見える化プロジェクト
見える化プロジェクトとは ・森林・林業基本計画において、国有林は育成複層林化等の取組を先導的に進めることとしており、国有林野の管理経営に関する基本計画においても、複層林への誘導手法等の普及に積極的に取り組むこととしている。 ・取組に当たっては、自然条件・社会的条件を踏まえ、育成単層林、育成複層林(針広混交林)が適切に配置されるよう施業方法等を検討し、計画・実行に移していく。特に天然力を活用した育成複層林への誘導については、技術的な検証をさらに積み重ねるとともにコスト意識を持った上で課題への対応を検討していく。 ・北海道森林管理局において、胆振東部森林管理署管内に見える化プロジェクト実施区域を設定し、「育成単層林から育成複層林への誘導」を展開する。 |
見える化プロジェクト実施区域の概要
胆振東部森林管理署 苫小牧国有林1146~1210林班 1,013ha 森林計画樹立年度 令和2年度 育成単層林 575ha 育成複層林 230ha 天然生林 208ha 主要樹種 トドマツ25% アカエゾマツ21% カラマツ10% 広葉樹29%等 |
多様な森林への誘導の考え方
誘導の方向性、施業実施計画の方針 育成単層林575haを育成複層林に誘導。 育成単層林の林況は針広混交状態であり、当面は間伐(広葉樹を含む)を主体に実施し、複層状態の針広混交林に誘導。 主伐実施する場合は、30%程度の択伐により針広混交状態を維持。 主伐後の更新 競合するササの根茎を大型機械により除去した後、低密度植栽を行い、天然更新した広葉樹とともに育成。 誘導に向けた取組事項とスケジュール 北海道森林管理局においては、全ての森林管理署において天然力を活用した多様な森林づくりに取り組んでおり、この取り組みによる森林施業及び事業実行の現地検討会を開催。 当該箇所は天然力を活用した多様な森林づくりの研修フィールドして継続的に活用。 |


個別プロジェクト

面的複層林とは
面的なまとまりとして一体的に取り扱うことが適当な森林であって、計画的に複層状態を成立させ維持するものを指し、群状又は帯状の伐採を実施することで誘導を図るもの。 複数の小班からなる一団のまとまりにおいて、面的な複層状態を構成するものを面的複層林(複数小班) 同一小班内において、複層状態を構成するものを面的複層林(単一小班)としている。 なお、複数の小班からなる面的複層林の一団の取り方は、尾根から沢まで、又は尾根から尾根までなど、水源涵養等森林の機能に着目したまとまりを目安として設定するものとする。 |
お問合せ先
計画保全部 計画課
ダイヤルイン:050-3160-6275