2020年8月
知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信

令和2年8月30日(日曜日)相泊入林箱周辺の草刈り
本日は羅臼町の相泊(あいどまり)に設置されている入林箱周辺の草刈りを行いました。
草刈り前
今年は草の成長がすさまじく感じます。
草刈り中
横から突き出すように伸びてくる草も刈ってすっきりしました。
相泊から先の観音岩、知床岬、知床岳へ向かう際は入林簿への記入をお願いします。
皆さんから寄せられた情報は遭難などの緊急時のほか、利用者数などについて集計し、今後の世界自然遺産の管理のために役立てられています。
草刈り後
令和2年8月23日(日曜日)羅臼湖歩道で見つけたクマの痕跡と歩道の様子
この日の斜里町ウトロ側の天気は晴れて日差しの強い日でしたが、知床峠から羅臼湖にかけては霧のような雲に覆われて涼しく歩きやすい巡視となりました。
羅臼湖までの間には一の沼から五の沼までの沼があります。
二の沼は水がなく干上がっている状態。7月中旬頃もこれに近い感じでした。
その後雨で少し水が貯まりましたが、降雨の少なさが影響してか8月下旬にはまたこのような状況です。
今年の遊歩道は雨が少ないせいか、歩道に水溜りが見られない事が多く、今回もぬかるみが数か所見られただけでした。
ここは三の沼手前の遊歩道、数少ないぬかるみです。
ここに小さなヒグマの足跡を発見。人の手の甲より少し大きな足跡です。親子連れの子供の足跡でしょうか。
そして三の沼を過ぎて少し歩いた歩道際に落ちていたヒグマの糞。
糞の中身はハイマツやナナカマドなどの木の実が主のようです。
そしてまた、この糞の場所からもう少し歩くと、今度はヒグマが地面を掘り返した跡。
写真ではわかりづらいですが、水芭蕉があった所を掘り返して根っこを食べたような感じです。
三の沼周辺ではヒグマが遊歩道を利用しながら食事をしているようです。
この日会った自然ガイドさんから聞いた情報では三の沼で親子連れのヒグマが食事をしていたとのこと。私たちが歩いた少し前のことだったようです。
視界の良くない藪の歩道を歩く時にはヒグマに要注意です。
自分たちの存在を知らせるために、声を出したり、手をたたいたり、音を出して積極的にその存在をアピールしましょう。
三の沼と四の沼の中間辺りにあるハイマツは去年の実が大きくなっています。(2年かけて成熟します。)
羅臼湖は一面雲のような靄の中で、遠くの風景は真っ白です。
湖近くのモウセンゴケ
ウメバチソウがたくさん咲いていました。
羅臼湖から歩いて戻ってきた知床峠の駐車場。この天気のせいか、駐車中の車は1台だけでした。
令和2年8月17日(月曜日)羅臼・観音岩までの巡視
7月17日より始まった羅臼の昆布漁は最盛期を迎えています。
手入れの行き届いた浜では乾燥した昆布が綺麗に干されており、昆布特有の旨みたっぷり?な匂いの中、観音岩を目指します。
番屋の前を通過する際は干し場に立ち入らないようにし、浜の端っこを横切っていきます。
本日は盛りだくさんの昆布を乗せた船を多く見かけました。
番屋がないクズレ浜にはエゾオグルマが咲いていました。
観音岩では両手両足をフル稼働し、慎重に登っていきます。
高低差15メートルほどの岩登りになります。
折り返し地点のウナキベツ川です。
冷たい川の中に落ちてしまわぬよう、ここも慎重に通過します。
本日はヒグマに会うことは無く、知床岳への登山者とお会いすることができました。
令和2年8月14日(金曜日)カムイワッカ湯の滝
知床で人気の高いカムイワッカ湯の滝はこの時期一番の賑わいとなります。
また、お盆の時期のカムイワッカへの通行は、例年マイカー規制期間(今年は8月9日~15日)となり、カムイワッカ湯の滝へはシャトルバスに乗り換えて行くことになります。
本日の水温は27度位と少し低めでした。
日差しがまぶしい天候になると、水温は30度を超え、滝壺の中に浸かったりするのに適してきます。
本日は少し涼しい位の天候でしたが、たくさんの方が沢歩きを楽しんでいました。
令和2年8月1日(土曜日)幌別川ヒグマ出没による釣り人対応
知床世界自然遺産(森林生態系保護地域)の境界線を流れる幌別川に7月下旬よりカラフトマスの遡上が始まりました。
今年は例年より少し早めに遡上が開始されている様です。
この幌別川は遡上目前のサケ・マス狙いの釣り人からも人気の釣り場ですが、遡上の時期になると釣りあげた魚を狙ってヒグマが出没することがあります。
7月下旬にヒグマが数回出没し、釣り人が釣り上げた魚を奪うなどの行動が見られたため、関係機関での協議の結果、8月1日より海岸線への立ち入りが自粛となっています。
巡視中、釣りの自粛について前もって知らずに来た釣り人が、誤って河口に近づかないよう見回りをしましたが、週末という事もあって、釣り人以外にもたくさんの方が声をかけてくださり、もしヒグマにあったらどうすればいいのかなど、知床ならではのルールをお知らせするいい機会となりました。
巡視中には、幌別川河口に小さなヒグマが現れました。
このヒグマは川の中をのぞき込みながら上流の方へ移動し森の中へ消えて行きました。
ヒグマにとっても遡上してくるサケ・マスはとても待ち遠しいことでしょう。
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