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今回は7月15日に利尻町の登山道維持修繕を請け負っているトレイルワークス(株)、利尻山登山道維持管理連絡協議会の構成員である利尻町、林野庁、環境省の約20名が合同で行った歩道(登山道)整備について紹介いたします。今回の整備では、歩道のかぶりの除去に加え、土砂流出を抑えるための丸太を用いた土留め工を施工します。階段としての機能もあるので一石二鳥の代物です。関係団体メンバーの出発風景。どうにも天候が思わしくなく不安なスタートです。途中で休憩。先日降った雨であちこちぬかるんでいます。道に途中に目を引くものを発見。これは……なんとそこにいたのはヨタカ。どうやらここに巣を作っていたようです。環境省のハイエンドカメラが捉えたヨタカのアップ写真。いきなり現れた多くの人間の気配を感じたのか、すぐに飛び去ってしまいました。その下から現れた2羽の雛。右下の方に割れた卵の殻が見えます。とりあえず子育てのストレスとならないようそそくさと退散します。8~9合目あたりで雲の中に突入。見てのとおり視界がかなり悪化しています。一歩一歩慎重に登っていく必要があります。9.5合目の花畑。しかし雲に視界を遮られ見た目はいまひとつ……とここで急激に天候が回復。一気に海まで見渡せるようになりました。再びハイエンドカメラで捉えたボタンキンバイ。ところ変わって山肌に貼り付けた保護シート。土砂の崩落を抑えるためのものですが、数年前に張ったものからは草花の緑色がのぞくようになってきました。ちょうどよくいろいろな色の花が並んでいるのを見つけたので一枚。ここから丸太を使用した土留め工兼階段の作成の様子をお送りします。まずは丸太を埋めるだけの溝を掘り二本がぴったり並ぶように調整します。前の段の土留め工からの距離や高さも慎重に調整。二段目も投入。さらに丸太の裏側に石を詰めて上方からの土砂流出を抑制し転圧しながらしっかり埋め戻す。こちらが完成図。これを年々繰り返して植生の保護と登山客の安全確保を図っていきます。山頂の社にて。お疲れ様でした。(集合写真の顔出しについては了解済みです)
今回は利尻富士町と関係団体(環境省・林野庁等)が合同で行った歩道(登山道)整備について紹介いたします。今回の目的は山頂付近からこぼれおちる土砂をくいとめることです。利尻山の山頂付近はスコリアと呼ばれる火山性の軽い石で構成されており、風雨やちょっとした衝撃でいとも簡単にぽろぽろ落ちていきます。中には厳しい環境に耐えて生育していた草花等をまきこんで落ちていくものもあり、また登山客にとっても危険なため、よりいっそうの土砂流出防止の措置による植生保護が急がれています。土砂流出を抑える措置の一つがこの土留め工です。網目状のプラスチックに土砂を詰めて固定し、さらに階段状に配置することで登りやすくもしています。しかしそんな土留め工も時間の経過とともに中の土砂が飛んで行き、中身が空っぽになってしまうものもでてきてしまっています。そこで別の箇所から不安定な土砂を持ってきて詰め直し、土留めの再安定をはかることにしました。写真004 こちらは別班。彼らの目的は歩道(登山道)からの踏み越え防止のためのロープをはることです。登山客の中にはいい景色やきれいな高山植物たちをもっと間近でみようと、歩道(登山道)をはずれてしまう人たちがたまにおります。その結果としてそこに生えていた植物が踏みつけられたり、あるいは滑落の危険があるためそれを抑制するためのロープをはって歩道(登山道)の外に出ないようにするのです。頂上まであと少し。まずは特殊な工具で石に穴を開けます。次いでリングのついた金具を穴の中に打ち込み固定しリングにロープをとおししっかりと張って最後に札をつければ完成です。また、一部の箇所では岩の角にロープがこすれて切れないよう特殊なチューブをまきました。完成図。皆様どうもお疲れ様でした。
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