ホーム > 森林管理局へようこそ > 自然保護対策 > 四国の「保護林」について紹介します。 > 安田川山林木遺伝資源保存林
更新日:24年11月29日 16.安田川山林木遺伝資源保存林「安田川山」は清流安田川の上流にあって稗己屋山(1,228m)の南面に位置します。 大径木は多くありませんが、高木層にモミ・ツガを交えた希少なトガサワラ林で、天然に発生した稚樹を育成し保存したものです。 小面積ながら四国では最もよくまとまったトガサワラ林で、急傾斜地に見られます。 四国ではここ安田川山保護林の他に、西ノ川山保護林と魚梁瀬保護林の3箇所がトガサワラの保護林に指定されています。 保護林マップ保護林の西側尾根に歩道がありますが、踏み跡程度の道で不明瞭です。 林道の状況等については安芸森林管理署へお問い合わせください。 上空から見た保護林白枠内が保護林。中央付近にトガサワラが多く自生する。 (2012年3月22日撮影) その他の写真はフォトアルバムをご覧ください。 トガサワラの特徴トガサワラはマツ科トガサワラ属に分類され、高さ30m程度の高木に成長する針葉樹で、 紀伊半島の大台ヶ原山系と四国東部の魚梁瀬地方にのみ自生する日本固有の木です。 見た目はツガに似て、材はサワラに似ていることからこの名前が付けられたと言われています。 樹形は広円錐形で高木になると枝が垂れ下がる。(魚梁瀬保護林にて撮影) トガサワラの樹皮 樹皮は赤褐色~褐色で縦に割れ目ができる。 葉は線形で先端中央部はまるく窪んでおり、ツガなどに似ている。 また、葉の裏側は気孔帯があり白色の帯に見える。 球果は下向きに付き、卵形をしている。年によって豊凶がある。
|