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北海道森林管理局

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    2017年8月

    知床ウトロ発!ウトロGSS通信

    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    平成29年8月20日(日曜日)ポンホロ沼とフレペの滝の巡視

    午前中はポンホロ沼の巡視を行いました。

    ポンホロ沼は、雪解け水が集まりできる沼で、春に姿を現し、夏を向かえると姿を消すため幻の沼と呼ばれています。この時期の沼は、大部分が干上がりヒメシダの草原となっています。

    今日は天候が良く遠くに羅臼岳を望むことができました。

    現在は干上がっていて、ひび割れていました。
    今年は雨が少ないので、そろそろまとまった雨が降ってほしいものです。

    沼の周辺には立派なハナビラタケが生えていました。

    午後はフレペの滝の巡視を行いました。

    フレペの滝は、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目から地下水が染み出し、海へと直接流れ落ちる滝です。年間を通して水量が少なく、シトシトと流れ落ちる様子から別名「乙女の涙」とも呼ばれています。

    フレペの語源は、アイヌ語でフレ(赤い)ぺ(水曜日)からきています。

    エゾカワラナデシコが咲いていました。

    歩道脇でお食事中のエゾシカがいました。

    フレペの滝遊歩道は、知床自然センターから往復2キロ(40分)ほどで、知床らしい壮大な景観と様々な自然環境(森・草原・断崖・エゾシカなど)を感じていただける散策路となっております。

    平成29年8月19日(土曜日)アメリカオニアザミバスターズ

    本日は、公益財団法人知床財団が企画・運営した『しれとこ住民講座・あつまれ!オニアザミバスターズ』に参加し、知床世界自然遺産地域(国有林野内は知床森林生態系保護地域)内に生育する外来種アメリカオニアザミの駆除を行いました。

    写真1

     

    まずはアメリカオニアザミをよく知ることからです。

    標津町在住の植物愛好家の松下和江さんが講師となり、参加者の皆さんにアザミの在来種と外来種の見分け方など、アザミについて色々と教えてくださいました。

    写真2

     

    講義の後は、いよいよオニアザミバスターズの実行です。

    アメリカオニアザミは日当たりの良い場所を好みます。
    参加者全員で、知床自然センターから男の涙周辺まで、見つけ次第バシバシと刈っていきます。

    写真3

     
    あっという間にアメリカオニアザミで袋がいっぱいになりました。

    この袋は町のゴミ処分場に持ちこみます。

    写真4

     

    アメリカオニアザミが一掃された後は、フレペの滝の近くにある「男の涙」(滝)まで森の中を散策しました。

    写真5

     

    散策途中では在来種のアザミを観察したり、キノコ好きの方によるにわかキノコ講義など楽しいひとときを過ごしました。

    写真6

     
    終了後参加者には、オニアザミバスターズの知床財団オリジナルシールがプレゼントされ、知床自然センターからは鹿バーガーとコーヒーの差し入れありました。

    平成29年8月7日(月曜日)羅臼岳山頂の看板お色直し

    本日は、羅臼岳の山頂での作業のため、少し早く出勤しました。
    大沢の積雪は完全になくなり、高山植物が待ちかねたように葉を伸ばしていました。
    登山の際は、花が咲いていなくても植生保護のため、ロープで仕切られた中を通行するようにしましょう。

    少し進んだ先では、タカネトウウチソウ(白)とイワギキョウ(紫)が花を咲かせていました。

    羅臼岳は、欧米を中心に外国の方も多く訪れるため、遭難防止対策として環境省と連携し、既存の標柱に英語表記を追加しました。

    山頂の直下岩清水です。
    水量は僅かでしたが、静かに滴り落ちていました。
    ここまで登ったご褒美として、みんなの喉を潤してくれています。

    長年風雪に耐え、立派に立ち続けている看板は、文字がかすれて読みにくくなっていました。

    用意したペンキと筆、爪楊枝で早速作業開始です。
    今後も沢山の方の写真と思い出に残ると思うと気合いが入ります。

    今週末の山の日を前に無事に任務完了です。
    最後にGSS3名で記念撮影をし、下山しました。

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271