プレスリリース
四国山地におけるツキノワグマ生息調査の結果について ~「はしっこプロジェクト2025」~
剣山山系及びその周辺地域のみに生息する四国のツキノワグマは、2017(平成29)年時点で16頭から24頭と推定されており(鵜野ら 2019)、環境省レッドリスト2020では「絶滅のおそれのある地域個体群」とされています。
林野庁四国森林管理局、環境省中国四国地方環境事務所及び認定NPO法人四国自然史科学研究センターでは、ツキノワグマの生息状況を把握するための調査「はしっこプロジェクト」を、2014(平成26)年度から連携して実施しています(中国四国地方環境事務所は2015(平成27)年度から参画)。
2025(令和7)年度の調査結果は下記のとおりでしたので、お知らせします。
1 調査概要
調査方法:無人撮影装置(センサーカメラ)による調査
25箇所59地点に無人撮影装置を設置
四国森林管理局:6箇所19地点
中国四国地方環境事務所:18箇所36地点
ニッポン高度紙工業株式会社:1箇所4地点
2 調査結果(別添1)
センサーカメラを設置した25箇所のうち、16箇所(徳島県10箇所、高知県6箇所)においてツキノワグマが確認されました(別添1)。調査によって最低25頭が識別され、当歳幼獣2頭を連れた親子が2組確認されました。識別頭数(25頭)から、当歳幼獣を除いた21頭のうち、4頭が新たに識別された個体となり、17頭は以前から識別されていた個体でした。
絶滅の危険性が高い個体群では、繁殖が安定して行われているかということが重要な情報となります。今回、複数の親子が確認されたことで、個体数が少ない中でも繁殖が行われていることが確認できました。また、分布域については、依然として剣山山系及びその周辺の限定的な地域に限られると推察されます。
今後とも、四国のツキノワグマの生息状況を適切に把握するために、生息が確認された辺縁地域を含め、引き続き各機関が連携して生息状況を調査し、分布域の変化を確認していきます。
3 今後の予定
今回の調査結果を踏まえて、2026(令和8)年度も調査を継続することとしています。
調査箇所写真(別添2)
4 参考情報
上記はしっこプロジェクトでの調査結果とは別に、環境省中国四国地方環境事務所の調査により、今回
識別された25 頭とは異なるツキノワグマが2 頭確認されており、これらの結果及びはしっこプロジェクト
の結果を加味すると、2025 年度は27 頭のツキノワグマが確認されています。
お問合せ先
林野庁四国森林管理局計画保全部計画課長
TEL:088-821-2100
環境省中国四国地方環境事務所
四国事務所 野生生物課生態系保全等専門員
TEL:087-811-6227
認定NPO法人四国自然史科学研究センター
TEL:0889-40-0840




