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フクジョソウ

フクジョソウ

フクジョソウ

フクジョソウ

フクジュソウ
(キンポウゲ科・フクジュソウ属)福寿草

 

Adonis ramosa Franch. 属名(アドニス)ギリシャ神話に出てくる青年の名。欧州産の本属のものは赤花をつけるのでこれをAdonisの血にたとえた。北海道、本州、四国、九州に分布し、山地のやや明るい林内などに生える多年草。

高さ10~25cm、根茎は黒褐色で太く、多数のひげ根を束生する。茎は太く直立する。葉は長柄があり、3~4回羽状に細裂する。根生葉はない。3~4月枝先に黄色い花を1~数個上向きに開く。花は径約3~4cm。花弁は10~20個、萼片より長く、黄色で金属光沢がある。萼片は帯暗紫緑色で数個、そう果は倒卵形で長さ4~5mm、短毛がある。

フクジュソウは春一番に咲く花として名高い。朝に明るい日差しが当たると花を開き、日が落ちるころになれば閉じることから、花は光を感じて咲くと思われているが、じつはチューリップやクロッカスのように、熱を感じて開花することがわかった。花は、暗黒条件下でも、温度が約10°C以上になれば開き始め、15~20°Cで完全に開く。フクジュソウ属は北半球に広く分布し、およそ30種が知られ、夏に咲くものや、花弁が赤色や青色、白色のものもある。

参考及び引用文献:牧野富太郎「牧野新日本植物図鑑」(北隆館)、山に咲く花(山と渓谷社)、植物の世界(朝日新聞社)。

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