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北海道森林管理局

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    大雪山GSS山岳パトロール日誌(2021)

    大雪山GSS山岳パトロール日誌

    令和3年8月27日(金曜日)緑岳の巡視を行いました。

    天気は曇りでしたが、山頂は望むことができました。
    緑岳

    8月末の花畑の様子ですが、第一花畑ではチングルマの他にミヤマリンドウが咲き始めていました。
    第一花畑

    ミヤマリンドウ
    ミヤマリンドウ

    第一花畑の雪渓はかなり溶け、歩道が出てきています。
    雪渓

    第二花畑ではワタスゲが風に揺られていました。
    ワタスゲ
    ワタスゲ

    エイコの沢まではアオノツガザクラがびっしり。
    紅葉前でも十分見応えがあります。
    アオノツガザクラ

    アオノツガザクラから花粉を採るエゾオオマルハナバチ。
    蜂に刺されないように気をつけましょう。
    アオノツガザクラ

    令和3年8月24日(火曜日)今季三度目のニセイカウシュッペ山に行ってきました。今回は歩道維持作業をしてきました。

    あいにくのガス模様で表大雪の展望は利きませんでした。
    表大雪

    ニセイカウシュッペ山の歩道には、「(頂上まで)あと何キロメートル」という道標が1キロメートルごとにあるので気持ち的には余裕を持って歩けます。(人によるかもしれませんが。)
    道標

    その道標の中で割れていた2つ(「あと4キロメートル」「あと2キロメートル」)を補修しました。
    補修

    道標「あと2キロメートル」から「あと1キロメートル」までの区間がササに覆われているので草刈も行いました。
    草刈作業前
    草刈作業前

    草刈作業後
    草刈作業後

    ガスが一瞬切れ大槍が見えました。
    大槍
    (道標「あと2キロメートル」過ぎより)

    令和3年8月20日(金曜日)黒岳の巡視を行いました。

    8月後半から9月の初旬の黒岳。
    高山植物の見頃を終え、紅葉が始まる前のこの時期は、シーズンの中でも訪れる人が少なく、静かな山を楽しむことが出来ます。

    そんな黒岳ですが、徐々に秋の気配が感じられるようになってきました。
    今日はそんな秋の訪れを感じさせてくれる植物の一部を紹介します。

    9月の初旬の黒岳

    「タカネスイバ」果実が赤くなっています。
    タカネスイバ
    黒岳9合目にて

    「ハイオトギリ」徐々に紅葉し始めています。
    ハイオトギリ

    「ウラシマツツジ」黒岳の紅葉を代表する植物です。
    ウラシマツツジ
    黒岳山頂付近にて

    人が少ないためか普段はなかなか姿を見せない動物たちが、姿を見せてくれました。
    「ナキウサギ」(写真中央)小さいのでまだ子どものようです。
    ナキウサギ
    お鉢平展望台にて

    「エゾシマリス」アザミの葉っぱを一所懸命食べていました。
    人も少なく、季節の移り変わりを感じられるこの時期の黒岳もオススメです。
    この時期の黒岳にも訪れてみてはいかがでしょうか。
    エゾシマリス
    黒岳9合目にて

    令和3年8月19日(木曜日)緑岳の巡視を行いました。

    第一・第二花畑ともチングルマが綿毛になっており、秋の訪れを少し感じます。
    第一花畑にはチングルマの他にヨツバシオガマ、ミヤマリンドウが群生しており、見応え十分です。
    チングルマ
    チングルマ

    ヨツバシオガマ
    ヨツバシオガマ

    ミヤマリンドウ
    ミヤマリンドウ

    第一花畑でエサを求めてキツネが走り回っていました。
    キツネ

    第二花畑はアオノツガザクラ、エゾコザクラが咲いていました。
    場所によって、咲く時期が変わるのも大雪山の魅力です。

    アオノツガザクラ
    アオノツガザクラ

    エゾコザクラ
    エゾコザクラ

    令和3年8月17日(火曜日)北海沢まで巡視及び歩道補修を行いました。

    今日は黒岳山頂から西側は雲に覆われ、東側は何とか視界が開けていました。
    黒岳山頂

    7合目から山頂まではまだダイセツトリカブトやウメバチソウの花を楽しめます。
    ダイセツトリカブトやウメバチソウ
    ダイセツトリカブト

    ウメバチソウ
    ウメバチソウ

    8合目近くにはシラタマノキが花を付けていました。
    シラタマノキ

    秋の実り、チシマヒョウタンボク、その奥にはウラジロナナカマドの実が見えます。
    クリスマスカラーの彩りです。
    チシマヒョウタンボク

    ウラシマツツジの実
    ウラシマツツジの実(黒岳山頂)

    紅葉が始まっています。
    紅葉したハイオトギリの株
    紅葉したハイオトギリの株(9合目)

    ウラシマツツジは全体的に色づき始めました。(ポンクロ)
    ウラシマツツジ

    ウラジロナナカマドと桂月岳(石室から)
    ウラジロナナカマドと桂月岳(石室から)

    石室を過ぎ、北海沢に向かいました。
    北海岳方面の眺め(石室過ぎ)
    北海岳方面の眺め(石室過ぎ)

    赤石川手前のエゾコザクラ
    赤石川手前のエゾコザクラ

    赤石川上流のエゾノリュウキンカが満開。
    エゾノリュウキンカ

    北海沢の雪渓は消えないまま冬を迎えるのでしょうか?
    もう山では朝晩の冷え込みが強く日中でも風が吹けばブルブルと震える日が多くなってきましたので防寒対策はしっかりとお願いします。
    熊対策も忘れずに
    北海沢の雪渓

    壊れた歩道を直しながら事務所に戻りました。
    階段土留め板の下を石で埋めました。(赤石川左岸)
    修繕前
    修繕前

    修繕後
    修繕後

    階段土留め板が外れていたので直しました。(石室、赤石川間)
    階段土留め板
    修繕前

    修繕後
    修繕後

    令和3年8月13日(曜日)今シーズン初めて緑岳から小泉岳~白雲岳まで巡視を行いました。

    まずは、緑岳を越えて小泉岳へ向かいます。
    小泉岳までは緩やかなアップダウンが続くので地図で見るよりも遠く感じます。
    小泉岳までは緩やかなアップダウンが続くので地図で見るよりも遠く感じます

    緑岳山頂から下っていくと板垣新道との分岐があります。
    真っ直ぐ行くと小泉岳(赤矢印方向)へ、左へ曲がると白雲岳避難小屋(黄色矢印方向)へ行くことが出来ます。今日は真っ直ぐ小泉岳へ向かいます。
    緑岳山頂から下っていくと板垣新道との分岐があります。

    このように、なだらかで平坦な道になっています。
    ロープなどなく、最低限の目印しかありませんので、濃霧時は道迷い、また風を遮る場所がないのでこれからの季節は低体温症にも注意して下さい。
    このように、なだらかで平坦な道になっています

    山の上は秋が近づいてきています。
    クモマユキノシタ、ホソバイワベンケイの紅葉が始まってきていました。

    クモマユキノシタ
    クモマユキノシタ

    ホソバイワベンケイ
    ホソバイワベンケイ

    小泉岳へ到着しました。
    標高2,158メートル、小泉岳の山頂は平坦であまり山頂らしく見えません。
    小泉岳へ到着しました

    小泉岳を過ぎると、すぐに分岐になります。
    ここを右へ行けば、赤岳・銀泉台への縦走路となります。今日は左へ行き白雲岳へ向かいます。
    小泉岳を過ぎると、すぐに分岐になります。

    程なくすると、また分岐になります。
    ここが十字の交差点になっていて、右は北海岳を経由して旭岳や黒岳への縦走路になり、左は白雲岳避難小屋、直進すると白雲岳へ行きます。
    程なくすると、また分岐になります。

    分岐から20分ほどで白雲岳(赤矢印)が見えてきました。
    山頂直下は岩場となっていますので転倒に注意して下さい。
    白雲岳

    白雲岳頂上に到着です。ここから見えるハイマツの緑と残雪の白とのゼブラ模様は、大雪山の中でも最も人気のある景色の一つです。
    なお、緑岳・赤岳・白雲岳と縦走すると色がイタリアの国旗のようになるのでイタリアコースと呼ぶ人もいるようです。
    白雲岳頂上

    帰路は白雲岳避難小屋経由で帰りました。雪が遅くまで残っていた場所ではまだ高山植物の花を見ることが出来ました。

    エゾヒメクワガタ
    エゾヒメクワガタ

    エゾノツガザクラ
    エゾノツガザクラ

    エゾウサギギク
    エゾウサギギク

    トカチフウロ
    トカチフウロ

    ヨツバシオガマ
    ヨツバシオガマ

    ダイセツトリカブト
    ダイセツトリカブト

    令和3年8月6日(金曜日)今シーズン初めて北海道第二の高峰「北鎮岳」まで巡視を行いました。

    今回は、黒岳から北鎮岳までの道のりを紹介します。

    黒岳山頂を越えて、北鎮岳(写真赤矢印)へ向かいます。
    正面に見えるピークが北鎮岳です。

    今日はそこまで行きます。
    右下に黒岳石室の野営指定地(写真赤丸)が見えます。
    右下に黒岳石室の野営指定地(写真赤丸)が見えます。

    黒岳石室の分岐を過ぎて「雲ノ平」を通ります。ここでは、様々な高山植物を見ることが出来ます。
    この時期にはチングルマの綿毛が見られました。北鎮岳(赤矢印)
    この時期にはチングルマの綿毛が見られました。北鎮岳(赤矢印)

    「お鉢平展望台」に着きました。ここで歩道は右に折れます。
    北鎮岳は隠れて見えませんが「北鎮分岐(北鎮の肩とも言われます)」(赤矢印)が見えます。
    北鎮岳は隠れて見えませんが「北鎮分岐(北鎮の肩とも言われます)」(赤矢印)が見えます。

    「北鎮分岐」(黄色矢印)手前の斜面までやってきました。8月になってもまだ雪が残っています。
    ここは毎年雪が多く残っていて、また傾斜も急なため、道迷い・滑落に注意が必要です。この日も、雪が堅く締まっていて転倒している方もいました。
    北鎮岳(赤矢印方向)、滑落危険箇所(赤丸)
    北鎮岳(赤矢印方向)、滑落危険箇所(赤丸)

    急斜面を登り切って「北鎮分岐」に到着しました。ここを右へ行くと「北鎮岳」(赤矢印)、左へ行くと「旭岳」や「裾合平」(黄色矢印方面)に向かうこととなります。
    悪天候時は道迷いに注意して下さい。今日は右へ行きます。ここから北鎮岳まで標識では300メートルとなっていますが標高差があるので遠く感じます。あと一息です。
    「北鎮岳」(赤矢印)

    ということで「北鎮岳」に到着しました。黒岳7合目からここまで3時間ほどが掛かりました。
    健脚者向けのコースです。ここからさらに、比布岳(黄色矢印)、永山岳を経て愛山渓温泉まで縦走することも出来ます。
    安足間岳(赤矢印)
    安足間岳(赤矢印)

    帰り道、ナキウサギが姿を見せてくれました。
    帰り道、ナキウサギが姿を見せてくれました 

    令和3年8月3日(火曜日)ニセイカウシュッペ山の巡視、歩道整備を行いました。

    丸太の輪切りを手分けして持ち現地へ出発。
    丸太の輪切りを手分けして持ち現地へ出発。

    全部で6カ所に31個の輪切りを設置しました。
    全部で6カ所に31個の輪切りを設置しました。

    最近、雨が少なく、ぬかるみや水たまり箇所が分からなくなっていましたが、事前に整備箇所の下見・確認をしていたので、作業はスムーズに進みました。
    最近、雨が少なく、ぬかるみや水たまり箇所が分からなくなっていましたが、事前に整備箇所の下見・確認をしていたので、作業はスムーズに進みました。

    作業前
    作業前

    作業後
    作業後

    全員そろっての作業は久しぶりでしたが、無事終了しました。
    全員そろっての作業は久しぶりでしたが、無事終了しました。

    令和3年8月2日(月曜日)黒岳7合目事務所から北海沢・お鉢平展望台までの巡視をしました。

    テントウムシの幼虫を見つけました。
    動かず固まっているので、これからサナギになりそうです。
    テントウムシの幼虫を見つけました。

    現在、アザミが最盛期です。
    ハチやアブが花粉を集めに飛び回っています。
    現在、アザミが最盛期です。

    北海沢を越えてしばらく行くとロープがなくなります。
    道迷いに気をつけて楽しんで下さい。
    北海沢を越えてしばらく行くとロープがなくなります。

    雲ノ平のチングルマの多くは綿毛になっています。
    雲ノ平のチングルマの多くは綿毛になっています。
    (クリックすると大きくなります)

    ハイマツの根元にキノコが生えてきました。
    5~7合目のリフトではエゾオヤマリンドウも咲き始めているので、ゆっくりと秋が迫ってきているようです。
    ハイマツの根元にキノコが生えてきました。

    お鉢平展望台からの景色です。
    ヒグマの目撃がチラホラと・・・
    お鉢平展望台からの景色です。

    令和3年8月2日(月曜日)緑岳の巡視を行いました。

    第一、第二花畑では、群生しているチングルマ、エゾコザクラ、エゾノツガザクラのほか、色々な花が見頃を迎えています。

    第一花畑の様子
    第一花畑の様子。(クリックすると大きくなります)

    ミヤマリンドウ
    ミヤマリンドウ

    ヨツバシオガマ
    ヨツバシオガマ

    キバナシャクナゲ
    キバナシャクナゲ

    ミヤマキンバイ
    ミヤマキンバイ

    エイコの沢近くの歩道から200~300メートル先にヒグマが見えました。
    幼い個体で1時間ぐらい採食していました。
    エイコの沢近くの歩道から200~300メートル先にヒグマが見えました

    第一花畑にも新しい足跡がありました。
    最近歩道沿線で痕跡等が見られますので、登山される方は熊対策をお願いします。

    お問合せ先

    計画保全部計画課
    ダイヤルイン:050-3160-6283