このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信(2021)


    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    令和3年11月30日(火曜日)知床GSS最終日

    北海道内でも一番遅い時期まで活動をしている知床GSSはついに最終日を無事に迎えました。
    今日は装備類の片付けや木下小屋に設置している入林簿の回収を行いました。

    今年度、羅臼岳・岩尾別口の入林簿に記入してくださった人の数は2283組4067名でした。
    昨年度の入林者数・2183組3834名と比べると、若干数今年度の方が多いようです。
    今年度、羅臼岳・岩尾別口の入林簿に記入してくださった人の数は2283組4067名でした。

    今日で令和三年度のGSSの活動は終わります。
    羅臼町、斜里町共にいろんなところでの巡視や作業、イベントなどと多岐に渡る活動の日々でした。

    また知床は世界自然遺産という、ちょっとだけ特別な所だという所を常に意識させられる日々でもありました。
    そんな日々の中でお世話になった関係者の皆さん、巡視中に出会ったみなさん、ありがとうございました。

    そして、ブログを見ていただいたみなさんもありがとうございました。

    令和3年11月25日(木曜日)防鹿柵補修とフレペの滝巡視

    今日は前日の巡視で確認した新たな倒木などの処理のため幌別地区の防鹿柵へ向かいました。

    まずは柵の下に掘られた穴をネットで塞ぎます。
    まずは柵の下に掘られた穴をネットで塞ぎます。

    作業完了です。幌別の防鹿柵は見回っている防鹿柵の中でも穴掘りの被害が一番多いところです。
    もしかしたら、穴掘りの得意なヒグマがいたりするのでしょうか?
    作業完了です

    柵に乗っている倒木は手鋸で交代しながらゆっくりと切っていきます。
    柵に乗っている倒木は手鋸で交代しながらゆっくりと切っていきます。

    幌別防鹿柵の森の中には、落ち葉をかき分けた様な痕跡があちこちで見られました。
    おそらくヒグマが地面に落ちているドングリなどの食べられるものを見つけるために落ち葉をかき分けたようです。
    幌別防鹿柵の森の中には、落ち葉をかき分けた様な痕跡があちこちで見られました。

    防鹿柵の補修が終わった後はフレペの滝遊歩道の巡視を行いました。
    オホーツク海に流れ込む滝の水量は先日の嵐の影響でいつもより増しているように見えました。
    防鹿柵の補修が終わった後はフレペの滝遊歩道の巡視を行いました。

    今日の遊歩道にはエゾシカの姿が10頭ほど確認できました。
    この10頭は我々の方を気にしながら森の中へと消えていきました。
    今日の遊歩道にはエゾシカの姿が10頭ほど確認できました。

    今日のフレペの滝の巡視で人にお会いすることはありませんでした。
    そして、所々に雪の積もった遊歩道と真っ白になってきた知床連山を見て、本格的な冬はもうすぐなのだと実感しました。
    今日のフレペの滝の巡視で人にお会いすることはありませんでした。

    令和3年11月24日(水曜日)嵐のあと

    夏にはほとんど降らなかった雨が秋に入ってからは頻繁に降り、今回は夜通し吹き続けた強風も伴う嵐となりました。
    事務所のある国設知床野営場の中にある看板が根こそぎ倒れてしまっていました。
    事務所のある国設知床野営場の中にある看板が根こそぎ倒れてしまっていました。

    嵐の後は何事もないことを祈りながら防鹿柵の巡視に向かいます。
    岩尾別の防鹿柵からは知床連山が綺麗に見え、元気をもらいました。
    岩尾別の防鹿柵からは知床連山が綺麗に見え、元気をもらいました。
    (クリックすると大きくなります)

    巡視を進めていくと、やはり倒木などの新たな被害が発生していました。
    巡視を進めていくと、やはり倒木などの新たな被害が発生していました。

    先日、補修が終わったばかりの箇所ではまた新たな掘り跡を見つけました。
    先日、補修が終わったばかりの箇所ではまた新たな掘り跡を見つけました。

    小さそうにも見える穴ですが、我々からみたら立派な穴です。
    このサイズの掘り跡はヒグマの仕業かと思われます。
    小さそうにも見える穴ですが、我々からみたら立派な穴です。

    今日の最大の倒木はウトロ東の根元から傾いてしまったキハダでした。
    太すぎるため手鋸や高枝のこぎりでの対応は難しそうです。

    幸い、動物が侵入できる状態ではないためこのまま様子を見ることになりました。
    今日の最大の倒木はウトロ東の根元から傾いてしまったキハダでした。

    令和3年11月18日(木曜日)雪の羅臼岳

    今日は羅臼岳の巡視を岩尾別側から行いました。

    歩道上には5センチメートル程の積雪がありました。
    このような日の装備は登山靴よりも長靴です。

    足下に注意しながら、行けるところまで行ってみます。
    足下に注意しながら、行けるところまで行ってみます。

    弥三吉水周辺からは雪化粧をした知床連山がよく見えました。
    この風景はあと2ヶ月もしたら裾野の部分まで真っ白になってしまいます。
    弥三吉水周辺からは雪化粧をした知床連山がよく見えました。
    (クリックすると大きくなります)

    先日の嵐の影響か、弥三吉水は勢いよく湧き出ていました。
    先日の嵐の影響か、弥三吉水は勢いよく湧き出ていました。

    極楽平からは間近に山頂の姿を確認できました。
    今日の入林者は1名でしたが、無事に山頂まで行けたのか気になります。
    極楽平からは間近に山頂の姿を確認できました。
    (クリックすると大きくなります)

    銀冷水にある携帯トイレブースは養生され冬眠状態となっていました。
    この時期は日没がとても早いため、今日の巡視はここで折り返しとなりました。
    銀冷水にある携帯トイレブースは養生され冬眠状態となっていました。

    今日は人の足跡は1名分でしたが、人以外の動物の足跡がたくさんありました。
    小さな手がとてもかわいらしいエゾリスの足跡もありました。
    今日は人の足跡は1名分でしたが、人以外の動物の足跡がたくさんありました。

    オホーツク展望ではエゾシカ4頭が歩道上で笹の葉を食べていました。
    閑散期の知床は人間よりも動物との出合いが多いのだと感じました。
    オホーツク展望ではエゾシカ4頭が歩道上で笹の葉を食べていました。

    令和31117日(水曜日)岩尾別防鹿柵の補修

    今日は知床森林生態系保護地域内にある岩尾別地区の防鹿柵の補修です。

    動物に掘られたと思われる穴を二ヵ所塞ぎました。
    以前補修したネットを剥がされて再度侵入された所があったため、がっちりと固定していきます。
    動物に掘られたと思われる穴を二ヵ所塞ぎました。

    完成です。防鹿柵は柵の中の植物(主に樹木)が動物によって食べられてしまわないように設置されています。
    最近は明らかに柵内へ侵入を試みている穴が多くて驚いていますが、こまめに巡視を行っていきたいと思います。
    完成です

    令和3年11月16日(火曜日)イチイの森防鹿柵の補修

    11月の知床GSSは国道の冬季閉鎖などによって巡視出来る箇所が少なくなった時に、防鹿柵の補修を集中して行っています。
    今日はイチイの森の防鹿柵補修です。

    ここの防鹿柵は斜里町内に設置されている防鹿柵の中でも面積が広い上、倒木が発生しやすく手のかかる所です。
    まずは上から落下した大きな枝の除去です。

    作業前
    作業前

    高枝ノコギリでゆっくりと切っていきます。
    高枝ノコギリでゆっくりと切っていきます。

    こちらは先端部分が乗っかっているだけなので手鋸で切り落とします。
    こちらは先端部分が乗っかっているだけなので手鋸で切り落とします。

    とても太い木は大きな手鋸で交代しながらゆっくりと切り落とします。
    切り落とした後の木が再び金網の負担になってしまわないように考えながら木口を見極めるのが難しいです。
    とても太い木は大きな手鋸で交代しながらゆっくりと切り落とします。

    木を切り落とした後のワイヤーのフォローも大事な補修作業のひとつです。
    木を切り落とした後のワイヤーのフォローも大事な補修作業のひとつです。

    今日は動物に金網の下を掘られてしまった所の補修も行いました。
    まずは穴を塞ぐようにネットをかぶせます。
    今日は動物に金網の下を掘られてしまった所の補修も行いました。

    結束バンドで金網とネットを隙間なく繋げます。
    地面との接地面は鉄の杭を打ち付けて固定します。
    結束バンドで金網とネットを隙間なく繋げます

    完成です。この掘られた部分にはヒグマの毛の様な物が付着していました。
    どの位のサイズのクマかは分かりませんが、それほど大きくない穴をどのような姿で通過するのでしょうか?

    防鹿柵の補修で大事にしていることは『動物に侵入されないこと』です。
    そのためにはこのようなメンテナンスがかかせません。
    完成です

    令和3年11月15日(月曜日)幌別防鹿柵の補修

    今日は幌別地区の防鹿柵を補修しました。

    柵にもたれかかった倒木の処理です。
    簡単そうに見えますが、高い位置にかかる木を切り落とす瞬間は緊張が走ります。

    作業中
    作業中

    無事に切り落とせましたが、これで終わりではありません。

    作業後
    作業後

    木の重みで金網とワイヤーが変形してしまっているので、伸ばして形を整えて完了となります。
    木の重みで金網とワイヤーが変形してしまっているので、伸ばして形を整えて完了となります。

    令和3年11月8日(月曜日)英嶺山巡視

    今日は羅臼町の市街から近い英嶺山の巡視を行いました。

    登山口は羅臼未来中学校の裏手にあります。
    入口には山頂までの新しい案内図が設置されていてわかりやすくなっていました。
    入口には山頂までの新しい案内図が設置されていてわかりやすくなっていました。

    山頂を目指す途中、とても見晴らしのいいところがありました。
    眼下には羅臼町の町が見え・・・
    眼下には羅臼町の町

    海の向こうには国後島がよく見えていました。
    海の向こうには国後島がよく見えていました。

    英嶺山の山頂が見えてきました。手前にあるのは四ツ倉沼です。
    すぐ近くには羅臼の市街地があるというのに、とても静かでひっそりとした沼です。
    四ツ倉沼

    登り始めてから1時間半ほどで山頂に到着となりました。
    本日の入林者は時期のせいか一人もいませんでした。
    登り始めてから1時間半ほどで山頂に到着となりました。

    お問合せ先

    計画保全部計画課
    ダイヤルイン:050-3160-6283