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北海道森林管理局

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    知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信(2023)


    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    令和5年7月29日(土曜日)羅臼湖歩道の修理

    この日は最高28℃と夏らしい気温となり、歩道の踏板を補修するため羅臼湖へ向かいました。
    途中で二の沼の様子を確認したところ、例年どおり、この時期は干上がっていました。
    二の沼の様子

    二の沼は完全に干上がっていますが、歩道には水たまりやぬかるみがあります。
    それらを避けて歩くと周辺の植生を痛めてしまうため、羅臼湖ルールとして長靴着用にて歩道の中央を歩くようお願いしています。
    二の沼は完全に干上がっていますが、歩道には水たまりやぬかるみがあります。

    二の沼は完全に干上がっていますが、歩道には水たまりやぬかるみがあります。

    二の沼から1時間程で今回の修繕箇所に到着しました。
    まずは付近に残置している部材を分解し、材料を確保します。
    二の沼から1時間程で今回の修繕箇所に到着しました。

    次に置いてあった丸太等を除去し、地面を平らに整えます。
    一見シンプルですが仕上がりに影響する重要な作業です。
    置いてあった丸太等を除去し、地面を平らに整えます。

    材料を連結し土に馴染ませるように上から圧をかけ、最後にかすがいで浮かないように固定して完成しました。
    材料を連結し土に馴染ませるように上から圧をかけ、最後にかすがいで浮かないように固定して完成しました。

    状態の悪い箇所には今回のように手を入れていることもありますが、羅臼湖歩道はぬかるみのある状態が基本です。羅臼湖をご利用の際は引き続き長靴の着用をお願いいたします。

    令和5年7月23日(日曜日)ポンホロ沼巡視・野営場遊歩道草刈

    ウトロからほど近いところにあるポンホロ沼は入口のササが濃く、かき分けながら進むと時折くしゃみが出ます。
    背丈を超すササに顔を撫でられるのも慣れましたが、くしゃみは我慢できるものではありません。
    ウトロからほど近いところにあるポンホロ沼は入口のササが濃く、かき分けながら進むと時折くしゃみが出ます。

    森の中へ進むと、ふと足元に鮮やかな黄色をしたキノコを見つけました。
    こちらはニカワホウキタケというキノコでしょうか。
    ニカワホウキタケ

    無事にポンホロ沼に着きましたが、沼は既に枯れてしまっていました。
    雪解け水によってできる沼ですので、この時期には干上がってしまいます。
    無事にポンホロ沼に着きましたが、沼は既に枯れてしまっていました。

    ポンホロ沼巡視の後は国設知床野営場の遊歩道の草刈を行いました。
    夏の植物の成長スピードは凄まじく、想定していたよりも大変な作業となりました。
    草刈前
    草刈前

    草刈後
    草刈後

    令和5年7月21日(金曜日) 硫黄山巡視

    夏の暑さが本格的になってきた知床半島。
    今日は硫黄山の巡視を行いました。

    硫黄山は標高500メートルを超えたあたりから、ところどころで小規模な噴煙が上がる活火山です。
    そのような場所は日陰がなく、大きな岩場が続く箇所もありますので、直射日光対策に帽子や日焼け止め、熱中症対策に多めの飲料水などを用意して挑みましょう。
    硫黄山は標高500メートルを超えたあたりから、ところどころで小規模な噴煙が上がる活火山です。

    新噴火口上部から先の樹林帯で、歩道に覆いかぶさる笹を刈りこんできました。
    新噴火口上部から先の樹林帯で、歩道に覆いかぶさる笹を刈りこんできました。

    草刈前
    草刈前

    草刈後
    草刈後

    花が終わり、結実したシラタマノキがたくさんありました。
    花が終わり、結実したシラタマノキがたくさんありました。

    下山後、登山口に設置されたヒグマ目撃アンケートの集計を行いました。
    最近は羅臼町側では標高の高いエリア(標高1000メートル以上)で、斜里町側では標高の低いエリア(標高1000メートル以下)でヒグマの目撃が多いようです。

    知床はヒグマが高密度に生息しています。
    気づいていなくてもヒグマは近くに潜んでいるかもしれません。

    突発的な遭遇を防ぐためにも、入林の際は熊鈴やヒグマ撃退スプレーなどの対策をお願いします。
    突発的な遭遇を防ぐためにも、入林の際は熊鈴やヒグマ撃退スプレーなどの対策をお願いします。

    令和5年7月15日(土曜日) 熊越の滝巡視

    今日は羅臼町にある熊越の滝の巡視を行いました。

    熊越の滝へは国道334号の脇にある駐車場から片道15分ほどかかります。
    熊越の滝へは国道334号の脇にある駐車場から片道15分ほどかかります。

    しばらく歩くと落差15メートルの高さから流れ落ちる滝の豪音が聞こえる展望台に到着します。
    展望台からは見通しがあまり良くありませんが、さらに歩道を進むと視界が開け、写真の展望の良いところに辿り着きます。
    落差15メートルの高さから流れ落ちる滝の豪音が聞こえる展望台に到着します。

    熊越の滝には昔、猟師が親子グマを仕留めようとしてこの滝の前まで追い詰めた時に、母グマが子グマだけでも滝の上に逃がそうと押し上げる姿を目にして撃つのをやめたという伝説があり、そこから名前がつけられたそうです。
    熊越の滝から流れ落ちた水は羅臼川の本流に合流します。

    穏やかな流れの中にはバイカモなどの清流を好む水草が自生しています。
    熊越の滝には昔、猟師が親子グマを仕留めようとしてこの滝の前まで追い詰めた時に、母グマが子グマだけでも滝の上に逃がそうと押し上げる姿を目にして撃つのをやめたという伝説があり、そこから名前がつけられたそうです。

    一部ではバイカモの小さな白い花を確認することが出来ました。
    バイカモは漢字で書くと梅花藻と書き、花は梅の花にそっくりな見た目をしています。

    写真のバイカモは水面上で咲いていましたが、場所によっては水流の中でも開花する水中花でもあります。
    一部ではバイカモの小さな白い花を確認することが出来ました。

    令和5年7月14日(金曜日)羅臼岳(岩尾別コース)標柱補修

    羅臼岳山頂に霧が立ち込める中、羅臼岳(岩尾別コース)の標柱修理を行いました。
    入山前に登山道入り口の木下小屋で入林状況等を確認し、標高500メートル地点のオホーツク展望を目指しスタートです。
    羅臼岳山頂に霧が立ち込める中、羅臼岳(岩尾別コース)の標柱修理を行いました。

    一時間ほどでオホーツク展望へ到着しました。
    埋設していた標柱が劣化で抜けてしまったようで、横に立てかけられていました。
    一時間ほどでオホーツク展望へ到着しました。

    標柱の立っていた箇所を綺麗にし、掛矢で標柱を打ち込み鉄ピン・木杭で固定しました。
    標柱の立っていた箇所を綺麗にし、掛矢で標柱を打ち込み鉄ピン・木杭で固定しました。

    標柱を固定したところで、周辺の景色にも溶け込むように小石で標柱の周りを固めていきます。
    標柱を固定したところで、周辺の景色にも溶け込むように小石で標柱の周りを固めていきます。

    標柱を固定したところで、周辺の景色にも溶け込むように小石で標柱の周りを固めていきます。

    標柱の補修が無事完了し、羅臼岳を後にしました。
    徐々に気温が高くなってきましたが、熱中症やダニに気をつけながら引き続き巡視を行っていきます。

    令和5年7月13日(木曜日) 羅臼岳(羅臼温泉コース)草刈

    今日は羅臼岳の羅臼町側の草刈を羅臼森林官と行いました。
    ここの歩道は頭上に覆い被さる程の背の高い笹が生い茂る所です。

    1日ではとても終わりませんので、数日に分けて少しずつ刈り進めて行きます。
    今日は羅臼温泉登山口から木隠れの滝までを4人の力を合わせてバリバリと刈っていきます。

    草刈前・様々な植物が生い茂り、足元が見えにくい所もありました。
    今日は羅臼岳の羅臼町側の草刈を羅臼森林官と行いました。

    草刈後・すっきりと先の方まで見渡せるようになりました。
    草刈後・すっきりと先の方まで見渡せるようになりました。

    作業後は入林箱に設置してあるヒグマ目撃アンケートを回収しました。
    本日、記入されていたアンケート用紙は4枚ありました。

    早速、その場で入林箱横に取り付けたカレンダーと地図にヒグマの出没状況を反映させます。
    現在、羅臼岳や硫黄山、縦走路では複数の親子熊がたびたび出没しているようです。

    今年は山の中に限らず、至る所でヒグマの出没が多いと感じます。
    入山の際は熊鈴やクマ撃退スプレー等を身に着け、見通しの悪い所では声出しなど音を出して、人間の存在をアピールする様にしましょう。

    もし、ヒグマと遭遇してしまった場合はゆっくり後ずさるなどしてヒグマとの距離を徐々に広げ、その場を立ち去りましょう。
    早速、その場で入林箱横に取り付けたカレンダーと地図にヒグマの出没状況を反映させます。 

    令和5年7月9日(日曜日) 観音岩巡視

    羅臼町の観音岩への海岸線は石浜のため日陰が全くなく、照り返しが厳しいこともある巡視箇所です。
    今日はうっすらと霧が立ち込め、海からの風も程よく吹いていたため、天候に恵まれた快適な巡視となりました。
    羅臼町の観音岩への海岸線は石浜のため日陰が全くなく、照り返しが厳しいこともある巡視箇所です。

    途中で海獣類の頭骨を発見しました。
    観音岩のある羅臼町はアイヌ語の、「ラウシ」(獣の骨のある場所)が由来のようです。

    昔は狩猟が盛んだったのでしょうか。
    途中で海獣類の頭骨を発見しました。


    セリ科の植物も色々とありますが、種の同定が難しいです。

    セリ科は花の雰囲気が似ているため、葉の付き方などが特徴になるようです。
    観音岩への海岸線では骨だけでなく様々な植物も見られますが、大きな岩場や崖の壁などでは植生が一変します。

    今回はクマを目撃したため途中で引き返しましたが、観音岩へはまた改めて巡視を行う予定です。

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