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中部森林管理局

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    管内の概況

     管内の概況

    当署の管内である千曲川上流森林計画区は、甲武信ヶ岳に源を発し、新潟県で信濃川と名称を変え日本海に注ぐ日本最長の河の上流域である長野県東部の東信地域に位置します。
    流域面積は248千haで、県土全体の18%を占めています。
    森林面積は175千haで71%が森林であり全国平均よりやや高い程度ですが、人工林率は56%と全国平均(41%)や長野県の平均(42%)より大幅に高くなっています。
    人工林の主要樹種はカラマツで、全国有数のカラマツの産地であり北海道に次ぐ出材量があります。

    国有林は、4市6町5村の全市町村に所在し、その面積は59千haで、流域面積の24%(上流域森林面積の34%)を占めています。
    浅間山、荒船山、甲武信ヶ岳、金峰山、八ヶ岳、蓼科山などの千曲川上流の重要な水源地に広く分布していることから、国有林の約90%が水源かん養保安林に指定され、地域の重要な水源地となっています。
    湯の丸・高峰高原、白駒ノ池や双子池など山岳と一体となった優れた景観があり、軽井沢、北白樺、菅平、八ヶ岳など首都圏からのアクセスが良い有名なリゾート地も多いことから、森林浴やスキー、登山等を目的に首都圏などから多くの人が訪れています。

     

     森林の概況

    人工林面積は98千haで森林面積の56%、天然林面積は70千ha(40%)となっており、人工林の比率の高い流域となっています。人工林を樹種別に見ると最も多い樹種がカラマツで81%、次にアカマツの10%順となっています。また、国有林ではカラマツ(国有林の人工林面積のうち84%)が最も多く、次いでアカマツの8%となっています。林齢構成については、民有林、国有林ともに約6割が40年生以下の森林となっており保育・間伐を必要としています。天然林については、アカマツや亜高山性のシラベ等を主体とする針葉樹とミズナラやシラカンバ等を主体とする広葉樹となっています。
    学術的にも貴重な自然や動植物が存在していることから、2つの国立公園と2つの国定公園が設定されていてそれぞれに特別保護地区や特別地域の指定があり、国有林内の公園割合は48%に上っています。さらに、国有林としても豊かな自然環境の保護を行なうため保護林を設定しています。