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四国森林管理局

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    南予森林アカデミー「苗木活着調査実習、高性能林業機械を使った間伐作業現場の見学」

    令和5年9月13日
    愛媛森林管理署



     愛媛森林管理署は、令和5年8月30日、南予森林アカデミー研修生4名を対象に、苗木活着調査実習及び高性能林業機械を使った間伐作業現場の見学を行いました。
     苗木活着調査とは、植栽した苗木が生存しているか枯死しているかを確認する調査です。調査の結果、枯死している苗木が多い場合、植え直しを行うことになります。苗木活着調査実習は、令和4年12月に植栽した目黒山国有林2077に2林小班で行いました。
     研修生4名は、一人ずつ植栽した列を受け持ち、1本ずつ苗木の生存・枯死を判定し、調査結果を記入する愛媛森林管理署の職員に生存・枯死の状況を口頭で伝えていきました。研修生から、植栽した苗木の調達先や苗木が枯死した原因などについて質問がありました。

    説明

    苗木活着調査の方法について説明を受ける研修生

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    苗木活着調査を行う研修生

     

     愛媛森林管理署は、植栽木が大きく成長し、過密となった林内の密度を調整する間伐を行っています。間伐を行わず過密なままにすると、植栽木はお互いの成長を阻害し、健全に成長できなくなります。間伐作業は、3分の1程度の植栽木を伐倒します。伐倒した丸太は製材工場等へ運ばれ、木材として利用されています。
     目黒山国有林2082林班で高性能林業機械を使った間伐作業を実施中であり、研修生を案内し作業状況を見学してもらいました。

          繊維ロープについて説明する重機オペレーター

          繊維ロープを手にする研修生

     次に、立木の伐倒、枝払い、玉切り(利用用途に応じて丸太を3mや4mの長さに伐ること)や玉切りした材の集積作業を1台でこなすハーベスターという高性能林業機械を研修生に見てもらいました。この日は、ハーベスターを使った玉切り作業を行っていましたが、研修生は、機械が自動で4mの長さに効率よく玉切りする様子を真剣な表情で見ていました。



    ハーベスターによる玉切り作業の様子

          玉切り作業を見学する研修生

     愛媛森林管理署は、愛媛県の林業の担い手育成・確保に貢献するため、今後も南予森林アカデミーに対して、研修フィールドの提供や講師の派遣を実施していきます。今年12月には、南予森林アカデミーの研修生に対して、シカ等有害鳥獣の捕獲実習及び植え付け実習を実施する予定です。