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北海道森林管理局

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    2018年6月

    知床ウトロ発!ウトロGSS通信

    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    平成30年6月29日(金曜日)ヒグマ目撃情報アンケート設置

    7月1日の山開きに向けて、硫黄山登山口と羅臼岳岩尾別登山口にヒグマ目撃情報アンケートを設置しました。

    このアンケートは平成28年から始まり、本日設置した2カ所と、羅臼岳羅臼温泉口の計3カ所に設置されています。

    ヒグマ目撃情報アンケート設置

    硫黄山登山口にも設置

    知床半島はヒグマの生息密度が高いため、登山中のヒグマとの遭遇が懸念されます。また、季節によって食べ物が変化することなどを理由にヒグマの出没する箇所は変わっていきます。

    そのため、目撃された日時や場所などの情報を把握し、ヒグマへの警戒心を持つことは野外での活動において重要な事と言えるでしょう。

    ヒグマ目撃情報ファイル

    寄せられた情報は、各登山口の掲示板に地図とカレンダーによって掲示され、硫黄山と羅臼岳及び縦走路におけるヒグマの出没状況を確認することができ、後から登る人への貴重な情報となります。

    登山中にヒグマと遭遇した場合は、下山時にヒグマ目撃情報アンケートへの記入をお願いします。

    ヒグマに遭遇したらアンケートに記入

    ヒグマ目撃情報アンケート設置後はカムイワッカ湯の滝の巡視を行いました。

    週末の午後という事で人も車も多くなってきました。

    カムイワッカ湯の滝

    今日の第一滝壺の水温は32℃と川の中を歩くにはちょうどいい温度でした。滝壺に浸かったり泳いだりするのは、もうちょっと先のようです。

    第一滝壺の水温

    平成30年6月28日(木曜日)羅臼岳合同整備

    本日は、7月1日の山開きを前に羅臼山岳会及び環境省の皆さんと迷い込み防止のロープ設置作業を行いました。 

    ロープを設置する箇所は羅臼町側なのですが、下りながらの作業の方が効率が良いため、斜里町側の岩尾別口から登ります。

    大沢入口では、前日まで雨天が続いていたこともあり雪渓は固く、急勾配のためアイゼンを装着して登っていきます。今年の大沢の雪解けは例年より遅いようです。

    大沢入り口の固い雪渓

    羅臼平からは、頂上に向かって岩清水からお花畑分岐に迷い込み防止ロープを張るチームと羅臼平からお花畑をトラバースし、お花畑分岐を目指しながら迷い込み防止ロープを張るチーム(GSSチーム)の二手に分かれます。

    迷い込み防止ロープを張るチーム

    羅臼平から張った迷い込み防止ロープはこのお花畑分岐の標柱までとなります。

    この標柱は例年雪の中に埋もれて見つけられないことが多いのですが、羅臼側の雪解けが例年より早く、今年は簡単に見つけることができました。

    また、この標柱は昨年新しく作り直しましたが、設置して間もなくヒグマの痕跡が確認されました。

    お花畑分岐の標柱

    お花畑からは羅臼町側への急勾配の雪渓を一気に下り、屏風岩を目指します。

    ここの残雪も今年は少なく夏道が三分の一ほど露出していました。

    屏風岩に通じる急勾配の雪渓

    屏風岩エリアも羅臼岳における道迷いが多いポイントとなっています。

    屏風岩の雪渓は夏山シーズンに入ってもしばらく残っているため、この雪渓に沿って下りると、サシルイの沢に入ってしまい、過去には遭難者もでています。

    そこで、正しいルートに導くための迷い込み防止ロープを張り、ルートの目印となるピンクテープを付けるなどの作業を行いました。

    迷い込み防止ロープを貼る

    ルートの目印となるピンクテープ

    屏風岩の雪渓を下る際は、迷い込み防止ロープが張ってある箇所から右手の小さな雪渓に入るようお願いします。

    屏風岩の雪渓を下る際の注意

    今日の花

    季節外れのチシマザクラ

    チシマザクラ


    キバナシャクナゲが標高の高いところで自生していて、この時期一番の見頃を迎えています。

    キバナシャクナゲ

    平成30年6月24日(日曜日)羅臼側海岸線の巡視

    本日は、羅臼町相泊より、海岸線の巡視を行いました。

    昆布番屋が立ち並ぶ前浜を横切り、知床岬方面に進みます。

    まだ本格的な昆布シーズンの前なので、ひっそりとした雰囲気の相泊地区でした。

    昆布番屋が立ち並ぶ前浜

    途中にあるカモイウンベ川の橋は一昨年の台風で流されてしまいました。

    カモイウンベ川の橋

    このカモイウンベ川はとても綺麗な川ですが、河床はぬるぬると非常に滑りやすく危険ですので、川を渡る際は、濡れるのを多少覚悟し、川の浅い箇所を見定めながら、慎重に渡って下さい。

    カモイウンベ川


    今日の花

    ハマエンドウ
    ハマエンドウ

    ネムロシオガマ
    ネムロシオガマ


    平成30年6月22日(金曜日)羅臼岳(ラウス側)歩道整備

    本日は羅臼山岳会と共同で羅臼岳(ラウス側)歩道整備を行いました。

    羅臼岳

    様々な植生が生育している箇所は、高山植物などを間違って刈ってしまわないように、手バサミで慎重に刈り込んでいきます。

    手ばさみで慎重に刈り取り

    一方、ササのみが繁茂している箇所では電動バリカンでササを刈っていきます。

    電動バリカンでササを刈る

    作業後の様子です。

    足元の視界が広がり歩きやすくなりました。

    視界が広がり歩きやすくなりました

    第二の壁周辺ではチシマフウロが咲いていました。

    チシマフウロ

    スズラン峠より本日の羅臼岳の様子です。

    羅臼岳は夏山シーズンだけでもおよそ6,000人が訪れます。

    多くの方が斜里町側の岩尾別口を利用する一方で、所要時間が長く、上級者向けと言われる羅臼町側の利用者は100人程度ですが、このコースでの事故、遭難などがないよう歩道の整備などを行い、少しでも利用しやすいと感じていただければ幸いです。

    スズラン峠から見る羅臼岳の様子

    平成30年6月18日(月曜日)羅臼湖・羅臼岳(ラウス側)入林箱設置及び羅臼湖巡視

    羅臼岳(羅臼温泉口)と羅臼湖の入林箱の設置を行いました。

    まずは羅臼岳の入林箱を設置。

    入林箱の設置

    次は羅臼湖です。

    ここでは、冬の間積雪で壊れてしまわぬように取り外しておいた「羅臼湖入口」の看板も取り付けます。

    「羅臼湖入口」の看板の設置

    「羅臼湖入口」の看板

    そして、羅臼湖入口にも入林箱を設置し作業は完了です。

    散策する際は入林簿への記載をお願いいたします。

    羅臼湖入口に入林箱を設置

    作業後は羅臼湖への歩道の巡視を行いました。

    シーズン初めは雪による倒木等が多く、歩道上に倒れてしまった木を通行の支障とならないよう処理しながら進みます。

    歩道上に倒れてしまった木の処理

    涸れ沢と呼ばれるポイントでは、残雪で歩道が埋もれている状態でした。

    また、本日のように濃霧で天候も悪い日には、正しいルートも見失いがちです。

    もし、道迷いになってしまいそうなときは、無理をして進むのではなく引き返す選択をしましょう。

    歩道が残雪に埋もれている涸れ沢

    本日の羅臼湖は、霧で何も見えませんでした。

    霧で見えない羅臼湖


    本日の花

    コヨウラクツツジ
    コヨウラクツツジ


    満開を過ぎ、散りかけていましたが季節外れの桜を見ることが出来ました。

    ミネザクラ
    ミネザクラ

    平成30年6月16日(土曜日)硫黄山歩道整備

    本日は硫黄山の歩道整備を行いました。

    主な作業は、歩道に覆い被さるササや枝などを除去していきます。

    歩道整備前
    整備前

    歩道整備後
    整備後

    昨年、歩道脇に突如できてしまった穴に落ちてしまわぬよう、注意喚起のロープを設置しました。この穴は落差3メートルほどありますので、足を踏み外さぬようご注意ください。

    注意喚起のロープ設置

    硫黄沢には、まだ多くの雪が残っていました。

    硫黄沢に残る雪

    硫黄沢の出合いに設置している迷い込み防止ロープがまだ雪の下だったので、正しいルートに入れるよう、雪渓上にマーキングを施しました。

    雪渓上にマーキング 

    本日出会った花を紹介します。

    今の時季、最も多く咲いているイソツツジ

    イソツツジ

    ゴゼンタチバナ
    ゴゼンタチバナ

    平成30年6月14日(木曜日)知床GSS始動

    今年の知床GSSが活動開始となりました。

    三名で羅臼町と斜里町内の国有林をパトロールします。

    どうぞよろしくお願いします。



    まずは斜里町内にある防鹿柵の巡視を行いました。

    防鹿柵とは、エゾシカによる樹皮や林床植生の食害を防ぐために森林内に設置された囲い柵のことです。

    嵐の後や融雪後は風倒木により柵が破損し、エゾシカの侵入が懸念されるため、細かな巡視が必要となります。

    防鹿柵の巡視 

    細い木や低い場所にある倒木などは手作業で除去していきます。

    倒木を手作業で除去

    エゾノレイジンソウがたくさん咲いていました。

    エゾノレイジンソウ

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271