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北海道森林管理局

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    知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信(2021)

    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    令和36月30日(水曜日) 羅臼岳歩道整備

    7月4日の羅臼岳山開きに向けて環境省、羅臼山岳会の方々と合同で羅臼岳の歩道整備を行いました。

    まず岩尾別登山口(ウトロ側)から羅臼平まで行き、そこから2チームに分かれてロープ張りの作業を行いました。
    濃霧や悪天候のなかではとても道に迷いやすい場所なのでロープを張ってありますが、あくまでロープは目印であり、掴んで歩行するためのものではないので、通行の際はロープに掴まって歩かないようお願いします。
    写真1_R

    羅臼側の泊場より下のエリアでは、歩道上に笹が繁茂している箇所がところどころありましたので、バリカンや刈込鋏を使って草刈作業を行いました。
    草刈作業

    現在の歩道上の残雪状況です。
    ウトロ側は大沢上部に残雪があるものの概ね歩道が露出しています。
    写真3_R

    一部、土砂が残雪の上に流れ込んできている箇所もありますので、通行には注意が必要です。
    残雪

    羅臼側は、屏風岩から上部に残雪があり、斜度のきつい場所でもあるので、通行にはアイゼンとピッケルが必要です。
    残雪

    また、羅臼平にはフードロッカーが設置されています。羅臼平に荷物を置いて羅臼岳山頂へのピストンをされる方は、置いていったザックをヒグマやキツネなどが漁ることも十分考えられますので、食料品は携行するかフードロッカーを必ずご利用ください。
    フードロッカー

    令和36月28日(月曜日) ポンホロ沼巡視

    斜里町にあるポンホロ沼は季節限定で見られる幻の沼で、巡視ルートのひとつです。
    ここはすり鉢状の地形の中に雪解け水や雨水が貯まって形成される沼で、今日はどんな状態の沼が確認できるか楽しみにしていましたが、現在は沼の気配が全くありませんでした・・・

    そんな、かつて沼だった所にはヒメシダという背の低い植物が青々と生い茂り、遠くには羅臼岳が山頂までよく見えました。
    ポンホロ沼

    そして、最後まで水が溜まっていたと思われる深い場所を注意深く見ると・・・
    写真2_R

    干上がってしまった沼の周辺には小さなエゾアカガエルの姿がたくさん見られました。
    エゾアカガエル

    また、ポンホロ沼周辺に個体数の多い、ヤチダモの萌芽がほとんど食べられてしまっていました。
    恐らくエゾシカの影響かと思われます。
    エゾシカの影響

    令和36月21日(月曜日) 羅臼岳(羅臼側)巡視・草刈

    本日は羅臼側の登山口から登山道の巡視と草刈りを行いました。
    ウトロ側と比べると歩道脇の笹の背丈が高く、歩道に覆い被さるような箇所もあり、そのようなところでは足元が確認しづらくなっています。
    本日は羅臼側の登山口から登山道の巡視と草刈りを行いました。

    また、歩道を塞ぐように倒れかかっている木がありましたので、歩行に支障のある枝は取り除いていきます。
    処理前の様子。
    処理前の様子

    処理後の様子。
    処理後の様子

    途中、歩道近くのトドマツにヒグマの爪跡がありました。
    途中、歩道近くのトドマツにヒグマの爪跡がありました。

    ヒグマが背中を木にこすりつける、「背こすり」の形跡もあり、樹皮に付着していたヒグマの毛を採集しました。
    ヒグマが背中を木にこすりつける、「背こすり」の形跡もあり、樹皮に付着していたヒグマの毛を採集しました。

    下山時、羅臼ビジターセンター近くの間欠泉から大きな音とともに湯が噴き出してきました。
    一定の間隔をおいて噴き出す間欠泉ですが、羅臼ビジターセンター内にはおおよその噴出予想時刻が表示されていますので、間欠泉をご覧になりたい方は行く前に確認されるとよいと思います。
    下山時、羅臼ビジターセンター近くの間欠泉から大きな音とともに湯が噴き出してきました。

    令和36月18(金曜日) 羅臼岳(ウトロ側)の巡視

    今日は羅臼岳の巡視を行いました。
    岩尾別口から登り始めて一時間程すると、眼下には青く美しいオホーツク海が広がっていました。

    今日は暑くなりそうです。
    岩尾別口から登り始めて一時間程すると、眼下には青く美しいオホーツク海が広がっていました。

    本日の弥三吉水(やさきちみず)は雪解け水の影響で、いつもより多めの水量で潤っていました。
    本日の弥三吉水(やさきちみず)は雪解け水の影響で、いつもより多めの水量で潤っていました。

    雪解け後の歩道上には、冬の積雪の影響で根元から割れて倒れかかっている状態の木が多くありましたので手元・足下に注意しながら処理しました。

    処理前
    処理前

    処理後
    処理後

    トドマツの樹皮に溶け込むように毛虫が潜んでいました。
    トドマツの樹皮に溶け込むように毛虫が潜んでいました

    極楽平の周辺ではチシマザクラが見頃を迎えていました。
    極楽平の周辺ではチシマザクラが見頃を迎えていました。

    令和36月14(月曜日) フレペの滝・外来種駆除

    今日は知床世界自然遺産地域の関係者でフレペの滝周辺に自生する外来植物・アメリカオニアザミの駆除を行いました。
    今日は知床世界自然遺産地域の関係者でフレペの滝周辺に自生する外来植物・アメリカオニアザミの駆除を行いました。

    アメリカオニアザミは全体的に鋭いトゲが生えており、素手で触ることはできません。
    トゲで嫌な思いをしないよう手袋を二重にしたり、厚手の革手袋の装着など、装備には各自の工夫がいろいろ見られ、勉強になりました。
    アメリカオニアザミは全体的に鋭いトゲが生えており、素手で触ることはできません。

    また、アメリカオニアザミは開花した後は綿毛となって種を飛ばすので、開花前のこの小さい株の時に根こそぎ処理してしまう事がとても大事です。
    また、アメリカオニアザミは開花した後は綿毛となって種を飛ばすので、開花前のこの小さい株の時に根こそぎ処理してしまう事がとても大事です。

    こちらはフレペの滝遊歩道沿いにある草原エリアです。
    現在は葉の開いたワラビの草原となっており、こんな所でもアメリカオニアザミがひょっこり生えていたりするのでワラビをかき分けながらアメリカオニアザミを探しました。

    ここは鹿が食べない植物がたくさん生い茂る所となっています。
    こちらはフレペの滝遊歩道沿いにある草原エリアです。

    本日の成果です。
    土嚢袋6袋の収穫となりました。

    アメリカオニアザミは知床半島の中では標高の低いところでよく見かけます。
    このフレペの滝遊歩道での外来種駆除は毎年恒例の作業となっているので今回は少ない方ですが、今後の巡視の中でも見かけたら駆除の方は続けていきたいと思います。
    本日の成果です。

    令和3613日(日曜日)羅臼湖巡視

    今期の知床GSS活動開始です。

    今年も三名体制で知床半島の国有林をパトロールします。
    どうぞよろしくお願い致します。

    今日は羅臼湖巡視を行いました。
    天気も良く、知床峠駐車場付近からは国後島が遠望できます。

    三の沼です

    三の沼です。
    昨年、悪天候により撤去できなかった展望台は冬季の雪によるダメージなどもなく無事でしたが、歩道上のロープが緩んでいたので、張り直し作業を行いました。
    昨年、悪天候により撤去できなかった展望台は冬季の雪によるダメージなどもなく無事でしたが、歩道上のロープが緩んでいたので、張り直し作業を行いました。

    昨年、悪天候により撤去できなかった展望台は冬季の雪によるダメージなどもなく無事でしたが、歩道上のロープが緩んでいたので、張り直し作業を行いました。

    現在の歩道上の残雪は涸沢エリアのみとなっています。
    現在の歩道上の残雪は涸沢エリアのみとなっています。

    今日の羅臼湖です。対岸の知西別岳もはっきり見渡せます。
    天気の良い日曜日ということもあり入林者は4組22名でした。
    今日の羅臼湖です。

    お問合せ先

    計画保全部計画課
    ダイヤルイン:050-3160-6283