「令和2年度 第3回 林政審議会 施策部会」の概要について
3月10日(水曜日)に開催された「令和2年度 第3回 林政審議会 施策部会」の概要をお知らせします。
1.日時及び場所
令和3年3月10日(水曜日)14時00分~16時15分
農林水産省 本館4階 第2特別会議室
所在地:東京都 千代田区 霞が関 1-2-1
2.議題
(1)令和2年度森林・林業白書の検討について
(2)その他
3.概要
「令和2年度森林・林業白書の検討」について議論が行われ、委員から主に以下のような意見等が出されました。
(トピックスについて)
・トピックス1に木造建築物の写真が多く掲載されているのは良いが、竣工年が偏っているので、最近の建築物も加えた方が良い。
・木造建築物の写真は通常章でも取り上げているので、方向性を分けるなど整理すべき。
・トピックス4の「スマート林業等の開発・導入」について、言葉のつながりが不明瞭と感じる。
・トピックスと通常章で重なる部分は、関連する部分がわかるよう注釈をつけるなど、整理して欲しい。
・トピックス5の今後の治山対策の在り方など、トピックスで触れたところを通常章で記述して欲しい。
(特集1について)
・シカ害対策は重要な問題であり、さらに追記して欲しい。
・現状・課題を検証しながらよく整理されている。今後の林業経営の可能性を数字で示しているのは画期的。「コスト低減の取組」について、まとめのグラフとつながるよう整合性を整理したほうが良い。第II章との関連が大きいので、関連部分がわかるよう注釈を付けるなど工夫すべき。
(特集2について)
・最近もコンテナ不足などの問題が生じており、できる限り最新の情報まで記載してほしい。
・全国の森林組合への調査でも、新型コロナウイルスによる林業への打撃は、想定よりは小さかったという印象。林業に関しては、中国等からの需要に輸出が追い付かないという状況もある。地方への人の流れが起きるかと期待しているが、林業は募集しても人は来ず人手不足のまま。
・住宅需要への影響が数年遅れて出ることを懸念。
・就業については、林業大学校の志願者が増えている。川上への影響が少なかったのは、国や都道府県、県森連等の様々な取組によるところも大きいので、もう少し記載しても良いと思う。
(I~V章(通常章)について)
・地方公共団体の独自課税と国税である森林環境税との違いなどを分かるようにして欲しい。
・森林環境譲与税だけでは全国全ての森林整備はできないはずなので、誤解を招かないように記述して欲しい。
・栃木県足利市の森林火災の話や、兵庫県の災害に強い森林づくりの取組など、防災についての記述を充実させられないか。
・II章の価格のグラフについても、デフレーターを追記してはどうか。
・林地台帳制度について、所有者不明の森林、境界不明の森林について、どの程度把握できているのか。
・木材をエネルギー利用した際に二酸化炭素濃度に影響を与えないという記述は、誤解を与える可能性があり、言葉を補った方が良い。
・セルロースナノファーバーの使用事例が狭すぎ、従来の木材とは違う分野で使われていることを示した方が良い。
・全体として成長産業化への言及が少ないのではないか。
お問合せ先
林政部企画課
担当者:年次報告班
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