高知県立林業大学校の学生が国有林で下刈り作業の現地実習を行いました
令和元年8月7日
高知中部森林管理署
- 高知中部森林管理署では、四国森林管理局と高知県との間で締結された人材育成連携協定に基づき、高知県立林業大学校の人材育成に積極的に連携・協力しています。
- 本年度初の現地実習として、8月5日(月曜日)、香美市の谷相山国有林に設定した「高知県立林業大学校の森」において、令和元年度入学の基礎課程23名の学生の皆さんを対象に、下刈り作業の現地実習を行いました。今回の作業地は、昨年2月に平成29年度生がスギのコンテナ苗を植栽した約1ヘクタールの箇所で、第1回目の下刈り実施区域です。
- 当日は、33度を超える猛暑の中、森野署長より「立派な山に育てるためには、下刈りは大事な作業であり、炎天下での一番大変な作業でもあります。熱中症や蜂さされなどに十分注意しながら下刈り作業を体感してほしい」との挨拶の後、23名の学生を12班に分けて、作業にあたっての注意事項や下刈り鎌の使い方、作業手順を説明後、それぞれの班に当署の職員が指導役として付いて作業を開始しました。
- 学生の皆さんは、植栽後1年半が経過して生い茂る草木の中のスギ植栽木を探しながら、間違って植栽木を刈らないよう慎重に作業を進めましたが、鎌を使うのが初めての学生もいて、作業開始当初は、力任せに鎌を振り下ろしてもうまく切れず、暑さとバラに悪戦苦闘するなど、思った以上に手間と労力が必要な作業であることを実感した様子でした。しかし、職員から「振り下ろす角度も考えて、力を入れず鎌の重さを利用して切って」等のアドバイスにより、徐々に要領をつかんでくると、作業スピードも上がり、二日の予定のところ、一日で作業を終了することができました。
- 最後に、四国森林管理局の本田企画官より「山づくりには多くの手間がかかり、下刈り作業の大変さを実感してくれたと思います。今回の作業実習が、今後の皆さんの仕事の中で少しでも役に立てていただけたら職員一同幸いです」の挨拶があり、今回の作業実習を終了しました。本年秋には、「高知県立林業大学校の森」でシカネット設置、地拵え、植付の作業実習を予定しています。
- 高知中部森林管理署は、今後も高知県の林業を担う人材を育成する取組の一端を担っていきたいと考えております。
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