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四国森林管理局

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    プレスリリース

    祖谷のかずら橋保存のためのシラクチカズラの苗木植栽式の開催について ~ 西祖谷中学校の生徒の皆さんが苗木を植栽します ~

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    令和元年6月20日
    徳島森林管理署

     

    1.    「祖谷のかずら橋」と「奥祖谷二重かずら橋」は、四国の秘境と言われる徳島県三好市西祖谷山村 (にしいややまそん)の「木の文化」の象徴である国指定重要有形民俗文化財であり、年間約30万人の観光客が訪れる重要な観光資源です。祖谷のかずら橋は3年に1度架け替えが行われ、架け替え資材として、丈夫で腐りにくいシラクチカズラの蔓が使われますが、山間部に自生するシラクチカズラの資源量が年々減少し資源の確保が課題になっています。また、シラクチカズラ(別名サルナシ)の実は、キウイフルーツの仲間で果実にビタミンC、抗酸化物質など機能性に優れた成分を含み、三好市山城町がジャム、ジュースなどの果実の特産品化に取り組んでいます。

    2.    このため、徳島森林管理署では、平成24年3月に「祖谷のかずら橋架け替え資材確保実行委員会」と「木の文化を支える森づくり協定」、平成30年2月につる性植物の専門的な知見を有する香川大学農学部、徳島県三好市と「祖谷のかずら橋シラクチカズラ資源確保協定」を締結し、香川大学片岡教授(副学長)の指導を得ながら、関係者が連携し、シラクチカズラの苗木の育成、三好市の小島国有林内の植栽地の整備(上木伐採、シカ防護ネット設置等)、挿し穂確保のための優良母樹の選定、果実の特産品化の検討等の取組を行ってきました。

    3.    このような中で、6月26日(水曜日)、三好市の小島国有林に整備した植栽地で、地元の西祖谷の小中学生の皆さんが5年前から挿し木で育てたシラクチカズラの苗木(約100本)について、香川大学片岡教授(副学長)の指導の下、西祖谷中学校、祖谷のかずら橋架け替え資材確保実行委員会、三好市教育委員会などの皆様による植栽式を開催します。

    <祖谷のかずら橋保存のためのシラクチカズラの苗木植栽式>
    (1)日  時:令和元年6月26日(水曜日)14時10分~
    (2)場  所:三好市小島国有林67林班(別紙参照  集合場所は「道の駅にしいや」)
    (3)出席者
     ・西祖谷中学校の生徒の皆様(約10名)
     ・祖谷のかずら橋架け替え資材確保実行委員会会長
     ・香川大学片岡副学長
     ・三好市教育長
     ・四国森林管理局長、徳島森林管理署長他
    (4)留意事項
     ・取材を希望される報道関係者の皆様は、6月25日(火曜日)12時00分までに徳島森林管理署森林技術指導官 丸田(TEL088-637-1230)まで連絡願います。
     ・当日取材される報道関係者の皆様は、6月26日(水曜日)13時00分までに「道の駅にしいや」に集合願います。
     ・植栽式は、カメラ撮影可能ですが、現地の職員の指示に従ってください。
     ・植栽地は足元が悪いため、保安帽着用、足下(長靴等)の準備をお願います。
     ・天候事情等により延期する場合がありますのでご了承願います。

    (参考)
    1 「祖谷のかずら橋シラクチカズラ資源確保プロジェクト」の推進(平成31年4月)
    2 「シラクチカズラの資源確保に向けたこれまでの取組について」(徳島森林管理署) 
      掲載先:https://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/tokusima/shirakutikazura.html

      
    西祖谷のかずら橋                                          昨年の小中学生による苗木の育成

     
    シラクチカズラの実生苗                     片岡教授による育苗・管理指導の様子
     
    挿し穂技術の研修                                       サルナシ(シラクチカズラ)農家との意見交換
     
    植栽地のシカネットを整備                                    シラクチカズラの母樹

    お問合せ先

    徳島森林管理署

    担当者:森林技術指導官 丸田 泰史
    ダイヤルイン:088-637-1230