お知らせ(令和7年度)

日付
令和7(2025)年5月29日
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局治山課へ海岸林自然再生試験地を案内
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5月29日(木曜日)、九州森林管理局治山課より山内災害対策分析官、田中課長補佐、戸田企画係員が西表島へ来島され、当センターが調査している海岸林自然再生試験地を確認されました。
現地では、沖縄森林管理署業務グループ職員1名、大原森林事務所職員1名、当センター職員4名で海岸林自然再生試験地の試験内容や海岸林の現況等を説明し、防風・防潮保安林としての現状を確認していただきました。
海岸林の状況を確認した後、局治山課より保全対象物との関係性等を踏まえ、防風機能の低下が懸念される場所等の取り扱いとして、高木性樹種への転換による保安機能を高めることの必要性や、海岸施設の復旧対策等について助言を頂き、現地での打合せを終了しました。
当センターでは、海岸林自然再生試験地の成果等を踏まえ実証試験の実施を検討しているところであり、今回の指導内容等を踏まえ沖縄森林管理署と連携し、海岸林の自然再生と併せ保安林機能の向上に取り組んでいきたいと考えています。
防風林と保全対象物(畑等)を確認
日付
令和7(2025)年5月21日
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仲間川マングローブ林タグ確認を実施
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令和7年5月21日(水曜日)、今年度調査を予定している仲間川マングローブ林モニタリング調査箇所において、本調査に向けた事前確認及び調査対象木のタグ確認をセンター職員4名で実施しました。
西表島には日本最大の面積を有するマングローブがあり、当センターでは、マングローブ林の生育状況や生育環境がどのように変化するのかを継続的にモニタリングし、これからの隆替を知る手がかりとしてのデータを確保することとしています。
今回、事前確認を実施した箇所では10m×10mの8つのプロット内において、劣化したタグの付け替えや、調査木の枯損、倒木等の有無の確認を行い、無事に作業を終えることができました。
現在西表では気温が30℃を超える日が多くなり、今後も猛暑が続くことが予想されます。マングローブ内での作業はウェダー(胴長)を着用しながらの作業となるため、こまめに水分を取りつつ、熱中症に気を付けながら今後も調査を進めてまいりたいと思います。
![]() タグ付け替えの様子 |
![]() 番号を確認し、野帳に記入 |
日付
令和7(2025)年5月20日
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イリオモテヤマネコをロードキルから守る
~県道沿いの草刈り作業に参加~
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イリオモテヤマネコのロードキル対策として、環境省西表自然保護官事務所主催の県道沿い草刈り作業が、令和7年5月20日(火曜日)に実施され、西表自然保護官事務所5名、ヤマネコパトロール1名、祖納森林事務所1名、大原森林事務所1名及び当センター3名の計11名が参加しました。
今回の作業は、西表島西部のクーラ橋駐車場から西ゲータ方面に向けての作業となり、各人が電動刈払い機や熊手などを使い、道路と歩道の間に繁茂した草の刈払いや刈った草の片付けを行いました。
最近では、大原付近でもイリオモテヤマネコが目撃されており、出産、子育てのシーズンとなっているため動きが活発になっているとのことです。
現在、イリオモテヤマネコの車両に伴う事故は2年以上発生していませんが、これからも昼夜問わず車両を運転するときは法定速度を守り、イリオモテヤマネコに配慮した運転を心がけたいと思います
![]() 作業前 |
![]() 作業後 |
日付
令和7(2025)年5月7日
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ツルヒヨドリ合同点検を実施
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令和7年5月7日(水曜日)、環境省西表自然保護官事務所4名、沖縄森林管理署大原森林事務所1名、当センター2名で世界の侵略的外来種であるツルヒヨドリの合同点検を実施しました。
西表島東部の大富歩道終点付近では、令和2(2020)年2月にツユヒヨドリの大規模な発生が確認され、環境省やボランティアの方々の協力のもと駆除作業を実施した結果、令和5(2023)年8月以降の発生は確認されていません。
今回、令和7年度1回目の合同点検を実施しましたがツユヒヨドリの発生は確認されませんでした。ツユヒヨドリは再生力が強く数年経ってからも再生するため、過去に発生した箇所の定期的な確認が重要となります。当センターでは定期的な巡視を実施するとともに、関係機関等とも連携しツルヒヨドリの撲滅に向け取り組んでいくこととしています。
点検作業前に希少植物を確認
日付
令和7(2025)年5月3日
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希少種持ち出し防止パンフレット配布に参加
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令和7年5月3日(土曜日)西表島大原港と上原港の2箇所で希少種の存在と規制を周知するパンフレットを、ゴールデンウィーク中に来島された観光客を対象に配布しました。八重山諸島は多くの自然に恵まれており、中でも西表島は貴重な動植物や固有種、絶滅の危機に直面している希少種が多数生息していますが、希少な動植物には様々な規制が設けられていることを知らないため、触れてしまう事や、持ち帰ってしまう事、中には傷つけてしまった等の事例が少なからず存在しています。そのような事例を防止し、希少種の保護と理解を深めることを目的に、センター職員1、大原森林事務所1名、パークボランティア1名、環境省職員3名と環境省職員のお子さん1名の計7名でパンフレットの配布を行いました。
パンフレットの中身としては、規制が設けられている希少種の名前や特徴を示したものと、西表島ではレンタカーを利用した観光客が多いことから、イリオモテヤマネコが道路に出没する区間やレンタカーの制限速度に関する資料を来島した乗客の方々に配布し、注意喚起を呼びかけました。ゴールデンウィーク中ということで大勢の観光客が訪れており、大原港のみで200部以上配布することができました。
また、夏季にも同作業を石垣港で予定しており、秋季には昆虫採集を対象としたチラシを配布することとしています。西表島の希少な動植物を守るためにも、環境省、竹富町と協力し、生態系の保全に取り組んでいきたいと思います。
![]() 配布前の様子【大原港】 |
![]() 配布後集合写真【大原港】 |
日付
令和7(2025)年4月4日
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~ツルヒヨドリ発生状況の点検作業を実施~
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4月3日(木曜日)、4月4日(金曜日)に外来植物であるツルヒヨドリ発生状況の点検作業を実施しました。
ツユヒヨドリは世界の侵略的外来種100に掲載されている生態系に深刻な影響を及ぼすつる性の植物で、西表島内の数カ所で侵入が確認されています。
当センターでは、これまでも侵入状況の点検作業を実施してきましたが、今年度からは定期的な実施を計画することとし、4月期においては、初日に西表島東部の大富歩道終点付近を沖縄森林管理署大原森林事務所諌山地域技術官と、翌日には西表島西部の白浜小学校付近を沖縄森林管理署租納森林事務所大城森林官と合同で点検作業を行いました。今回の点検作業ではツルヒヨドリの発生は確認されませんでしたが、ツルヒヨドリは数年経ってからも再生する特徴があるため定期的な点検作業が重要となります。
当センターでは今後とも関係機関等と情報連絡を密にしながら、西表島の森林生態系の保全保護に向け外来植物の駆除作業に取り組んでいきたいと考えています。
![]() 開花しているツルヒヨドリ(01月24日撮影) |
![]() 点検中にカンムリワシと遭遇 |
お問合せ先
西表森林生態系保全センター
ダイヤルイン:0980-88-0747