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プレスリリース

木材不足・価格高騰(いわゆるウッドショック)への対応と木材産業の競争力強化に注目!

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令和4年5月31日
農林水産省
~令和3年度 森林・林業白書を本日公表~

本日、「令和3年度森林・林業白書」が閣議決定されました。
今回の白書では、「令和3年の木材不足・価格高騰(いわゆるウッドショック)への対応」と、「グリーン成長のカギを握る木材需要拡大と木材産業の競争力強化」の2テーマを特集として取り上げています。
この白書を通じて、我が国の森林・林業に対する国民の関心と理解がより深まることを目指しています。

1.「令和3年度森林・林業白書」の概要

森林・林業白書は、森林・林業基本法に基づき、政府が毎年作成して国会に提出するもので、森林・林業の動向と政府の施策について記述しています。また、今回から、情報を得やすくするため関連するホームページのQRコードを掲載しています。

特集1では、「令和3(2021)年の木材不足・価格高騰(いわゆるウッドショック)への対応」をテーマとし、製材輸入量の減少、輸入木材・国産材の価格上昇等の状況を整理し、輸入材から国産材への転換や国産材の安定供給に向けた取組について説明しています。特集2では、「グリーン成長のカギを握る木材需要拡大と木材産業の競争力強化」をテーマとし、建築分野における木材利用の動向、製材工場の大規模化等の木材産業の競争力強化等について紹介しています。

「令和3年度森林・林業白書」は以下のURLで御覧になれます。

https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/

 
 
令和3(2021)年の木材製品価格の推移    年間木材消費量70万m3の大規模製材工場
        (令和3(2021)年の木材製品価格の推移)                          (年間原木消費量70万m3の大規模製材工場)

2.内容のポイント

令和3年度  森林及び林業の動向

(トピックス)

令和3年度における特徴的な動きとして、次の項目等を紹介

- 2050年カーボンニュートラルを視野に「グリーン成長」の実現を目指す森林・林業基本計画

- 「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の施行~「ウッド・チェンジ」に向けて~

- 「奄美大島(あまみおおしま)、徳之島(とくのしま)、沖縄島北部(おきなわじまほくぶ)及び西表島(いりおもてじま)」が世界自然遺産に登録

- 令和3年7月、8月に発生した大雨による山地災害等への対応

(特集1)令和3(2021)年の木材不足・価格高騰(いわゆるウッドショック)への対応

木材不足・価格高騰の状況を整理し、輸入材から国産材への転換や国産材の安定供給に向けた取組について記述

(特集2)グリーン成長のカギを握る木材需要拡大と木材産業の競争力強化

グリーン成長を実現するために重要となる、木材、特に製材の安定的な需要の確保と木材産業の競争力強化に向けた課題と対応について記述

(第1章)森林の整備・保全

エリートツリー等の活用による森林整備の推進状況、森林経営管理制度や森林環境譲与税の現況・活用事例等について記述

(第2章)林業と山村(中山間地域)

林業経営体の規模拡大、「新しい林業」の取組等の林業の動向や、山村の活性化の取組等について記述

(第3章)木材需給・利用と木材産業

ほぼ半世紀ぶりに40%を超えた木材自給率や建築物木材利用促進協定制度、木質バイオマスの利用、木材産業の動向等について記述

(第4章)国有林野の管理経営

国有林における公益重視の管理経営の状況、森林・林業の再生への貢献、「国民の森林(もり)」の取組等について記述

(第5章)東日本大震災からの復興

海岸防災林・林地荒廃等の復旧事業、林業・木材産業の復旧状況、放射性物質対策等について記述

令和4年度  森林及び林業施策

令和4年度予算等を基に施策の概要を整理


添付資料
報道発表資料(PDF : 518KB)

お問合せ先

林野庁林政部企画課

担当者:年次報告班(加藤、藻川、松井、大釜)
代表:03-3502-8111(内線6061)
ダイヤルイン:03-6744-2219