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林業専用道技術者研修(平成25年度_3)

 

林業専用道技術者研修
第一回(1日目 2日目  3日目 第二回(1日目 2日目  3日目 第三回1日目 2日目  3日目 第四回(1日目 2日目  3日目)

 第3回研修が始まりました~研修1日目(平成25年9月18日)

    本日から、平成25年度 東北ブロック林業専用道技術者研修の第3回目が、岩手県盛岡市の「ホテル エース盛岡」において始まりました。

    当研修は、日本型フォレスター研修育成事業の一環として、森林・林業再生プランにおける今後の路網区分の一つである「林業専用道」につ いての基礎知識の習得と路線選定、設計方法等の技術の向上を目的としています。 

    今回は、岩手県・秋田県の職員5名、森林農地整備センターの職員2名、青森県内森林組合の職員2名、岩手県紫波町の職員1名、山形県最上町の職員1名、国有林野の職員10名、合計21名が参加しています。

 

林道挨拶 

    開講に当たり、東北森林管理局 青山技術普及課長から、以下のとおり挨拶がありました。

    「森林・林業再生プランは、10年間を目途に効率的かつ安定的な林業経営の基盤づくりを進めるとともに、木材の安定供給と利用に必要な体制を構築し、我が国の森林・林業を早急に再生していくための指針として作成され、プランの主要な柱として、路網の整備、森林施業の集約化、人材育成の3つを掲げています。まさに、基盤整備としての路網整備をいかにうまく進めていくかが再生プラン推進の重要な鍵となっています。」

    「このため、公道としての機能も期待される林道と、森林作業道の間をつなぐ森林施業に特化した道として「林業専用道」の概念が整理されました。低コストで壊れにくい、地山に即した道ということで林道とは違った意味で局地的な地形や地質について洞察力を養うとともに、総合的な技術やノウハウの蓄積が重要です。皆さんには、林道の技術を活かして新たな概念である林業専用道についても一層のプロ意識を持って取り組んで頂くことを期待しています。」

 

講師陣 

斉藤・畠山・岡本の各講師

 

講義の前に、各班で自己紹介を実施

  紹介1  紹介2 

  紹介3  紹介4

 

林業専用道作設指針等の概要(講義)

    なぜ、今、路網整備が必要なのかを理解するために、森林・林業再生プラン、路網の現状、路網整備の考え方、林業専用道作設指針、林業専用道の設計上・管理上の留意点等について講義が行われました。

 

指針1

                                                       講師:東北森林管理局森林整備課 斉藤技術指導官

 

  《森林・林業の再生に向けて》

    森林・林業の再生に向けて、路網整備や人材育成を集中的に実施し、国内林業の基盤を確立、利益還元型により、やる気のある森林所有者や林業事業体を育成などを取り組むこととしています。路網の整備や施業の集約化については、直ちに取組を開始しています。

    制度的な検討事項として、1) 安定的な木材供給、2) フォレスター制度、3) セーフティネット体制、セーフティネットの整備については、今後10年間(実質あと7年間)でドイツ並みの路網密度(100m/ha)を確保し、木材自給率50%を目指すこととしています。

    出口施策としては、1) 公共建築物等への木材利用の促進、2) バイオマス利用の促進など、これらを達成するため、林業専用道を中心とした路網整備の加速化が必要とされており、この研修において、これを担う技術者の育成を図ることとしています。

 

指針2 

 

 

  《新たな路網整備の方向》 

    第二次世界大戦以前までは、資材や人員の輸送は人の足に頼ることがほとんどであり、木材の搬出も木馬や筏流しが主流で、その後森林鉄道が作設、利用されるようになりました。

    1960年代以降、国産トラックの性能が向上して以降、自動車が通行する道路として林道の建設が始まり、高度成長に伴い、山村の社会資本として集落間を結ぶ生活用道路として整備されてきました。
     これからの林道等の路網整備については、林道、林業専用道、森林作業道、それぞれの役割が適切に発揮されるよう整備することとし、特に、林業専用道については、森林作業道との組み合わせにより、林業の生産性を第一に考え、地域の林業振興の一翼を担う林業経営のための道として整備していくこととしています。
 

                                            指針3

 

 

  《諸外国の路網整備状況》 

    このグラフは、日本、オーストリア、ドイツの林内路網密度を示したものです。 日本の路網密度は、ドイツの1/7、オーストリアの1/5の水準です。

 

指針4

 

 

  《路網体系の変更》 

    新たな路網体系においては、木材運搬用トラックの走行を予定する道は、恒久的施設として、林道規程の自動車道に位置付けられています。

    このうち、林業専用道は、10t積みトラックが安全に通行できる最低限度の規格・構造とし、必要に応じて一般車両の通行を制限しています。 林業機械の走行を予定する道は、森林作業道に区分し継続的に利用することとして整理されています。
 

指針5

 

 

 《検討委員会において提言された路網整備水準の目安》

    この表は、作業システムに応じた最大到達距離を示したものです。

    検討委員会では、道からの集材を、国内で最も多い中傾斜地において、ウインチを使用する集材システムを想定し、最遠集材距離100m程度以下に整備するよう提言しています。 また、架線系作業システムについては、最遠集材距離が300m程度以下に整備するよう提言されています。

 

指針6

 

 

  《林道規程の改正》  

    林野庁では、林道規程を一部改正し、平成23年4月1日から適用することとしました。

    林業専用道は、林道規程の自動車道2級のうち、「利用形態がもっぱら森林施業の場合」の規格・構造としています。

 

指針7                     

 

 

 《林業専用道作設指針  第2 管理》

    林業専用道(基金事業は除く)は林道の一部であることから、管理者は市町村又は森林組合等となります。通常の林道との管理上の違いは、門扉の設置や一般車両の交通規制に関する表示の必要性です。

    平成23年度の第三次補正予算で基金事業として予算化された「林業専用道(規格相当)」は本指針に準ずるものですが、林道の位置付けとはなっていません。「林業専用道(規格相当)」の管理者は、地方公共団体、森林組合以外でも可能です。

 

指針8                                          

 

 

  《林業専用道作設指針  第6 構造物/第7 排水施設》

    林業専用道は、土構造を原則としますが、やむを得ず構造物を設置する場合は、地形・地質等を踏まえ、車両の安全通行の確保と経済性を考慮し、工種・工法の比較検討を行い、最も適切な施設を選定して計画します。

    横断排水工の設置間隔は、50mにとらわれることなく、地形・地質や縦断勾配を勘案し、その間隔を決定します。 また、施工段階においても現地の状況を確認して、柔軟に設置位置の変更を検討します。
 
指針9                                           

 

 

  《林業専用道のイメージ》

    線形は、必要に応じてR=12mを活用しつつ地形に沿った屈曲線形、波形勾配とします。曲線部の片勾配や横断勾配を設けず、路面水はきめ細かな横断排水による分散排水を行います。

    切土高は極力低く抑え、法面勾配は土砂の場合6分を標準とし、法面整形・保護工は原則として行わない。盛土高は極力低く抑え、法面勾配は1割2分を標準とします。 路面は砂利道とし、必要に応じて侵食防止の路面工を行います。
                                           
指針10

 

 

  《林道と林業専用道の開設コストの比較(モデルによる試算)》

    この試算は、実際の民有林林道を、林業専用道の指針による規格・構造に置き換えて設計した場合を想定し、算出したものです。 (林道:14.4万円/m→専用道:4.7万円/mに縮減)

(前提条件)

  • 土質→土砂:岩8時02分
  • 切土勾配→林道0.3~0.8、専用道0.3~0.6
  • 盛土勾配→林道1.5、専用道1.2
  • 急傾斜地(施設が必要)の割合→3割
  • 施設が必要な部分を一律フトンカゴ工4段として試算→盛土にフトンカゴ4段積みとコンクリートブロック積み工の、m当たり単価は大差ないため
  • 路面工林道:簡易舗装(L型側溝)→専用道:砂利道(側溝なし)
  • のり面保護工林道:植生基材吹き付け→専用道:積算していない
→仮に、種子吹付工(ラスなし)で、200円/m2→切土高5mの場合m当たり単価1,000円の増
植生シートで、600/m2→盛土高3mの場合m当たり1,800円の増
 
指針11 

 

 

  《林業専用道の管理上の留意点》

林業専用道の管理については、これまでの林道と全く同じです。

 

指針12

 

     

 林業専用道の調査設計(演習)

    明日の藪川林道における現地実習の準備として、班ごとに図面上で路線の検討と、縦横断図等から見直すべき線形、工法等について検討しました。

 

設計1

          講師:(株)森林テクニクス青森支店 岡本支店長

 

  設計2  設計3

     

この演習や実習により、林業専用道の適正な線形の選択や適切な施工管理の知識を習得します。

  設計4  設計9

  設計6  設計7

  設計5  設計15

  設計14  設計11

  設計10  設計19

  設計18  設計16

  設計20  設計21

   

 研修2日目(平成25年9月19日)

現地実習 

    晴天の中、盛岡市藪川林道において、現地実習が行われました。

    1日目に班毎に図面上で検討した藪川林道の路線を実際に作設された林業専用道の線形とを比較し確認を行いました。

    また、縦横断図等から線形、工法等を見直すべきとした箇所を歩きながら確認し、線形を見直す箇所、法面緑化や構造物の必要性等について検討を行い、 検討内容について意見発表を行いました。

 

実1 

   概況説明:東北森林管理局森林整備課 畠山設計指導官

                           

  実3  実4

実習の進め方等について説明    

                                                                                                            

班毎に踏査を実施し、見直すべき線形・工法等について検討

  実5  実6

  実7  実8

  実9  実10

  実11  実12

 

踏査の途中、曲線半径と中心線形について解説がありました。

  実13  実14

  実15  実16

 

踏査を再開

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検討内容について意見発表 

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  実43  

                                                  全員で記念撮影。現地実習お疲れ様でした。

 

 

路網計画策定時における地域情報の事前収集について(講義)

     バスで岩洞湖活性化センターに移動し、遅い昼食をとった後研修会場に戻り、インターネットで入手可能な情報等について講義を行いました。 

準1

 

 

3日目の発表に向けた準備(演習)

    藪川林道の現地調査を踏まえて、5千分の1図面上で検討した路線を再検討し、図面作成と路線選定理由のとりまとめと、既設藪川林道の線形、工法等の見直すべき事項のとりまとめ作業を行いました。     

  準2  準3 

  準4  準6

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 研修3日目(平成25年9月20日)

研修最終日は、今後の活動に向けたディスカッションや林業専用道設計のポイントについて講義が行われました。

 

今後の活動に向けたディスカッション(演習)  

     一昨日、図面上で検討した路線について、昨日の藪川林道の現地調査を踏まえて再検討した図面をスライドで映しながら、路線選定理由を班ごとに発表しました。

 

  •  1班の発表と質疑

  発1  発2

  発3  発4

  発5  発6

 

  • 2班の発表と質疑

  発7  発8

  発9  発10

  発11  発12

 

  • 3班の発表と質疑

  発13  発14

  発15  発16

  発17  発18

 

  • 4班の発表と質疑

  発19  発20

  発21  発22

  発23

 

  •  講評

各班の発表と質疑のあと、講師の路線案についての考え方と解説がありました。

講評

    

    

    昨日の藪川林道の現地調査を踏まえて、平面図をスライドで映しながら、線形、工法等の見直すべき事項について、班ごとに発表しました。

 

  •  1班の発表

  み1  み2

  み3

 

  • 2班の発表

  み4  み5

  み6

 

  • 3班の発表

  み7  み8

  み9

 

  • 4班の発表

  み10  み11

  み12  み13

   

岡本講師から、外側拡幅と中心線形について補足説明がありました。

 曲線1  曲線2

  曲線3  曲線4   

 

斉藤講師から林野庁におけるフトン篭工について説明がありました。

ふとんかご

 

 

林業専用道設計のポイントについて説明(講義)

林業専用道に求められる機能、路線選定の考え方、回避すべき地形等について講義が行われました。    

 

 《林業専用道に求められる機能》

  • 国産材の自給率50%以上を達成するためには、これまで以上に加速的に高密度の路網を整備する必要があります。
  • そのためには、開設コストの安い道づくりが求められます。
  • だからといって、崩れては意味がありません。
  • 耐久性と経済性をあわせた道の整備が重要(維持管理費を含めた経済性)です。
  • また、森林経営の観点からは、森林・林地へのアクセス性の高い道が必要(森林作業道との取り付けを充分考慮)です。
  • そのうえで、林業専用道は輸送機能も求められるため、走行性の確保も必要とされます。(10トン積トラックが15km/hで走行できる設計)
  • これまで以上に、路線選定や設計に対する比重は大きくなり、我々のように路網に携わる技術者の技術力が問われることになります。
  • 「林業専用道作設指針」では、林業専用道の基本は、地形の傾斜が25~35度程度以下に作設することとなっています。
  • 特にルート選定、路線選定に重点を置いて、これからの路網配置を考えていく必要があります。

 

ポ1

 

 

 《路線選定i》

    路線選定、ルートの選定が重要となってきますが、 その場合に注意すべきは、次のようなこと。ただし、ここに示した事項は、ほんの一部です。

  1. 踏査、予測が特に重要。
  2. 踏査、予測で地形地質上の安定斜面を探して通過させる。
  3. 尾根部は比較的、地形が安定しており緩斜面のところが多い。
  4. さらに、尾根に近くなればなるほど集水区域が小さくなるので、林道災害の最大の要因である水処理対策が少なくなる。結果、開設コストが安くなる。
  5. 地形の安定したところ、遷急線の上部など。
  6. 河川、沢等の通過を極力少なくする。ルートを変更することにより河川を通過しないルートはないかなどを検討。
  7. 測量方法によっても異なる。小規模な道路ほど、微地形の変化が開設コストに影響を与える。地形測量からルートを選定すると微地形の変化を見落とすことがある。
  8. 地形のヒダに沿った平面・縦断線形を採用してコストの縮減に努めるとともに、結果、森林施業にとって使い易い道となる(ただし、地形に追従した路線選定だけにとらわれると、小さな曲線半径が連続することになり、拡幅が連続する路線となることがあるので、注意が必要)。

 

ポ 2

 

 

 《ルート選定の考え方》

    これまでの林道設計者は、一般的に赤いルートを選びます(距離の短絡効果が最も大きい)。赤いルートは、沢沿いに開設されるので、のり面が大きくなったり、排水処理必要になるなどm当たりの開設単価は大きいです。 

    これからの林業専用道では、水色や緑色、場合によっては、青色のルートを検討することが必要です。その上で、地域の森づくりにとって一番最適なルートを選定します。
     1mあたり10万円の道を1km開設するのであれば、1mあたり5万円の道を2km開設したほうが、森林施業にとっては使い易い道になります。それが、開設コストの縮減につながります。これからは、路網の密度を高めることも必要となります。

 

ポ3

 

 

 《緩和区間に対する検討》

    林業専用道では、地形に追従した平面線形により、地形の改変量の最小化と開設コストの縮減を図ることとしています。

    この場合に、林道における緩和区間の確保は、地形追従の線形をとろうとするときの足かせになることが多いです。しかし、図のような線形の場合、緩和区間長を短くしても、前後の曲線の外側縁と内側縁を計算された接線で接続することによって、基準値以上(この例では10.33m)の緩和区間を確保できる場合もあります。このような場合、緩和区間を短くしても車両の走行性に大きな影響はないので、現地の地形等の状況に応じて、緩和区間の規制値について条件を付すなどして、緩和を検討することも可能です。

 

ポ5

 

 

 《シンプルな構造物での施工を検討》

  1. 林道でいうところの簡易構造物としては、フトン篭工、転石積み工、土のう積工などがあります。

 

ポ6

 

  2.   これは、関東森林管理局で以前から使用されているコンクリート土のう積工です。ある程度の土圧にも耐えられます。

    構造がシンプルでどのような地形条件にも追従できるのが特徴です。余分な床堀等を必要としませんが、大きな土圧には適用できません。

 

ポ7

 

 

 《現地発生材を利用した土構造物》

    急峻な地形では、大型構造物の設置もやむを得ません。その場合、経済性を考慮して選定します。補強土壁工などは、最近では重力式擁壁などよりも安価になっています。このほか、L型擁壁など二次製品の利用も考慮します。

 

ポ8

 

 

 《洗越工の構造例》

    通常は、この図のような構造を洗い越し工と呼んでいます。排水計算は、暗渠と路面排水部を合計して安全率1.2倍以上を確保します。維持管理上は、暗渠のみより有効です。場所によっては高価な構造物となるので、地形の条件、集水条件等を十分検討して設置します。

 

ポ9

 

 

 《ルート選定及び設計上の留意事項i》

  1. これまでの林道90路線程度を調査した結果では、IP間距離は25mから35m程度が多い(一つの目安として) 。
  2. 地形の変化に沿った曲線半径が設定されているか。
  3. 土工量や構造物を削減するためには、外側拡幅も有効。
  4. 地形に沿った線形でない場合には、縦断勾配の変化が極端になることがある。路線の選定におかしなところがないか照査する。
  5. 上り勾配、下り勾配が長く続く場合でも、一定勾配とせず緩勾配区間を設定することにより、土工量の低減や分散排水を検討する。
  6. これからの林業専用道では、部分的には10mをこえるのり面が出現しても、連続することの無いような路線選定を行わなければならない。
  7. 開設コストの縮減を考慮すれば、土工量のバランスをとることは重要。
  8. 切土・盛土のバランス、残土処理等の兼ね合いなどを考慮して設計 (1000mの設計で300~500m3程度の残土は必ず必要)。
  9. これからの林業専用道の設計においては、極力利用することを検討(残土運搬や産廃処理に要する経費の低減にも有効)。
  10. 横断溝の排水は、尾根部の安定した箇所で排水、縦断勾配を考慮して適切な間隔で設置する。縦断勾配が3%以下のような箇所には横断工は不要、縦断勾配が急になるほど、設置間隔を短くするなどの検討。
  11. 林道技術基準等を十分把握しているか。
  12. 構造物は、林道の開設単価に最も深く関係する。
  13. 法勾配、土工量に影響する。表面調査からの判定では難しいところではあるが、十分な経験と既設箇所ののり面から判定する。
  14. 適切な理由が必要、会計検査等に説明できるだけの理由があるか。
  15. 適正に選定されていないで、構造物が沈下したり転倒したりする事例は少なくない。土質条件や地盤条件に適合した構造物選定する。

 

  ポ10  ポ11

 

 

 《林業専用道の施工上の留意事項》

  1. 起工測量結果、設計図書と現地が一致しない場合は、監督職員に連絡し、確認を求める。
  2. より効果的・効率的な路線選定や簡易な構造物の提案を積極的に行う。
  3. 岩質、土質に加え、掘削の結果想定岩盤線と異なる場合は、監督職員に連絡し、確認を求める。
  4. より丈夫で安価な林業専用道とするための提案を積極的に行う。
  5. 設計図どおりの位置、方向等が最良か現地の状況に応じた判断が必要。
  6. 湧水箇所を見逃したり、排水処理方法が適正でないと、施設災害発生の原因となるおそれがあるため、監督職員に通知し、確認を求める。
  7. 森林施業が効率的に実施できることを考慮した提案を積極的に行う。
  8. 構造物の設計が過大となっている、または低コストを意識しすぎて現地に適合しない無理な設計となっている場合は監督職員に連絡し、確認を求める。
  9. 使用する資材に関して設計より有利な提案があれば積極的に提案する。

 

ポ12

 

講義により林業専用道の設計のポイントを確認することができました。

 

    受講者の皆さん3日間の研修お疲れ様でした。研修で習得した知識を現場で実践して頂くとともに、地域の特性を踏まえた創意工夫等の応用能力の向上が図られることを期待しています。

    第4回目の研修は、10月9日~11日の日程により同会場において実施する予定です。

 

 

 

 

お問い合わせ先

森林整備部技術普及課
ダイヤルイン:018-836-2053
FAX:018-836-2012

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