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北海道森林管理局

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    令和6年度 地域管理経営計画等の策定に関する地元意見交換会の概要について

    令和7年度の地域管理経営計画等の策定にあたり、地域の皆様からの御意見・御要望を伺う機会となる地元意見交換会を開催しましたので、その概要を公表します。

    1.胆振東部森林計画区(主催:胆振東部森林管理署)

    (1)開催日時:令和6年10月30日(水曜日)  13:30~15:40

    (2)開催場所:白老町 総合保健福祉センター(いきいき4・6)交流センター

    (3)出席者:北海道4名、関係市町村6名、地元アイヌ協会2名、森林組合2名、
                       一般参加者(業界関係者含む)7名、森林管理局・署関係者14名  計35名

    (4)意見の概要

    • エゾシカの被害及び有害鳥獣対策に関して、生息数調査の実施状況、捕獲事業の具体的内容や今後の事業規模拡大の可能性について質問があり、自治体との連携状況と森林管理署において取り組んでいる事業内容等について説明し、今後も引き続き取組を行うと回答した。
    • ポロト自然休養林内の施設の老朽化に伴う補修や安全対策について要望があり、森林管理署から今後もできる範囲で対応していく旨を回答した。
    • 森林整備を行う担い手の不足問題や、計画に対する実行性についての質問、取組への要望があり、林業の魅力を高めていくための取組や宣伝、労働負荷を軽減し作業を効率化するために機械化・低コスト化を進める取組を行っていくと回答した。
    • 新しい林業に向けた取組について、スマート林業や機械化による低コスト林業等の技術の普及の今後の方向性についての質問があり、広いフィールドや組織を有していることを活かし、国有林で先行して実証や普及を進めていく考えを示した。これらの新たな技術の導入による効率化や省力化については、ICTも活用しつつ、伐採から再造林、保育に至る収支をプラスにするために課題を解決するよう取り組んでいくと回答した。
    • 市町村の林務担当職員の多くは一般行政職で採用され、林務を担当しているが、職場では林務担当業務について教育体制をとることが難しいことから、北海道森林管理局で開催している研修は良い学習の機会となっていて今後も参加したいとの要望があり、引き続き研修への声掛けを行うとともに、国有林の広大なフィールドを活用して現地検討会を開催し参加して頂く等支援を行っていくと回答した。
    • 国有林が行っている新しい取組についての情報発信への要望があり、関係機関と連携して開催している現地検討会への参加を呼びかけるとともに、WEBサイトや各種会議等での情報共有を行っていくと回答した。また、低コスト化・省力化に関するデータ検証の結果等についても今後共有していきたいと回答した。
    • 分収造林や木育活動への支援について要望があった。

      胆振東部森林計画区 意見交換会


    2.宗谷森林計画区(主催:宗谷森林管理署)

    (1)開催日時:令和6年11月6日(水曜日)  14:00~15:30

    (2)開催場所:稚内市 稚内市総合文化センター(小ホール)

    (3)出席者:北海道2名、関係市町村3名、一般参加者(業界関係者含む)10名、
                       自然保護関係者3名、風力発電関係者5名、研究機関1名、
                       森林管理局・署関係者27名  計51名

    (4)意見の概要

    • 事業発注に関して、宗谷地域はチシマザサが主体であり他の地区に比べ現地踏査などに大変な労力と時間がかかるため、なるべく早く発注していただきたいとの要望があり、森林管理署からはできるだけ早くするよう極力心がけてまいりたいと回答した。
    • 広葉樹の利活用について、ウッドショックやウィスキー需要が伸びた影響により樽材の需要も増えてきており、旭川の家具業界は原料不足や原料高に苦しんでいる、そのため、出材した広葉樹を有効に利用できるような作業の工夫をしてほしいとの要望があり、森林管理署からは、人工林の整備の際に付随して伐採される侵入広葉樹について、丸太としてできる限り生産していけるよう工夫していきたいと回答した。
    • 既設道路の状態が悪く、運材業者が運搬に入れないということもあったので林道等の維持管理に力を入れてほしいとの要望があり、森林管理署からは、森林管理の基本であり重要なことであると認識していると回答した。
    • エゾシカ対策について、課題に感じていることは何かと質問があり、森林管理署からは、現場の関係者との繋がりが減っているため、情報を共有し、しっかりと連携していくことが重要だと回答した。
    • エゾシカ駆除について、エゾシカの個体数は増えている一方、猟友会の会員は現在全道で約5千人程度と減少しており、狩猟による個体数調整にも限界を感じてきている。そのため、エゾシカ対策については関係者全体で考えてもらいたいとの要望があり、森林管理署からは、情報を共有する場を多く持ち、関係機関と連携していくだけでなく、具体的な問題について関係者と広く話をしていきたいと回答した。
    • 次期計画の伐採計画量が前計画に比べどのように増減するのか質問があり、森林管理局からは、森林資源量が成長していることを踏まえ、基本的に増加していく見込みと回答した。

      宗谷森林計画区 意見交換会



    3.網走東部森林計画区(主催:網走中部森林管理署、網走南部森林管理署)

    (1)開催日時:令和6年11月15日(金曜日)  13:30~15:30

    (2)開催場所:北見市 北見市民会館(小ホール)

    (3)出席者:北海道3名、関係市町村11名、地元アイヌ協会1名、
                       一般参加者(業界関係者含む)6名、
                       森林管理局・署関係者28名  計49名

    (4)意見の概要

    • 国土強靭化による気候変動対策や、生物多様性の高い森林への整備を図るために、治山事業による災害防止と路網整備を実施していくよう要望があり、知床という広大な地域があるので、林野庁として連携しつつ、生物多様性に取り組みながら、路網整備や治山事業の計画を積み上げて対応していくことを回答した。
    • 伐採の計画に保安林の支障木は含まれているのかという質問があり、支障木については臨時伐採量として計画の中に計上することとしていることを回答した。
    • 次期計画に向けて、ニーズに対応した安定的な木材供給を検討してほしい。
    • オホーツク管内の国有林は全て(一社)緑の循環認証会議(SGEC)の森林認証を取得しており、地域が一体となり取り組んでいるので国有林も引き続き連携を密にして積極的な普及・啓発に取り組んでもらいたい旨の要望があり、民有林への支援という立場から今後も引き続き協力したい旨を回答した。
    • 新しい林業の実現に向けた造林事業の機械化に関して、実際に現地を確認すると傾斜があるために人力で事業を実施しなければならない箇所もあることから、傾斜による森林整備の対象地の選定が重要なことや、地域事情に応じて保安林の指定施業要件の植栽本数を下げる必要がある旨の意見があったことに対して、森林調査簿の内容を精緻化しながら条件有利地で機械化を進めていくことと、事業発注時に局所的な地形の違いについて留意する旨を回答した。あわせて、植栽本数の見直しの検討を進めていると回答した。
    • 釧路に大規模な木材加工工場ができることについて、今後の需給対策など、現状として国有林ではどのような考えがあるか聞かせて欲しいとの意見があり、まだ事業者の具体的な情報がない状況であるため、今後の動向を勘案しながら地域の中で木材需給をどう図っていくべきかを検討していく旨を回答した。
    • 木質バイオマスに対する競争が激しくなってきており、現在は河川事務所と協定を結び一部供給してもらっているが、国有林でもそのような取組があれば教えてほしいとの要望があり、支障木がある場合は前もって北海道森林管理局のホームページで情報提供しているほか、国有林内で木が伐ったまま沢山置いてあり、使いたいということならばその都度相談していただくよう回答した。
    • 職員の人材育成のために、国有林の基礎研修に毎年参加しており、引き続き参加枠の設定について要望があった。また、署が開催している研修会についても貴重な研修の場ととらえているので、このような取組の情報提供について要望があり、今後も森林管理局の若手職員向けに実施される研修については、市町村職員を対象として募集をかけさせていただく旨の回答をした。
    • 森林施業に関して、水源地が国有林内にあるので、施業の際は説明や協議がほしい旨の要望があり、事業前には説明や協議を行い、事業実行時は細心の注意を払うが、不可抗力等どうしても防ぎきれない場合もあるので、そのようなときの為にもの連絡体制を含めて万全を図る考えである旨を回答した。


      網走東部森林計画区 意見交換会


    お問合せ先

    計画保全部 計画課

    担当者:森林施業調整官
    ダイヤルイン:050-3160-6283

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