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北海道森林管理局

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    利尻島発!GSS活動日誌(2019)

     

    利尻島GSS活動日誌

    令和元年9月30日(月曜日)晴れ

     令和元年度 利尻島グリーンサポートスタッフ活動最終日

    本日をもって3カ月余りの利尻島GSSの任期を終えました。
    原生的な自然環境を擁する利尻山のため、登山道パトロールや整備・補修、そして年間約8千人にも上る登山者などへのマナー普及啓発活動を行いました。

    任期を終えて活動を振り返ると、島内の住民、訪れる観光客にとって利尻山が「大きな財産」ということを感じる場面が多々あり、将来にわたり利尻山及び利尻島生物群集保護林の保護・管理を行っていくことの重要性を心底感じたところです。

    利尻山を訪れた方々、お世話になった自然環境維持管理関係者の方々、そして当ブログで利尻山の自然を感じていただいた皆様にお礼を申し上げます。

    黄金色に染まる利尻山(8合目 長官山より)
    黄金色に染まる利尻山(8合目 長官山より)

    ポン山頂上からの利尻山と利尻島生物群集保護林
    ポン山頂上からの利尻山と利尻島生物群集保護林

    令和元年9月20日(金曜日)曇り時々晴

    利尻山初冠雪
    本日、稚内気象台より利尻山の初冠雪が発表されました。
    平年より13日早く、昨年に比べて23日も早い観測で、統計上2番目に早い記録です。(最も早い記録は2014年9月17日)

    利尻山直下残雪
    利尻山直下残雪(中央の白いところ)

    週5日巡視を実施している中で迎えた9月下旬の利尻山では、風速5~10メートルの風が吹き、気温は0度まで下がり、体感気温はマイナスになる厳しい気象条件となる日もあることから登山者の行動、服装、装備にいつも気を配っています。

    利尻山を登山される方はピーク時から徐々に減りましたが、土曜日・日曜日・祝日は50名を超える方が登山されています。
    登山される方は天候急変は「当たり前」との認識で、美しい秋の利尻山を楽しんでいただきたいと思います。

    秋の三眺山
    秋の三眺山

    長官山より山頂部
    長官山より山頂部

    残雪
    残雪

    ゴゼンタチバナの紅葉が始まっていました。

    ゴゼンタチバナ紅葉
    ゴゼンタチバナ紅葉

     まもなくGSS活動は終わりを迎えますが、あと少し利尻島の貴重な自然を見守りたいと思います。 

    令和元年9月10日(火曜日)晴れ

    利尻山登山道合同整備

    9月に入りましたが、利尻島は例年より蒸し暑さが残っています。
    しかし、標高1721メートルの利尻山は天候が安定せず、雲に覆われると気温が5度以下に下がることもあるため、登山者は防寒対策が必要となります。

    本日は、利尻町、利尻富士町、環境省と合同で登山道整備を行いました。
    場所は利尻山9合目よりさらに上部の鴛泊登山道と沓形登山道の合流地点付近の、通称「3メートルスリット」と呼ばれている火山土が露出している場所です。
    3メートルスリット
    3メートルスリット

    赤茶色の土が露出している壁の部分に植生ネットを鉄ピンで固定します。
    植生ネットにより、近くで自生している植物の種子が土壌部へ定着し、植生を復元させると同時にのり面の崩壊を防止することを目的としています。
    植生ネット貼り付け
    植生ネット貼り付け

    打ち付け部拡大
    打ち付け部拡大

    鉄ピン
    鉄ピン

    2016年に同じ整備を行った沓形登山道7合目付近では、植生の回復が見られます。
    今日は、40名程度の登山者にお会いし、作業中に温かい声をかけて貰いました。
    私たちが行っている利尻山登山道整備は小規模ですが、利尻山という大きな財産を将来に向けて保ってゆく大きな作業だと考えています。
    当整備にご理解いただくと同時に、「この利尻山を含め各地の山で起きている問題に対し、登山者は何が出来るか?」を考えるきっかけになることを願っています。 

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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