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特用林産物の生産動向

 特用林産物とは、食用とされる「しいたけ」、「えのきたけ」、「ぶなしめじ」等のきのこ類、樹実類、山菜類等、非食用のうるし、木ろう等の伝統的工芸品原材料及び竹材、桐材、木炭等の森林原野を起源とする生産物のうち一般の木材を除くものの総称です。
 これらの生産は、農山村における地域資源を活用した産業の一つとして、地域経済の安定と就労の場の確保に大きな役割を果たしています。
 林野庁では、農山村の生産活動に大きく寄与している特用林産物について、各品目ごとに毎年調査を行い、特用林産物の生産量の動向について公表しています。

NEWアイコン特用林産物生産統計調査結果NEWアイコン

 



令和2年特用林産物生産統計調査結果について、下記より閲覧できます。

令和2年特用林産生産統計調査結果(確報)(農林水産省ホームページへ)
主要な特用林産物の令和2年の生産動向(PDF : 113KB)

品目別特用林産物の概要

きのこ類

たけのこ

山菜類

竹材・桐材

樹実類

わさび

うるし

木炭・木酢液等

  

きのこ類

・乾しいたけ

    乾しいたけは、森林内等においてコナラ・クヌギ等を用いた原木栽培により主に生産されているため、気温、降雨等の気象条件によって生産量が大きく左右されます。
  令和2年の生産量は2,302トンで、前年を4.7%下回っています。
主な生産地は、大分県、宮崎県、熊本県等となっています。

・生しいたけ

    生しいたけは、乾しいたけと同様に森林内で行う原木栽培が主流でしたが、現在は原木に比べて扱いやすい菌床栽培(おが粉等をブロック状に固めたものに種菌を接種し、きのこを栽培する方法)が多くなっています。
    令和2年の生産量は70,280トンで、前年を1.1%下回っています。また、生産量に対する菌床栽培の比率は、92%と前年とほぼ同比率となりました。
主な生産地は、徳島県、北海道、岩手県等となっています。
  

・なめこ

    なめこは、古くから森林内で原木による栽培が行われてきましたが、現在は空調施設を活用した菌床栽培がほとんどを占めています。
  令和2年の生産量は22,835トンで、前年を1.9%下回っています。
主な生産地は、新潟県、山形県、長野県等となっています。
 

・えのきたけ

    えのきたけは、きのこ類の中でも生産量が最も多く、鍋料理には欠かせない食材となっています。
    令和2年の生産量は127,914トンで、前年を0.8%下回っています。
 主な生産地は、長野県、新潟県、宮崎県等となっています。
  

・ひらたけ

    ひらたけは、しいたけやなめこと同様に古くから栽培されています。
    令和2年の生産量は3,824トンで、前年を1.0%下回っています。
主な生産地は、新潟県、福岡県、長野県等となっています。
 

・ぶなしめじ

  ぶなしめじは、使いやすさ等から消費者に受け入れられ、近年、生産量が伸びてきました。
  令和2年の生産量は122,802トンで、前年を3.5%上回っています。
  主な生産地は、長野県、新潟県、福岡県等となっています。
  

・まいたけ

    まいたけは、菌床による栽培法が確立されてから、生産量は伸びている傾向にあります。令和2年の生産量は54,993トンで、前年を7.6%上回っています。
主な生産地は、新潟県、静岡県、福岡県等となっています。
   

・エリンギ

    エリンギは、地中海沿岸を原産とするきのこで、くせがない、歯ごたえがよい等の食感から和洋中どの料理にも合い、消費者に受け入れられた
 ことから、生産量が飛躍的に伸びました。令和2年の生産量は、38,500トンで、前年を2.3%上回っています。
主な生産地は、長野県、新潟県、広島県等となっています。
   

・まつたけ

    まつたけは、しいたけ、なめこ等の枯死木に発生する腐生性きのこと異なり、アカマツ等の根と共生関係を保ちながら生育する菌根性きのこであることから、現在のところ実用的な人工栽培技術がなく、自然発生したものを採取し、市場等へ出荷しています。このため、生産量は気象条件に大きく影響を受けます。
    令和2年の生産量は32トンで、前年を128.6%上回っています。
主な生産地は、岩手県、長野県、岡山県等となっています。
  

その他のきのこ


ほんしめじ

はたけしめじ

  その他のきのことしては、最近栽培技術が確立され生産が伸びてきたものや、今後伸びが期待される「やまぶしたけ」、「はたけしめじ」、「たもぎたけ」や「ほんしめじ」等があります。

(写真提供:株式会社プランツワールド)

  「きのこ」のはなし(施策紹介のページへリンク)

  

樹実類


く  り

    樹実類には、くり、くるみなどが含まれます。国内産のくりは、製菓用のほか生果で販売されています。
    くりの令和2年の収穫量は16,900トンで、対前年比7.6%増となりました。
    主な生産地は、茨城県、熊本県、愛媛県等となっています。

(写真提供:山菜屋.com)

 

たけのこ


たけのこ
    たけのこの令和2年の生産量は26,449トンで、対前年比18.7%の増となりました。
主な生産地は、福岡県、鹿児島県、熊本県となっています。

    

 「竹のはなし」のページへ

(写真提供:株式会社プランツワールド)

 

わさび


根わさび

    わさびの令和2年の生産量は、2,017トンで、対前年比2.2%の増となりました。
    主な生産地は、長野県、静岡県、岩手県等となっています。

(写真提供:株式会社プランツワールド)  

 

山菜類


わらび


たらのめ

山うど

   山菜の令和2年の生産量は、わらびが510トンで対前年比26.9%減、たらのめは128トンで対前年比3.8%減、乾ぜんまいは21トンで対前年比23.5%増となっています。 
    また、最近、森林等への入込み者の増加によって、一部地域ではルールを無視した乱獲等が発生しており、問題とされている地域もあります。

(写真提供:山菜屋.com)

 

うるし


漆器

    国内産のうるしは、良質なことから文化財等の修復用として需要は根強いものがあります。令和2年の生産量は2,051kgで、対前年比2.7%増となっています。また、国内消費量の94%は輸入品が占め、ほとんどが中国産となっています。
    主な生産地は、岩手県、茨城県、栃木県等となっています。

「漆のはなし」のページへ


   

竹材


竹細工
  
竹林

  竹材は、日用雑貨、建築・造園用資材、工芸品等に利用されてきましたが、代替材の普及や安価な輸入品の増加等により、国内の生産量は減少しており、令和2年の生産量は1,030千束で、対前年比3.8%減少となりました。
  主な生産地は、鹿児島県、熊本県、大分県等となっています。

「竹のはなし」のページへ

桐材


桐タンス

桐の弁当箱

  桐材は、昔は下駄用材としての需要、近年では家具用材としての需要が主体ですが、産地によっては新たな用途への展開も見られます。しかしながら、生産者の減少により国内の生産量は減少しており、令和2年生産量は200m3で、24.2%減少となりました。桐加工材に対する国内需要の多くは輸入品で賄っており、主たる輸入国は中国となっておりますが、その輸入量も近年減少傾向にあります。
  主な生産地は、福島県、群馬県となっています。

(写真提供:会津桐タンス株式会社)

 

木炭・木酢液等


木炭

   ・木炭
 近年はバーベキューや焼き鳥用等燃料としての用途に加え、土壌改良、水質浄化用、床下調湿用、鮮度保持用、消臭用などの用途で利用されてきたところですが、生産者の高齢化等により生産量は減少傾向にあります。
    令和2年の生産量は、木炭が12,925トン(うち白炭2,948トン、黒炭4,858トン、粉炭5,119トン)で対前年比10.2%減、オガ炭(木質系のオガ粉を棒状に成型した薪(オガライト)を炭化させたもの)が6,363トンで対前年比1.8%減、竹炭が451トンで0.9%増になりました。


木酢液・竹酢液
木炭・竹炭の副産物として製造されており、農業用資材等として利用されています。
令和2年生産量は、木酢液が1,743キロリットルで16.5%減、竹酢液が151キロリットルで21.8%減となっています。
 主な生産地は、木酢液が岩手県、宮崎県、静岡県等となっており、竹酢液は香川県、熊本県、徳島県等となっています。
    なお、成分や品質の安定した木酢液・竹酢液の認証が民間団体によって行われており、認証を受けた製品には認証マークが添付されています。

「木炭のはなし」のページへ

 

お問合せ先

林野庁林政部経営課特用林産対策室

担当者:特用林産企画班
代表:03-3502-8111(内線6086)
ダイヤルイン:03-3502-8059

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