鹿柵の巡視を行いました。
林内を進むと足元に白いものを発見!
近くで確認してみたところ、、、
白いキノコが出ていました。巡視中には季節の進み具合もチェックしていきます。
幌別防鹿柵の点検後はフレぺの滝付近を巡視しました。ミヤマカラスアゲハが飛んでいる様子を見つつ、止まった先を見ると、、、
なんと、アメリカオニアザミでした。
フレぺの滝付近では毎年駆除され、ほとんど見られなくなりましたが、今回は遊歩道から見えない窪地に隠れていました。周辺を探索し、残っていたアメリカオニアザミを駆除しました。
フレぺの滝展望台からはタイミングが良ければ観光船の通過が見られることもあります。
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