2015年10月5日(第80号)
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皆さんこんにちは。いかがお過ごしですか。秋の深まりとともに、山岳の木々も赤や黄色に色づき、紅葉シーズンを迎えています。秋は自然の魅力を感じさせてくれる季節ですね。収穫の秋、行楽の秋、それから食欲の秋と楽しみのある季節でもありますね。
今回のメールマガジンですが、治山課長からのメッセージの他、注目情報として堅果類の結実調査結果についてのほか、今月のトピックスには、三浦実験林設定50周年記念行事等を掲載しております。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ-------------治山課長
2.注目情報-------------------------------堅果類の結実調査結果について
「平成26年木材需給表」の公表について ~26年ぶりに木材自給率が30%台に回復~
3.今月のトピックス------------------------三浦実験林設定50周年記念行事
4.お知らせ------------------------------・「森林計画に関する地域住民との懇談会」開催のお知らせ
・開催中!『木彫・刻字作品展』
5.広報「中部の森林」--------------------- 9月号掲載
6.業務関連情報--------------------------公売・入札情報
7.参考情報------------------------------林業用語の解説等
森林管理局からのメッセージ
中部森林管理局 計画保全部長 寺岡 猛
「合板(ごうはん)の話し」
皆さんは「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」をご存知でしょうか。平成13年4月から施行された法律で、親しみやすいように「グリーン購入法」とも呼ばれています。
この法律では、国や地方公共団体などが率先して環境への負荷を軽減する製品やサービスの調達を進め、事業者や国民の皆さんはそれにならうように努めましょうと定められています。
そして国は、特に重点的に調達を進めるべき環境物品などの種類(「特定調達品目」といいます)と、それを判断するための基準を定め、毎年、品目と判断基準の見直しや追加を行っています。
今年の2月に、公共工事で使用する「合板型枠(判断基準は、間伐材や、違法伐採されたものでない合法木材などを原料に使っていること)」が、特定調達品目に追加されました。
合板は、丸太を薄くかつらむきにして繊維方向を互い違いに奇数枚張り合わせて作る板で、建物の壁や床材として使われる構造用合板や、コンクリートを流し込む際のせき板として使われる型枠用合板(「コンパネ」とも呼ばれます)、一般的な用途に使われる普通合板などがあります。
国内で生産される合板の原料となる木材は、平成12年頃まではほとんどが輸入材で、その多くはラワンなどの南洋材とロシアカラマツなどの北洋材でした。
その後、熱帯地域の森林破壊の要因のひとつと考えられる違法伐採への認識が高まったことや、ロシアが木材の輸出を制限したこと、そして合板メーカーの技術開発が進み、細い間伐材でも原料として利用できるようになったことなど、合板を取り巻く環境の変化があり、平成25年には合板用原木の72%に国産材が使用されるようになりました。
ただし、型枠用合板に限って見れば、平成25年時点で年間の国内需要量約80万立方メートルに対して、国内で生産されたものは約2万立方メートルであり、このうち合法木材を使用していることを表示したもの(=特定調達品目の判断基準を満たすもの)は約1万立方メートルです。
現在、国内の合板メーカー各社は、型枠用合板の供給能力を拡大しており、平成29年末に国内需要量の約33%にあたる約27万立方メートルの供給を目指しています。
中部森林管理局では、今年度から間伐材や合法木材から作られた型枠用合板を治山工事で使用する取り組みを始めました。
作る側(供給)と使う側(需要)双方の努力で、木材自給率の向上につなげていきたいと考えています。
数年後には、皆さんのまわりの住宅やビルの建築工事、道路工事などでも、間伐材や合法木材から作られた型枠用合板が使われているかも知れませんね。
注目情報
堅果類の結実調査結果について
中部森林管理局では、長野県内の国有林において、平成27年度の堅果類の結実調査を実施しましたのでご覧ください。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/pdf/150930-puresu-ketuzitu.pdf
「平成26年木材需給表」の公表について~26年ぶりに木材自給率が30%台に回復~
林野庁は、平成26年の木材需給に関するデータを集約・整理した「木材需給表」を取りまとめ公表しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/150929.html
今月のトピックス
三浦実験林設定50周年記念行事
古くからの木曽ヒノキの産地である三浦(みうれ)国有林は、気候や土壌、植生の条件の悪さで更新が困難な地域です。
昭和30年代の伊勢湾台風や第二室戸台風の襲来により、三浦の木曽ヒノキは深刻な風倒被害を受けたことから昭和41年に事業的規模の各種試験地を設け、30種類を超える様々な試験を毎年調査研究し続けてきました。
今年、調査研究の開始から50年の歳月を経たことを記念し、ここに本イベントを開催する運びとなりました。ご参加いただける方は、お問い合わせ先までご連絡ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
☆詳しくはこちらご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/sidou/miure-50th.html
お知らせ
「森林計画に関する地域住民との懇談会」開催のお知らせ
国有林では、管理経営の方針、方法を明らかにするため、5年を1期とした森林計画を策定し、これに基づき国有林の管理経営を行っています。
この度、中部森林管理局では今後の計画策定に先立ち国有林の現地を見ていただくとともに地域からの情報・意見を伺うため、下記のとおり地域の皆様との懇談会を開催することとしましたのでお知らせします。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/press/kouhou/150924.html
開催中!『木彫・刻字作品展』
中部森林管理局名古屋事務所に併設する展示館「熱田白鳥の歴史館」では、木づかい推進月間の10月31日まで、木彫りや刻字の作品などの特別展示を行っています。
展示作品の中には、「木曽式伐木運材図会」の図絵を木彫りにより立体化したものなど、ここでしか見ることの出来ない一見の価値ある貴重な名品が多くあります。
皆様是非ご覧になってはいかがでしょうか。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/nagoya/kikaku-tenji.html
広報「中部の森林」9月号
中部の森林9月号(第138号)
「中部の森林」9月号は、長野県と「生物多様性保全の推進に関する基本協定」を締結、「山の日」制定記念分収造林の契約調印式などの記事や、各地からのたよりには「ヒノキ天然更新現地検討会」を開催、高植協高山植物等保護合同パトロールなどが届きました。
シリーズ「森林官からの便り」には、岐阜署濁河(にごりご)森林事務所の「山口首席森林官」からの便りを掲載しています。
シリーズ「ご当地自慢」として、飛騨署からの「奥飛騨温泉郷」を掲載しました。
☆詳しくはこちらをご覧ください。https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
業務関連情報
公売・入札情報
参考情報
林業用語の解説等(林野庁HP「広報室から」へのリンク)
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の「中部森林管理局メールマガジン」もお楽しみに!
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