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5月25日(金曜日)、当署では、次代を担う児童や市民の皆さんに森林・林業、地球環境について考えていただこうと、昨年に続き、地元の児童や緑のオーナー、市民など約70名によるボランティア植樹を実施しました。
植樹場所は、職員の研修施設跡地で、ここに動物の餌になるドングリの木や人が花や紅葉を楽しめる木を植えようと企画しましたが、あいにくの雨のため、児童2名、ドイツ大使館のバルバラ・コーザック参事官、河津町長などによる代表者植樹と式典のみの実施となりました。
「全児童での植樹はできなかったけど、学校に戻っての森林教室は、分かりやすく素晴らしかった。是非またお願いしたい。」と校長先生から嬉しい言葉をいただきました。
6月1日(金曜日)、立教女学院短期大学の学生10名が伊豆の森林について学びたいと湯ヶ島国有林を訪れたのを受け、当署では、昨年設定した3つのモデルコースのひとつ「森の巨人太郎杉」コースで森林環境教育を実施しました。
このコースは、伊豆の森林の利用や保護・国有林の歴史などを知ることのできる「昭和の森会館」を出発点とするもので、アクセスや所要時間などの面で当署一押しのコースです。
巨樹・巨木100選に選ばれた太郎スギまでの道のりにある、お礼スギ、ワサビ田、伊豆最大(全長500m)の一枚岩(安山岩)でできている滑沢渓谷、カエデ等の広葉樹、スギ等の針葉樹などの説明を聞くたびに感嘆していた学生たちも、太郎スギの威風堂々たる姿には特別の感動を覚えたようで、しきりに写真を撮っていました。
「東京とは空気が違うし、森の中がこんなに気持ちいいとは思わなかった。ぜひまた来てみたい。」と伊豆の自然を堪能した様子でした。
当署では昨年から国有林野保護監視員制度を導入し、20名(最近、体調不良につき1名辞退)の方に保護監視活動を委嘱しており、6月5日(火曜日)、初の国有林野保護監視員会議を開催しました。
この1年に提出された監視業務日誌は121枚。署長が、積極的に活動していただけた数字と感謝の言葉を述べた後、国有林が取り組んでいる「美しい森林づくり」について説明しました。
監視員からは、注意に従わない入林者の問題や皮子平のマメザクラを復元できないか、長九郎山頂の吸い殻入れは撤去した方がよい、ゲートが壊されかけているので補修した方がよい、登山道の清掃作業をするときには声をかけて欲しい、収集したゴミの処理について署長と市長で話し合って欲しい、映画のロケ等の入林許可を与える場合、自然に与えるダメージを考慮した許可を与えて欲しい、など多くの意見が出され、今後に向け、当署と監視員が協力し合うことを話し合い、約2時間の会議を終えました。
6月7日(金曜日)、伊豆市立湯ヶ島小学校の4年生と5年生(47名)から「天城山や八丁池の生い立ち」、「歩道や八丁池で観察できる動植物」などについて学びたいとの要請を受け、「天城を守る会」の栗田会長と当署職員4名が講師を務める自然観察ハイキングを行いました(当署の3つのモデルコースのひとつ「八丁池とブナ林」コース)。
天城の名前のもととなったアマギアマチャやヒンヤリと冷たい感触のヒメシャラとの出会い、ヒノキを主体とした人工林とブナを主体とした天然林の両方が観察できるポイントでの感動など、子供たちにとって忘れられない思い出として記憶されたようです。
八丁池はモリアオガエルの繁殖地として有名ですが、1150mの高地のため卵塊はまだ見ることができませんでした。ところが、バスに乗っての帰り道、寒天車道沿いで偶然、モリアオガエルの産卵に遭遇することができました。二度と見ることが出来ないかも知れないシーンに、全員、大感動。自然から子供たちに最高のプレゼントが贈られました。