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「令和元年度中央国有林材供給調整検討委員会」概要

更新日:令和元年12月17日

森林管理局の管轄区域を超える広域的な供給ニーズにも的確に対応していくため、林業・木材産業関係者等から御知見や御意見をいただく検討会を開催。

1.日時及び場所

令和元年12月2日(月曜日) 13時15分~16時15分

農林水産省本館7階 林野庁林政部第一、第二会議室

住所:東京都千代田区霞が関1-2-1

2.議題

  • 国有林材の安定的な供給について

3.議事概要 

【委員会の検討結果】

現時点で森林管理局の管轄区域を越えた緊急の供給調整を行う必要はないが、これまでの台風等の影響について、需給バランスが崩れている地域や品目について注視する必要がある。
また、長期的な価格動向に関する対応について検討することが必要。

【主な意見】

  トドマツ・カラマツの北海道からの移出材は昨年4:6、今年は5:5に変化している。

  北海道ではナラ丸太への需要があり、ニレ・タモの需要が今年は減っている。

  東北では3年前の台風10号の経験があり、台風の上陸前に現場から林業機械を下すなどの対策を講じていたため、出材への影響は少ない。

  長野県の台風被害の影響もあり、カラマツの土木用材の引き合いが多い。また、石川の合板工場で原木調達に遅れが生じている。

  北関東では、製材工場が丸太を持っていない時期に台風被害が発生し、スギ柱材が1万7,000円まで高騰。現在は出材が急激に増えており、1万3,000円くらいに落ち着くのではないか。

  大径材が売れない問題について、並材は中目材と同じ価格の丸太であれば利用可能である。良材の価格が並材と同じことは問題

  建築様式が変わったため、ヒノキ太角の需要がない。現在では、寺社仏閣しか太角需要はない。大手向け採材が主であるが、大径材・高齢級材をあらわしで使うなど、木の良さを消費者に理解してもらうための差別化が必要。

  オリンピックに向けて東京の飲食店でカウンター用にヒノキ需要がある。

  山側としては、工場の丸太買取価格を安定価格にしていただきたい。目先の出材量や需給により価格がすぐ変化するのはどうか。


  台風災害の影響は地域、業態によって様々であり、供給元の被害が大きければ、川下の影響も大きくなる。

  北関東ではスギ丸太価格が乱高下したことや、長野県の台風の影響で、カラマツにいつもと違う動きがある。また、昨年の台風被害がなかなか復旧しない地域がある。

お問合せ先

国有林野部業務課

担当者:供給企画班
代表:03-3502-8111(内線6306)
ダイヤルイン:03-3593-1675