利尻島発!GSS活動日誌(2019)
令和元年7月23日(火曜日)晴れ
「利尻山登山道に咲く花々」
利尻島は花の最盛期である7月下旬を迎えました。
今回は鴛泊、沓形の両登山道に咲く花々を紹介します。
この時期は蜜や花粉を求めて蝶や蜂などの様々な昆虫たちが花々に群がります。
登山・散策の際はブヨやアブが活発に飛び回っているため、虫除けネットや虫除けスプレーなどの防虫対策が必要です。
「鴛泊登山道の花々」
ミミコウモリ(葉の形がコウモリのよう。7合目付近に多い)
クルマユリ(樹林帯にワンポイント!映えます、写真をクリックすると一部が拡大します)
ツバメオモトの実(白い可憐な花の後に燕色の実)
チシマアザミ(北麓野営場から9合目周辺まで広く分布)
ホザキナナカマド(樹木ですが、1~2メートルにしか成長しません)
イワギキョウ(6合目から山頂まで広く分布)
イワギキョウ(白変種:珍しい白色を発見!)
シュムシュノコギリソウ(北海道北部のみ分布する希少種)
「沓形登山道の花々」
ヤマハハコ(白花)とハイオトギリ(黄花)(7月~8月の2大主役です)
ミヤマアズマギク(今年は開花が早く、花期が長いです)
鴛泊ルート薬師のピーク(長官山)から望む利尻山
8月に開花のピークを迎えるリシリリンドウが待ち遠しいです。
令和元年7月15日(月曜日)くもり
「コマドリプロジェクト広報活動」
本日は鴛泊登山道入口において、利尻山登山道等維持管理連絡協議会による“コマドリプロジェクト”広報活動を行いました。
これは利尻町・利尻富士町の「町の鳥」であるコマドリにちなみ、利尻山の「コマ」っていることを「トリ」のぞくことを目的とし、コマドリバッジの販売(1個千円)を通して利尻山を守る活動を周知し、協力を広く呼び掛けるもので、協力金は山岳保全のための各種取組に活用されています。
コマドリプロジェクトの看板です。
コマドリプロジェクトへの募金協力の呼びかけを行いました。
コマドリプロジェクトのピンバッジです。
令和元年7月11日(木曜日)晴れ
本日は利尻山鴛泊登山道の関係機関による合同整備です。
この整備は利尻富士町、登山道維持管理業者、環境省、林野庁により例年実施されており、今年は9合目上部において登山道補修用の土のうとステップ用の木製梯子作り、8合目避難小屋周辺での木道補修と登山道脇のササの刈り払いなどを行いました。
北麓登山口にて精鋭13名でのミーティングを行いました。
登山道上に溜まった砂礫(されき)を利用し土のうを作ります。
丸太・土のう袋による補修の状況です。
ステップ用の梯子作りの様子です。
運び上げた板を設置し、登山道の補修を行いました。
登山道を覆うササの刈払いも行いました。
登山道付近で咲いていた花を紹介します。
ミヤマアカバナ
シラゲキクバクワガタ
エゾイブキトラノオ(避難小屋手前から山頂をピンク色に彩ります。)
令和元年7月7日(日曜日)晴れ
【沓形登山道巡視】
このルートは7合目から急登の連続ですが、天気に恵まれれば上部に利尻山本峰を仰ぎ、眼下には利尻島の素晴らしい眺望が広がります。
これからの時期、強い日差しにさらされながらの厳しい登りに備えて、十分な水分と栄養補給などの熱中症対策が必要です。
厳しい登りの途中では、足元に咲く可憐な高山植物と野鳥のさえずりが、疲れを癒してくれます。
エゾイチヤクソウ(北海道では利尻島・大雪山・夕張山系のみ分布)
エゾツツジ(利尻島の花シーズンを代表する花)
ヨツバシオガマ(沓形登山道に多く分布)
ミヤマアズマギク(左)とエゾヒメクワガタ(右)
ボタンキンバイ(国内では利尻島のみに分布する固有種)
リシリヒナゲシ(国内では利尻島のみに分布する絶滅危惧種)
三眺山(標高1461m)
長官山の8合目から望む利尻山
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