利尻島発!GSS活動日誌(2022)
令和4年9月26日(月曜日)
GSS最後の週は鴛泊コース、山頂までの巡視を行いました。風が冷たくなり、初冠雪が近いと実感します。防寒具は必須です。


5合目以下の樹林帯ではクマゲラの鳴き声をよく耳にするようになりました。
「キョーン キョーン」という鳴き声やドラミングが聞こえたら樹の幹などを探してみてください。

GSSの活動は本日で終了です。
7月からの3ヶ月が本当にあっという間でした。植物や歩道の整備など、GSSの活動を通して非常に多くのことを学ぶことが出来ました。
入山者の方から頂く労いの言葉が日々の作業の糧になりました。
今年度も活動報告をご覧頂きありがとうございました。
令和4年9月11日(日曜日)
この日は沓形コースの巡視、刈り払いを行いました。
作業前

作業後
ここ数日は天候に恵まれ、眺望を楽しみながら巡視をすることが出来ています。

ここ最近の巡視で出会った動物たちをご紹介します。
花の見頃は終わってしまいましたが、代わりに動物を多く見かけるようになってきました。

エゾシマリス

キジバト

ギンザンマシコ
令和4年9月9日(金曜日)
利尻富士町、利尻町との合同登山道整備に参加してきました。両町による合同整備は、利尻富士町は鴛泊コース、利尻町は沓形コースを登り、合流点で落ち合い整備などの作業をするというものです。
GSSは利尻富士町側で参加しました。
今回の整備では、合流点付近で土のう袋にスコリアを詰め、3メートル スリットと呼ばれる場所まで運搬する作業を行いました。
スコリアは多孔質の火山性噴出物で、軽石のような見た目をしています。
軽石とスコリアは似ていますが、実は生じるマグマの種類によって区別されています。
スコリアは大変脆く、軽く触れただけでもボロボロと崩れてしまいます。
利尻山では山頂部がこのスコリアに覆われているため歩道の浸食が特に顕著で、元の地形より3メートルも掘れてしまった場所もあります。
それが3メートル スリットと呼ばれている場所です。
今回運搬した土のう袋に詰められたスコリアは、3メートル スリットを埋め戻すために使われます。

土のう袋にスコリアを詰めます

作成した土のう袋をバケツリレー方式で和気あいあいと運搬中

今回作成した土のう袋
この日は秋晴れで、長官山からは紅葉の始まった山頂部を一望することが出来ました。

また、登山中にはたくさんのエゾシマリスを見ることが出来ました。

台風11号によって倒木などが多数発生したことから、鴛泊旧道、ポン山・姫沼ハイキングコースが通行止めになっています。
通行止め等の情報については、利尻富士町役場及び利尻富士町観光協会Facebookをご確認ください。
お問合せ先
計画保全部 計画課
ダイヤルイン:050-3160-6283