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ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ
(ユリ科・ショウジョウバカマ属)猩々袴

 

Heloniopsis orientalis (Thunb.) C. Tanaka 属名はHelonias(属名)+opsis(似る)。Helonias属に似た意。種小名は東方の、東部の(殊に中近東の)北海道、本州、四国、九州やアラスカ、カムチャッカ、アムールなどにも分布し、日本では山野のやや湿ったところや渓流沿いに生える多年生草本。

和名のショウジョウバカマ(猩々袴)は、花の色を猩々「猩々とは、オランウータン(ショウジョウ科のほ乳動物)」。の顔の色に、下部の根生葉を袴に見立てたもの。草丈は5~30cm。根生葉はやや肉厚で常緑、先に向かうにつれ幅が広がる長楕円形。花は径約2cm、花被片は6枚、細長い披針形、雄しべは6本。花茎の頂に10花近くが総状に丸く集まる。花色は淡紅色を中心に変異が多い。花期は長く、低山では3~4月、里山では5~6月、高山の雪渓のわきなどでは8月でも花が見られる。花が終わった後も緑色の花被片が残り、色あせながら果実を守り通す。果実が完熟すると糸くずのような種子がすきまからこぼれだし、風にのって飛散する。種子でふえるほか、接地した老葉の先から発根し、新苗をつくって子孫をふやす。

参考及び引用文献:牧野富太郎「牧野新植物図鑑」(北隆館)

写真の場所(チゴユリの森)は今が見頃で、松くい虫により被害を受けたアカマツを、被害拡大防止のため伐ったことにより、結果林内が明るくなり昨年より増えていると思います。

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