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ウリハダカエデ

ウリハダカエデ

ウリハダカエデ
(カエデ科・カエデ属)瓜膚楓

 

Acer rufinerve Sieb. et Zucc. 属名(アケル)カエデの一種A. campestre のラテン名。属名は赤褐色の脈のある。

本州・四国・九州(屋久島まで)の山地のやや湿気のある谷間やゆるやかな斜面に生え疎林内に多い。落葉高木、幹は直立し高さ8~10m、直径25~30cmになる。日本固有種。樹皮は若木では暗緑色に黒い縦縞が入り、菱形状の皮目が点在する。老木では灰褐色で縦に浅く裂ける。若木の樹皮がマクワウリの果皮に似ていることからウリハダカエデ。花は雌雄別株、まれに同株。5月頃、淡緑色~淡黄色の花を総状花序に10~15個つける。材は白く、こけしや玩具、細工物、箸、経木などに利用。樹皮は丈夫なので縄や蓑をつくる。ある山間部では、ウリハダカエデのことをウリノキまたはウリバといい、皮を剥いで水にさらして、繊維をとりシナノキの皮と同じようにミノに織り込んで利用していた。

モミジとカエデについての記述について。
カエデのことを俗にモミジというが、もともとモミジとカエデは別の意味を持った言葉で、モミジは、黄葉や紅葉の漢字を当てるように、本来は秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞のもみづが名詞化したもので、それから転じて、特に目立って色を変えるカエデの仲間をモミジというようになった。では、草木の葉の黄(紅)変することをなぜもみづといったかというと、ベニバナ(紅花)をもんで赤い色を出すのを揉出(もみづ)といい、これからきたものだという。赤く染めた絹を紅絹(もみ)というのも、いわれは同じである。古代語のもみじは語感としては、深紅ではなく、むしろ黄色に近いものだった。次にカエデの語源ですが「和名抄」に「鶏頭樹、加比流天乃岐(かひるでのき)」とあり、「万葉集」に、「吾が宿に黄葉(もみ)づ蛙手見る毎に妹を懸けつつ恋いぬ日はなし」とあるように、古くはかへるでといった。かへるでは、葉の形が蛙の手に似ているからの名で、カエデ科の樹木のうち、葉が掌状に切れ込んだものをすべてこのように呼んだらしい。

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