2019年6月
知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信

令和元年6月20日(木曜日)羅臼湖三の沼展望台設置・植生保護ロープ設置
今日は羅臼湖線歩道沿いにある三の沼の展望台設置と植生保護のロープ張りを行いました。
羅臼湖周辺に点在する沼の周辺には高山植物が自生しており、湿原特有の植生を保護するため、歩道沿いにロープを張っていきます。
分岐点がある所では案内板を設置しました。
三の沼では工具を使い、展望台を組み立てていきます。
小さなネジを湿原に落とさないように注意しながらの作業です。
展望台の設置が完了しました。
三の沼から羅臼岳を撮影する際、この展望台に上って撮ると水鏡となって沼に映り込む逆さ羅臼岳を綺麗に撮ることができます。
今日はあいにく山頂付近に雲がかかってしまいましたが、今年もたくさんの方に楽しんでいただきたいです。
歩道沿いでは、ミツバオウレンがたくさん咲いていました。
令和元年6月15日(土曜日)羅臼湖巡視
今日は濃霧の中、羅臼湖の巡視を行いました。
現在の羅臼湖への歩道の残雪は涸沢エリアのみとなっています。
例年7月上旬までは雪に埋もれていて進行方向がわからず、道迷いが発生しやすい箇所となっています。
初めて行く方や、道がわからなくなった場合は、引き返す事を考え行動しましょう。
四の沼です。
羅臼湖に向かう途中にある各沼は霧に包まれ、ミステリアスな雰囲気でした。
四の沼の周辺では、ヒグマによりミズバショウがなぎ倒され、大きな穴が何カ所も開いていました。
四の沼と五の沼の間には携帯トイレ専用ブースが設置されています。
この携帯トイレ専用ブースはトイレではありませんので、そのまま用を足さないようにお願いします。
近年、山のトイレに関しては、し尿による悪臭、用を足した後の紙の放置や踏み跡など、多く問題を抱えています。
入山の際は事前にトイレをすませ、散策時は携帯トイレを準備していきましょう。
使用済みの携帯トイレは、歩道入り口などに設置している回収BOXに捨ててください。
羅臼湖に到着しました。
霧に包まれ、気温も低く、本日の入林者は1名でした。
羅臼湖展望台の周辺ではチングルマが霧のしずくの中でしっとりと咲いていました。
雪解けの遅かった所では季節外れのチシマザクラが綺麗に咲いていました。
和元年6月13日(木曜日)知床GSS始動
今期の知床GSS活動開始です。
今年も作年と同じ3名体制で知床半島、斜里町と羅臼町の国有林をパトロールします。どうぞよろしくお願い致します。
活動初日はカムイワッカ湯の滝の巡視を行いました。霧が少し出て視界の悪い天候の中、駐車場には10台ほどの車があり、知床の観光シーズンはもう始まっているようです。
沢への下り口周辺の立ち入り危険箇所に、テープ張り直し作業を実施しました。
川を登るときは、縁を歩くと滑りやすく危険なため、流れの中を歩くようお願いします。
一の滝周辺の様子
湯の滝登りの終点です。
落石などの影響により、現在行けるのはここまでですので、これより先に立ち入らないようお願いします。
この日は気温12度ほどで、水温も25度とあがりません。
カムイワッカから先の道は通行止めとなっていますが、硫黄山や知床連山縦走を行う登山者の方は6月14日から9月30日まで、徒歩でのみ利用可能となります。
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