2018年10月
知床半島発!ウトロ・羅臼GSS通信

平成30年10月29日(日曜日) カムイワッカ湯の滝巡視
現在、標高の低い所の紅葉は残りわずかとなってきましたが、カムイワッカ湯の滝は川の両岸がナナカマドなどで赤く彩られ、とても綺麗でした。
川には、たくさんの落ち葉が落ちていました。
今日の川の水温は24度でした。気温の低い日は水温も低めになります。
コクワの実を食べるために木登りをするヒグマを見かけました。
車の走行中にヒグマを見かけても、車から降りないようにしてください。
動物を見るための停車は他の車両に迷惑がかかるだけでなく、動物の行動も妨げます。
道路などに動物が出没した際は、ゆっくり通過しながら見守ってくださるようお願いします。
平成30年10月27日(土曜日) 知床をきれいにし隊!ルシャ地区清掃活動
本日は、斜里町、環境省釧路自然環境事務所が主催する「知床をきれいにし隊!ルシャ地区清掃活動」に参加しました。
この活動は知床国立公園内の良好な自然環境の保全を図るため、関係行政機関と地元住民ボランティア組織などが共同で、美化や清掃などのクリーン活動を実施することを目的とし、今年は知床半島ルシャ地区を清掃活動場所として、約50名が参加しました。
作業前の注意事項の説明。
ゴミ拾い開始です。
ゴミはプラスチック系が多いです。
ゴミ拾い作業の前半は曇り空で快適に作業ができました。
ヒグマに食べられたカラフトマス。
作業後半からは雨が降り出しましたが作業続行。
トラックの荷台にゴミ袋がいっぱいになったところで作業終了となりました。
ルシャ地区から見た知床半島。
平成30年10月26日(金曜日) 羅臼湖入林箱撤去
今日は羅臼湖入口に設置してある入林箱と案内板の撤去作業を羅臼森林官と共に行いました。
知床横断道路の途中にある羅臼湖ですが、10月23日より知床横断道路は夜間通行止めが開始となりましたが、天候が良い日は9~17時までは通行できるため、現在も羅臼湖への散策は可能です。
なお、知床横断道路は11月6日17時で冬季全面通行止めとなりますので、知床にお越しの際は通行規制にご注意ください。
平成30年10月25日(木曜日) 第7回ミズナラ結実調査
今日は、毎週行っているミズナラ結実調査のためのドングリ回収を行いました。
今回7回目の回収で、最後の回収となりましたので、シードトラップも撤収することとしました。
シードトラップの中は落ち葉でいっぱいでした。
撤収したシードトラップは事務所前で日干しし、穴あきなどの破損箇所を修繕し、倉庫で保管します。
今回のドングリ回収は4個でした。
先月の調査開始から今回までの総数は282個で、昨年の1,940個と比べると桁違いに少なく、ドングリも小粒の物が多く、今年は凶作だったようです。
平成30年10月22日(月曜日) 羅臼湖三の沼展望台撤去作業
強風により三の沼が波打ち、逆さ羅臼岳を見ることができませんでしたが、見事な羅臼岳の姿を見ることができました。
知床横断道路の冬季閉鎖前に展望台と植生保護ロープを撤去しました。
展望台は工具を使い撤去しました。
展望台を設置する基礎は撤去できないため、入林者の方がつまずいたりしないよう、ピンクテープで目立つようにしました。
三の沼にお立ち寄りの際は足元にも十分注意してください。
平成30年10月19日(金曜日) 羅臼岳初冠雪
知床連山の主峰、羅臼岳に今期の初冠雪が確認されました。
羅臼岳には午前中から雲がかかっていましたが、午後になると晴天となり、きれいな羅臼岳を見ることができました。写真は岩尾別、知床峠、羅臼の町と3カ所から見た羅臼岳です。
斜里町岩尾別から見た羅臼岳の山頂付近はきれいに雪化粧していました。
同じく岩尾別から、サシルイ岳(左)、三ツ峰(中央)、羅臼岳(右)。
知床峠から見た羅臼岳です。
こちら側は、北向き斜面ではないためか、降った雪が溶けていました。
同じく知床峠からの羅臼岳。
最後に羅臼町から見た羅臼岳です。
こちら側は、南向き斜面なので、雪はほとんど溶けてしまっていました。
同じ羅臼岳でも見る場所によってずいぶんと違う、羅臼岳の初冠雪でした。
平成30年10月18日(木曜日) 羅臼岳岩尾別登山口情報掲示板の撤去
10月に入ると、知床半島のあちこちで冬にむけた準備が始まります。
看板などは雪で押しつぶされないように撤去してきます。
本日は羅臼岳岩尾別登山口に設置してある情報掲示板を環境省と斜里山岳会と合同で撤去作業を行いました。
撤去した掲示板は、建物の中で来年の春まで保管します。
撤去作業が終了し支柱だけとなりました。
入林簿は木下小屋の方へ移動しましたので入林の際はご記入をお願いします。
また、今年度ここに設置していた入林簿には2,590組5,131名の方が記入していただきました。
皆さんから寄せられた情報は集計し、今後の歩道整備などに役立てていきます。
たくさんのご記入ありがとうございました。
平成30年10月11日(木曜日) ミズナラ結実調査
本日は、9月13日より始まったミズナラ結実調査のためのドングリ回収と防鹿柵の巡視を行いました。
まずは、今回で5回目となる岩尾別地区とイダシュベツ地区のドングリの回収を行いました。
シードトラップの中から落ち葉などを取り除き、ドングリだけを回収していきます。
先日の台風25号の影響でシードトラップが鉄ピンから外れていましたので、設置しなおしました。
回収したドングリは、調査木ごとにドングリの数をカウント、重量・長径・直径を計測し、データ入力します。
今週は27本の調査木から36個のドングリを回収することができました。
ちなみに昨年の第5回目の回収は50個でした。
平成30年10月6日(土曜日) ヒグマ目撃情報アンケート回収、カムイワッカ湯の滝及びフレペの滝巡視
本日は、まず毎週欠かさず行っている、知床山系のヒグマ目撃情報アンケートの回収、情報更新を行いました。
夏の行楽シーズンに比べ登山者が減った影響により、歩道沿いでの目撃情報は少なくなりましたが、登山や散策の際は油断せず、ヒグマの生息地であることを意識し、熊鈴や熊撃退スプレーを携帯するなどして警戒するようにしましょう。
カムイワッカ湯の滝では、外国人の方も裸足で楽しまれていました。
今日の水温は一の滝の上部で28度と真夏の時と比べて少しぬるくなっていました。
午後はフレペの滝の巡視を行いました。
現在のフレペの滝遊歩道では一番多く生えていたワラビが枯れ、茶色い草原となっています。
今日は天候が良く知床連山が全部見え、秋の知床を感じることができました。
視線を感じ、振り返って見るとエゾシカがこちらを見ていました。
毛色がすっかり冬毛となって、周りの木や枯れ草の色にとけ込んでいました。
平成30年10月5日(金曜日) 羅臼湖巡視
本日は、羅臼湖の巡視を行いました。
知床峠の駐車場から国後島を横目に、知床横断道路の紅葉を眺めながら羅臼湖入口に向かいます。
知床峠の駐車場から羅臼湖入口周辺の標高は740~760mほどです。
羅臼湖入口から羅臼湖へは、約3キロ。1時間半程の道のりです。
歩道からシマエナガを見つけることができました。
目梨望遙台からの知西別岳方面の様子です。
黄色や赤く色づく葉っぱに目を奪われてしまいますが、ササやハイマツ、トドマツなどの紅葉しない植生の緑色の色彩も美しく、広い景色全体が一枚の絵の様でした。
歩道沿いは、黄色く色づいたミネカエデや赤く色づいたナナカマドの紅葉が見事でした。
涸れ沢からの羅臼岳の様子です。
本日の羅臼湖です。入林者は9組15名でした。
平成30年10月4日(木曜日) 防鹿柵巡視
本日は台風通過後のため、イチイ遺伝資源希少個体群保護林に設置している防鹿柵の巡視を行いました。
今回の巡視では破損部分は特にありませんでしたが、金網に引っかかった枝などを処理しました。
巡視中にエゾリスを見かけました。
何かの実を大事そうにくわえたまま、どこかへ行ってしまいました。
立ち枯れした木にサルノコシカケが生えていました。
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