利尻島発!GSS活動日誌(2018)
平成30年8月20日(月曜日)利尻山鴛泊ルート巡視
利尻山の登山者が最も多いのは7月ですが、8月もまだ多くの登山者が訪れます。
今回は利尻山登山の主要ルートである鴛泊ルートの巡視を行いました。
鴛泊ルートは標高220メートルの北麓野営場が出発点となります。
利尻山に雑草の種子を持ち込まないよう、靴底に付着した土を洗い流してから入山します。
北麓野営場を出発すると、深い樹林帯の中を進みます。
4合目(標高390メートル)付近はエゾマツとトドマツの針葉樹林が広がります。
巡視をしていると、登山者からはエゾマツとトドマツの違いについて尋ねられることがよくあります。
5合目(標高610メートル)付近は、強風や雪の重みによりねじ曲がったダケカンバが目立つようになります。
6合目(標高760メートル)の第一見晴台に到着しました。
ここまで登ると樹林帯からハイマツや低木のダケカンバ林に変わり眺望がきくようになり、日本海や礼文島を見渡すことができ、ようやくここが島であることを実感できます。
中央に見える小さな山はポン山です。
8合目(標高1218メートル)の長官山に到着しました。
正面には利尻山の山頂(標高1721メートル)を望むことができます。
この先にある避難小屋までの歩道を覆うササの刈払いを行い本日の巡視を終了しました。
避難小屋の周辺に咲いていた花を紹介します。
クルマユリ
リシリブシ
平成30年8月3日(金曜日)ポン山巡視
本日は鴛泊旧道ルートから甘露泉水、そしてポン山へのハイキングコースの巡視を行いました。
利尻富士町の市街地から登山の正規ルートである鴛泊ルートに向かう町道に、鴛泊旧道ルートへの分岐点があります。
鴛泊旧道ルートはかつて利尻山への登山に利用されていましたが、その後、新ルートが出来たため、現在はハイキングコースとして親しまれています。
鴛泊旧道ルートは鬱蒼とした森林の中を緩やかな登り坂が続きます。
歩道脇には人間の背丈ほどもあるオオウバユリが迎えてくれました。
鴛泊旧道ルートを1時間ほど歩くと、現在の鴛泊ルートに合流します。
合流付近には日本名水百選の一つとして知られる湧水の甘露泉水(かんろせんすい)があり喉を潤すことができます。
甘露泉水のすぐ先で利尻山の山頂へのルートと道が分岐し、ここからポン山の山頂へはおよそ35分程度です。
分岐から急坂を登りトドマツ樹林帯を抜けるとポン山の山頂(標高444m)に到着します。
「ポン」はアイヌ語で「小さい」を意味しています。
ここは植生の保護のため、規制ロープが張られているので、決してロープの外に踏み入れないようにして下さい。
利尻山の山頂を望む岩礫には綺麗なイワギキョウが咲いていました。
白花のイワギキョウ
山頂から、礼文島を見ることができました。
天候が良い時には、東にノシャップ岬からサロベツ原野までも見渡すこともできます。
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