2014年5月
2014年5月31日(土曜日)晴れ
八剣山・夕日岳
今日は八剣山の西口コースおよび夕日岳の歩道を巡視します。
 西口ルートの様子。 新緑の広葉樹林内を進みます。
 林内でよく見られるルイヨウボタンです。 葉の形状が牡丹に似ていることから、このような名前が付いたそうです。
 コンロンソウです。
 南口および中央口コースとの合流地点から。 ここまで来ると一気に視界が開けて、素晴らしい景色を眺めることができます。
 頂上直下にロープを伝って登り下りする箇所があります。 滑りやすいため下りは特に慎重に。
 引き続き、夕日岳の歩道を巡視します。 写真は歩道入口の様子。
 ズダヤクシュの花が咲いています。
 歩道の状況です。 道幅が狭く、路肩が崩れやすい箇所も見受けられますので、歩行の際は十分注意してください。
 エゾハルゼミの抜け殻をみつけました。
 こちらはナンブソウ。
 見晴台にて、登山者に対し国有林内でのルールとマナーについて啓発・指導を行い、リーフレットを配布しています。また、不測の事態に備えて、携帯用のトイレも渡しています。
なお、本日の巡視では、新たな植生の踏み付け・荒廃および植物の盗掘などは確認されておりません。
【注意】 登山などで入林される場合は、入林者名簿への記入をお願いします。 万が一の緊急事態の情報源となったり、林内への入り込みの状況を把握するための参考情報となったりしますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
2014年5月30日(金曜日)曇り時々晴れ
八剣山
今日は八剣山の歩道を巡視しています。
 森林内のあちこちでエゾハルゼミが鳴き始めています。
 フデリンドウを見つけました。
 イボタガです。 羽に目が付いているように見えます(眼状紋というそうです)。
 山頂付近の様子。 歩道が狭いので、すれ違う時などは十分気をつけてください。
 山頂付近の岩場では、日当たりが良いせいか、ミヤマガマズミの花が咲き始めています。
 (設置中の様子) (設置後)
八剣山の山頂は非常に狭く、周りは切り立った断崖です。 歩行や休憩の時は足下に注意する必要がありそうです。 そのため、山頂に案内標識を設置しています。
 山頂からの眺望です。 高所が苦手な方は、足がすくんでしまうかもしれませんね。
2014年5月27日(火曜日)曇り
風不死岳
本日は風不死岳(北尾根コース)の歩道を巡視します。
 北尾根コースの歩道入口の様子です。 入林者名簿がありますので、登山などで入林される場合は、記入を忘れずに行うようお願いします。
 2合目付近の様子。 歩道入口からしばらくは林道を歩きます。
 林道との分岐点。 標識が設置されていますので、それに従って歩道を進んでいきます。
 3合目付近の様子。 静かなトドマツ林をひたすら登ります。
 林床ではマイヅルソウが咲き始めています。
 6合目付近の様子です。
 ツクバネソウを見つけました。
 8合目の少し手前に、写真のシラネアオイやサンカヨウ、フッキソウなどが咲くお花畑があります。
 8合目を過ぎてから、写真のような標識が設置されています。 ここから山頂までは傾斜が増し、岩場も見られます。滑落・転倒などに十分注意して登りましょう。
 山頂付近のサクラの様子。 5月27日現在では、未だ蕾が多く見られる状態でした。
 山頂の様子です。 天気が良ければ、樽前山や支笏湖を挟んで恵庭岳などの山々が一望できます(残念ながら、今日の山頂は雲に覆われて何も見えませんでした)。
今日の入林者は1名です。
【注意】 山頂でガスコンロを利用する登山者をよく見かけます。火気の取り扱いには十分注意するようにしてください。
2014年5月26日(月曜日)曇り
八剣山・夕日岳・神威岳
 八剣山の南口・中央口・西口の歩道入口に、登山者に対し注意喚起を促す標識を設置しています。
 中央口付近から見上げる八剣山。 剣のような岩を立てた山容が特徴的な山です。
 (修繕前) (修繕後)
引き続き、夕日岳の登山道を示す標識を新しいものに取り替えています。
 神威岳の短絡路の巡視を行っています。 写真は短絡路の入口の様子。
 短絡路内の様子。 数年前にヒグマの目撃情報が寄せられています。 ヒグマにばったり遭遇してしまわないように、鈴を付けたりしゃべりながら歩いたりするようにしましょう。
 短絡路の歩道脇で、ミドリニリンソウを見つけました。
【注意】 八剣山は急斜面や岩場の多い山で、歩道の幅が狭い箇所も見受けられます。 登山をする際は、転倒・転落・滑落・道迷いに十分注意してください。
2014年5月25日(日曜日)曇り
札幌岳(冷水沢コース)
本日は札幌岳(冷水沢コース)の歩道を巡視します。
 歩道入口前の駐車スペースは、朝から車両でいっぱいです。
 歩道に入ってすぐ、歩道脇にて満開のニリンソウが出迎えてくれます。
 冷水沢を何度か渡りながら、歩道を進みます。
 サンカヨウの花です。 咲き始めたばかりのようです。
 沢沿いにたくさん見られるエゾノリュウキンカ。
 冷水小屋です。 周辺には未だ雪が残っています。
 冷水小屋から先の急な登り。 この辺りの歩道上に雪はみられません。
 急な登りが終わり、尾根上の歩道に入ると、残雪が現れ始めました。
 振り返ると余市岳や無意根山等の山々が一望できます。 5月25日現在、この辺りを通行する際は、滑落等防止のためポールや 軽アイゼンといった装備が必要かと思われる状況です。
 山頂の様子です。
入林者に対しては、国有林内でのルールとマナーについて啓発・指導を行い、リーフレットを配布しています。 また、不測の事態に備えて、携帯用のトイレも渡しています。
なお、本日の巡視では、植物の盗掘および植生の踏み付け、不法投棄は確認されておりません。
2014年5月24日(土曜日)曇り
野幌自然休養林
今日は野幌自然休養林を巡視します。
 瑞穂線および瑞穂連絡線を中心に巡視を行います。
 瑞穂の池のほとりでじっと佇んでいるのはアオサギです。
 瑞穂連絡線の歩道の様子。 時折日差しもあり、新緑の中を散策するにはよい日です。
 林内でホウチャクソウを見つけました。
 マムシグサです。 花が独特な形状をしていますが、蛇のうろこにも似た茎のまだら模様もまた特徴的な植物です。
 クルマバツクバネソウです。
 5月24日現在、モミジコースにて歩道の頭上にかかる倒木があります。 通行は危険ですので、倒木の処理・撤去が終わるまで、モミジコースの一部を通行止めとしています。 ご理解とご協力をお願いいたします。
2014年5月23日(金曜日)晴れ
小天狗岳
本日は小天狗岳の歩道を巡視します。
 歩道入口の様子。
 急傾斜な箇所は、写真のような階段状の歩道を登ります。
 あちらこちらで咲き始めたムラサキヤシオ。
 ナニワズの花です。
 常緑の小低木、ツルシキミの花です。
 お食事中のエゾシマリスに出遭いました。 可愛らしいですが、野生動物なのでエサを与えないでください。
 山頂手前に、さっぽろ湖を見下ろせる絶好の場所があります。
 小天狗岳の山頂です。今日は入林者がいないようです。
今日の巡視では、新たな植生の踏み付けおよび植物の盗掘、不法投棄は確認されておりません。
【注意】 山頂付近は、崖状になっている箇所もあり危険ですので、歩道以外の場所への立ち入りはご遠慮ください。
2014年5月20日(月曜日)晴れのち曇り
八剣山
本日は八剣山の歩道を巡視します。
 南口ルートを中心に巡視します。 写真は南口ルートの歩道入口前にある八剣山小屋。 小屋の中に入林者名簿があります。
 歩道入口からしばらく広葉樹林内を歩きます。 歩道の脇にオドリコソウが咲いています。
  (設置中の様子)(設置後)
八剣山の歩道は、道幅が狭い上に急峻な箇所の多い歩道です。 特に注意が必要な場所に対して、写真のような注意喚起の標示をしています。 歩行の際は十分気をつけてください。
 同様に、歩道では無く、立ち入ると危険な場所に対しても、写真のような標示をしています。 危険が伴うことはもちろん、岩場特有の植生がみられる箇所もありますので、 入り込まないようお願いいたします。
 ミヤマハンショウヅルの花を見つけました。
 岩場に出ると、エゾシモツケがたくさん咲いています。
 山頂の様子です。 ここから無意根山や札幌岳、定山渓天狗岳や余市岳などが一望できます。
【注意】 八剣山山頂は、大変狭くなっています。 休憩や歩行の際は、足下に十分注意するようお願いいたします。
2014年5月19日(月曜日)晴れ
朝日岳
本日は朝日岳の歩道を巡視します。
 豊林荘コースの歩道入口手前に、林道ゲートがあります。 その脇に入林者名簿があります。
 豊林荘コースの様子。 鮮やかな新緑の中、登山を楽しまれている方がみられます。
 林内に咲くクルマバソウ。
 トドマツ林の林床に咲くヒメイチゲ。
 岩戸公園コースとの合流点です。 案内標識が設置されています。
 朝日岳山頂の看板。
 山頂は林に囲まれていて、眺望はまずまず。 樹木の葉が開ききっていない現在は、真白く雪に覆われた余市岳の姿を望むことができます。
 岩戸公園コースの歩道の様子。 豊林荘・岩戸公園両コースとも、歩道上に積雪はみられません。
 岩戸公園コースは、比較的明るい林内を歩きます。 歩道脇には現在、カタクリやエゾエンゴサクが咲いている場所があります。
 岩戸公園コースの歩道入口。 今日の巡視では、植物の盗掘および植生の踏み付け、不法投棄などは確認されておりません。
2014年5月18日(日曜日)曇り一時晴れ
イチャンコッペ山
本日はイチャンコッペ山の歩道を巡視します。
 歩道の現況です。 歩道上に雪は殆どみられません。
 イタヤカエデの花です。 若葉がやや紅く色付いています。
 ニシキゴロモです。
 山頂へ向かう尾根上の道にも、今年は残雪がみられません。
 山頂付近からの恵庭岳。
 同じく山頂付近からの樽前山(写真左)と風不死岳(写真右)。
 山頂にて、入林者に対して国有林内でのルールとマナーについて啓発・指導を行い、リーフレットを配布しています。また、不測の事態に備えて、携帯用のトイレも渡しています。
【注意】 登山などで入山される場合は、入林者名簿に記入をし、下山後も忘れずに記入をするようお願いします。
2014年5月17日(土曜日)雨一時曇り
夕日岳・登山口の巡視
生憎の雨天のため、今日は豊平川上流域の登山道入口の周辺を巡視します。 雨がやむのを待って、夕日岳の歩道の巡視を行います。
 春香山へ向かう春香沢コースは、林道を歩きます。 ゲートから500メートルほどで、5月17日現在、未だ林道上に残雪がみられる状態です。
 定山渓天狗岳の歩道入口。歩道入口までは林道を歩きますが、落石のおそれのある箇所がありますので、 通行の際は十分気をつけてください。
 林道の途中で、オオルリでしょうか、体色の青がとても美しい鳥に出遭いました。
 札幌岳の冷水沢コースの歩道入口前の様子。 駐車車両は無く、入林者もいないようです。
 午後になってようやく小雨になってきましたので、夕日岳の歩道を巡視します。 写真は歩道入口付近の様子。
  (作業前)(作業後)
歩道上に倒木を発見しました。 作業前の写真のように、歩行者が倒木を避けるようにして歩いたようで、踏み跡(写真左側)ができているようです。
このままにしておきますと、歩道の複線化および踏み付けによる植生の荒廃が考えられますので、倒木を撤去しています。
 歩道脇の斜面に群生するシラネアオイ。 ちょうど見頃です。
 見晴台からの風景です。 中央に座すのは朝日岳です。
 紅紫色の鮮やかなツツジの仲間が咲いていました。 ひときわ目を引きます。
 歩道の状況です。 夕日岳の歩道上には、残雪はみられません。
 樹木に囲まれた山頂。
【注意】 踏み付けによる植生の荒廃を招くおそれがありますので、歩道以外の場所は歩かないよう注意してください。
2014年5月16日(金曜日)雨
野幌自然休養林
今日は野幌自然休養林内を巡視します。
 トド山口の様子です。 中央線、志文別線、大沢コース、カツラコース、エゾユズリハコースの巡視を行っています。 雨が降り続く一日だったためか、入林者はほとんどいません。
 瑞穂コースも巡視しています。 写真は瑞穂の池。 なお、本日の巡視では、植生の踏み付けや植物の盗掘、不法投棄は確認されておりません。
  (5月11日時点の状況)(修繕後)
カラマツコースにて、倒れていた看板を修繕し立て直しています。
 森林の家です。 現在、森林の家は老朽化等のため安全が確保されず、休館しております。 利用されている方には、大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。
2014年5月13日(火曜日)曇り時々雨
美笛の滝・登山口巡視
本日は美笛の滝および支笏方面の登山口を巡視します。
 美笛の滝へ向かう歩道の入口の様子。
 歩道に入ってすぐに、沢を渡る木橋があります。
 歩道脇からはエゾエンゴサクやミヤマスレなど春の花が観察できます。 写真はフイリミヤマスミレです。
 現在は歩道上から、美笛の滝が遠くに見えます。 樹木の葉が開いていないこの時期ならではの風景です。
 近くから見上げる美笛の滝。 今の時期は水量が多く、迫力満点です。
 登山口の巡視も行っています。 写真は恵庭岳の歩道入口です。 悪天候のためか、入林者は1名でした。
 イチャンコッペ山の歩道入口です。 入林者はいないようでした。
【注意】 美笛の滝へ向かう歩道は、ぬかるんでいる箇所が多いので、登山靴や長靴を履いていかれることをおすすめします。
2014年5月12日(月曜日)晴れのち曇り
空沼岳
本日は空沼岳の歩道を巡視します。
  (修繕前)(修繕後)
空沼岳の歩道入口を示す案内標識が倒れていましたので、立て直しています。
 歩道入口から間もなくして見られたのが、ミヤマエンレイソウ。
 フッキソウの花も見られます。
 こちらはミヤマスミレ。
 万計山荘まで1.9キロメートル地点付近の歩道の様子。 この辺りまでは、歩道上に残雪は見られませんが…
 万計山荘までおよそ1.5キロメートル付近から、雪が歩道上に残っている状態になります。 滑りやすいので歩行の際は十分注意してください。
 歩道上に残雪が見られる辺りでは、ミズバショウが咲いており、まだまだ早春の様相を呈しています。
 万計沼の様子です。
 写真は真簾沼の様子。 万計沼からここまで巡視を行いましたが、歩道は雪に覆われており、他と見分けがつかないような状態です。 途中、急なアップダウンもあり、夏山装備での登山は危険と思われますので注意してください。
2014年5月11日(日曜日)晴れ
野幌自然休養林
本日は野幌自然休養林を巡視します。
 朝からよい天気です。 多くの方が散策を楽しんでいるようです。
 カラマツコースの巡視を行います。 写真はカラマツコースの入口(森林の家側)です。
 エゾノリュウキンカです。 沢沿いなどの湿った場所によく見られます。
 カラマツコースの途中に「原の池」があります。 カメラを構えた人たちで賑わっています。 お話を伺うと、少し前にこの池にアオサギが現れたそうです。
 ネコノメソウの一種です。
 続いてモミジコースも巡視します。
 歩道脇に咲くシラネアオイ。 大輪の花がとても美しいです。
 オオカメノキの花も咲き始めています。
 シジミ蝶の一種です。 体長3cm弱の小さなチョウです。
 モミジコースを歩くと、倒れた木が歩道頭上の立ち木に掛かっていました。 注意喚起の表示をしてありますが、通行の際は十分気をつけてください。
【注意】 春の花が林床のあちらこちらに咲いています。カメラを片手に散策される方が多いのですが、 歩道から逸脱して写真を撮ることは植生荒廃につながる恐れがありますので、お止めください。
2014年5月10日(土曜日)曇りのち晴れ
野幌自然休養林
本日も引き続き、野幌自然休養林を巡視します。 エゾマツコースおよびモミジコースを巡視します。
 写真はコースの入口の様子。 樹木の葉は少しずつ展葉してきています。
  (発見時) (修繕後) エゾマツコースの途中にて、案内標識が倒れていましたので、修繕し立て直しています。
 歩道脇に咲くエンレイソウです。 あずき色をした花びらのように見えますが、これは「がく」です。
 ヒメイチゲも花を開かせています。 これも同様に、白い花びらのように見えますが「がく」です。
 ニリンソウです。 個体によっては1つの茎に3輪の花が咲くこともあります。 探してみるのも面白いかもしれません。
 ハウチワカエデの花を見つけました。 エゾヤマザクラやキタコブシと比べると、小さくて目立たない花ですが、青空によく映える紅色の花です。
  (作業前) (作業前)
林道上に車両の通行および歩行の支障となるような倒木がありましたので、これを撤去しています。
【注意】 林道を自転車で走行する方々を多く見かけます。 歩行者もいますので十分気をつけてください。
2014年5月9日(金曜日)曇り時々雨
野幌自然休養林
GSS活動初日は、野幌自然休養林内を巡視します。
 登満別園地内では、5月9日現在、満開のエゾヤマザクラを目にすることができます。
 中央線および下野幌線の道路脇から見つけられた春の花々を紹介します。 こちらはヒトリシズカです。
 エゾエンゴサクです。 この時期は林内の多くの場所で見ることができます。
 オオバナノエンレイソウです。 白く大きな花弁がよく目立ちます。
 トド山口周辺の林内に、不法投棄を発見しています。 後日回収します。
周辺植生への影響が考えられますので、ゴミを林内に捨てることは絶対にお止めください。 なお、本日の巡視では、植物の盗掘や植生の踏み付けなどは確認されておりません。
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