
前日、黒松内岳をパトロールしたとき、歩道上に落下の危険性があるブナの枝を発見し、今日はその除去に来ました。枝がぶら下がっている木がある7合目付近まで、最大6.3メートルも伸びる高枝ノコギリを持って登ってきました。

ブナの枝がぶら下がっている場所にやっと到着。この枝、見た感じ約3メートルはありますね。折れている所を見ると、まだ新しく、捻じ曲がっています。時間かかりそう・・・

登山者が来ないうちに、早速、高枝ノコギリで切り出しました。
安全の為ヘルメットをかぶり、慎重かつ素早く切っていきました。

10分足らずで作業は完了しました。
思ったほか早く終わりました。怪我人が出る前に切り落とせて良かったです。落ちた枝は、登山道の邪魔にならないように脇に寄せました。

麓にある「むろらん高原自由広場」の駐車場に車を停め出発です。天気が良く絶好の行楽日和となり、朝からたくさんの家族連れなどが見えています。

白鳥ヒュッテに入林箱があります。
入林記入帳に必ず記載をお願いします。万が一の遭難等の際に役立てる為に記載して頂くものです。
また、登山中にも、他の擦れ違う登山者にあいさつをする事で、いろんな方に自分を覚えて貰うことが出来ます。

登山道入口。車が通れるくらい広い歩道です。ここの主な登山ルートは3本あり、登りは一番利用が高いと思われる南尾根コースをパトロールすることにしました。

エンレンソウって、似通っている種類が沢山あって、意外に難しんですよね。でも、花が横~斜め下向きに咲いているので、ミヤマエンレンソウですね♪・・・きっと。

室蘭岳の登山道・・・登りやすい(笑)
そんなに急な坂もなくサクサク登れます♪しかも、幅もほどよく広いから、お子さん連れのご家族や、年配の方にも気楽に登れるかと思います。

視界が良くなり笹が広がる稜線に出ました。ちょっとびっくりしたのですが、歩道上に石畳のような道が続いているではありませんか! 珍しいですね。

長かった冬も終わり、暖かくなってきたので、木も花を咲かせ、春の訪れを教えてくれています。この花、花には見えないですけど、ちゃんとした雄花、雌花、なんです。
と、言ってもどっちがどっちなんて、私には分かりません(笑)

山頂に到着!!『室蘭岳』と大きな看板があり、その近くには、背の高い鐘がありました。
折角だし、鳴らそっかな~って、思いましたが・・・皆さん休憩をしていたので、騒音になるかもしれないから、また今度鳴らしてみたいと思います。

地元のパトロールの方に色々と情報を頂ました。最近、頂上で植物の踏み付けなどで植生が荒れてきているとのこと。
頂上が賑わっているときは、休憩場所を確保することが難しい事もありますが植物を傷めないよう注意しましょう。

山頂からはカムイヌプリが良く見えます。室蘭岳から縦走する方も少なくないようです。

下山開始。下りはカムイヌプリの縦走路を通る水元沢コースをパトロールします。天気が良いのでたくさんの方が登られていました。

エゾイチゲ(左)とヒメイチゲ(右)が咲いていました。とてもよく似ている花ですがヒメイチゲの葉の方が鋭くとがっているので見分けることができます。

カムイヌプリとの分岐点。

雪の少ない室蘭方面では、もうすぐ花期が終わってしまうシラネアオイが咲いていました。
沢沿いにあるせいか比較的たくさん見ることができました。

うわ~・・アーチだ~(゜゜)
このアーチ型は、もしかしたら、倒れる前から歪んでいて、倒れたら、たまたまアーチ型になり歩道が通りやすくなっているのかな~・・・ん~・・わかんない。

おっと!!滑んないように気を付けなきゃ(>△<;)ドキドキ
水元沢コースって、思っていた以上に沢がいっぱいあって大変。飛び石には、苔がびっしり!!しかも激流!!さらに!!滑って両足はいっちゃった。はぁ~・・心が折れそう。

沢沿いには、たくさんのオオサクラソウが咲いていました。
ニセコの山では見かけない花ですがピンク色の花がとても綺麗です。

これまで目立つゴミをあまり見かけませんでしたが、最後にやはり落ちていました。
登山客が多い割りにゴミは少ない感じです。地元の方や山岳会の方達などの努力のお陰でしょうか?
今日の室蘭岳のパトロールはこれで終了です。