2020年6月
知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信

令和2年6月19日(金曜日)フレペの滝巡視
本日はフレペの滝への巡視を行いました。
フレペの滝は直接流れ込む川があるわけではなく、岸壁の隙間から流れ出た地下水が小さな滝となっています。
フレペの滝を見るためには、知床自然センターから片道約1キロメートルの遊歩道を歩きます。
その途中ではエゾシカが食事中でした。
良く見渡すと12頭のエゾシカが展望台付近の草原で食事中でした。
ちなみにこの草原エリアはワラビが大量に生えており、まるで畑の様です。
エゾシカはこのワラビを食べないため、ワラビばかりが繁茂してこの様になりました。
昔のフレペの滝遊歩道周辺にはワラビはほんの少ししか生えていなかったそうです。
フレペの滝展望台からオホーツク海を望むと、いつも観光船で賑わう海には船の姿はなく、とても静かでした。
また、遊歩道にも利用者の姿はなく、エゾシカしかいなかったという珍しい巡視となりました。
令和2年6月18日(木曜日)羅臼湖・羅臼岳入林箱設置
本日は羅臼湖と羅臼岳の登山口に入林箱を設置してきました。
まずは羅臼湖からです。
羅臼湖は入口の案内看板も設置します。
入口は国道知床横断道路の脇にあります。
今年もたくさんの方に来ていただきたいです。
入林箱も無事に設置完了です。
羅臼岳羅臼温泉口の入林箱の設置も同時に行いました。
入林の際は入林簿のご記入をお願いします(別途、警察署等への登山計画書の提出も忘れずに)。
皆様から寄せられた情報(個人情報は除く)は、シーズン後に集計し、今後の歩道維持管理のため活用されています。
令和2年6月13日(土曜日)羅臼湖巡視・三の沼展望台設置
6月12日より令和2年度のウトロ・羅臼GSSの活動が開始となりました。
3名で羅臼町と斜里町にまたがる世界自然遺産「知床」をはじめ、半島内の国有林を巡視してまいります。
どうぞよろしくお願いします。
今年最初の巡視は羅臼湖です。
今年の雪解けは想像以上に早かったので、三の沼の「展望台」を設置してきました。
組み立てにはたくさんのネジを使用しますが、下の湿地に落としてしまわぬよう慎重に行います。
一時間程かけて完成しました。
晴天時の風が無い時にはこの台に登って写真を撮ると正面に見える羅臼岳が水鏡となって沼に映り込み、綺麗な写真を撮ることができます。
本日は残念ながら強風のため、水面にはさざ波が立ってしまい沼に映り込む逆さ羅臼を見ることはできませんでした。
羅臼湖までの歩道の分岐点では迷ってしまわぬように案内板を取り付けました。
二の沼と三の沼の歩道周辺は湿原となっていることから植生保護のため、侵入防止用のロープを張りました。
現在、歩道上の残雪は三の沼の手前にある涸れ沢付近に若干残る程度となりました。
ほんの少しですが雪渓歩きも可能です。
しかし、歩道上の雪は数日で融けてしまいそうです。
今日、一番多く咲いていたのはミツバオウレンでした。
チシマザクラもちょうど満開でした。
雪融けの遅い場所のようで、季節外れの桜を見ることができました。
本日の羅臼湖への入林者は3組6名でした。
新型コロナウイルスの影響で、知床に来られる方は非常に少ない印象です。
現在、羅臼湖へのアクセスに必須の路線バスの運行はなく、運航開始日は7月18日に延期となっています。
羅臼湖入り口には駐車場はありませんので、羅臼湖へお越しの際は知床峠の駐車場に車を停めて徒歩で羅臼湖をめざすか、地元ガイドの案内を利用することをお願いしています。
羅臼湖入り口周辺での路上駐車は過去に交通事故も起きており、非常に危険です。
ご理解とご協力をお願い致します。
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