森林窃盗、無断伐採事案の未然防止
1.関係機関との連携
森林所有者に無断で立木が伐採される、森林窃盗を含めた無断伐採事案の発生防止に向けては、伐採造林届出制度の適切な運用に加えて、都道府県や市町村、森林所有者、森林・林業関係者、警察等が連携して行う伐採現場のパトロールなど関係機関と連携した取組が重要です。林野庁では、これらの対策の強化に当たり、地域における林務行政機関と警察関係機関との間で緊密な連携が図られるよう、都道府県や警察庁にも協力をお願いしています。
(ア)「森林窃盗、無断伐採事案発生の未然防止対策の強化等について」平成31年3月27 日付け林野庁長官から各都道府県知事あて(最終改正 令和5年2月10 日 4林整計第702 号)(PDF : 205KB)
(イ)「森林窃盗事案発生の未然防止に向けた取組について」令和5年2月14日付け林野庁森林整備部計画課長から警察庁生活安全局生活経済対策管理官あて通知(※添付資料省略)(PDF : 142KB)
注:(イ)の警察庁あて通知内の(別添資料)は、(ア)都道府県あて通知と同じであるため省略しています。
2.民有林の無断伐採に係る都道府県調査
林野庁では、森林所有者に無断で立木の伐採が行われ、市町村又は都道府県に情報提供や相談等があった事案について、平成30年から毎年、都道府県を通じて調査を行っています。
調査結果(報道発表)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(令和6年分)(PDF : 158KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(令和5年分)(PDF : 130KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(令和4年分)(PDF : 102KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(令和3年分)(PDF : 101KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(令和2年分)(PDF : 94KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(令和元年分)(PDF : 92KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(平成30年分)(PDF : 147KB)
民有林の無断伐採に係る都道府県調査結果について(平成29年分※4月~12月)(PDF : 128KB)
注1:令和元年分から調査対象を拡大しており、平成30年分以前の調査結果との比較はできません。
注2:各調査結果に参考として記載している前年の調査結果は、翌年の調査で新たに判明した案件の追加により、前年に公表した調査結果と一致しない場合があります。
3.衛星画像を活用した伐採箇所の効率的な把握・監視
衛星画像を活用することにより、市町村職員が無断伐採の可能性のある箇所を効率的に把握することが可能です。また「空から監視している」というアナウンスにより、無断伐採を抑止する効果も期待されます。
伐採把握システム
現在、民間企業や研究機関等によって、衛星画像を活用した様々な伐採把握システムが開発・運用されています。林野庁では、これらのシステムについて、都道府県や市町村が地域のニーズや実情を踏まえ適切に選択し利用できるよう、令和4年度調査事業により「各種伐採把握システム利用の手引き」としてとりまとめ紹介しています。
令和4年度伐採造林届出制度の効果的な運用に向けたリモートセンシング技術の活用促進に関する調査事業報告書(PDF : 6,650KB)
伐採造林届出の効果的運用に向けた各種伐採把握システム利用の手引き(令和5年3月林野庁)(PDF : 14,599KB)
注:手引きに記載している「ALOS-2/PALSAR-2 データを利用した森林伐採検知の推奨手順とその行政利用の手引き(JAXA、森林総合研究所、茨城県 )」については、以下の項目のリンク先で最新版が公開されています。
Global Forest Watch(GFW)<無償サービス>
World Resource Institute (WRI/世界森林資源研究所)が運営するGlobal Forest Watch(GFW)は、世界の森林の状況に関する様々なデータをマップ化して提供しています。このうち、Tree Cover Loss(樹木被覆の減少)では、衛星データ(Landsat)をもとに作成された伐採などにより森林の立木が失われた箇所のマップを、各年ごとに確認することができます。
Global Forest Watch (外部リンク:WRI)
注)GWFの使い方については、GFWの概要(PDF:2,011KB、外部リンク:環境省)や「GFWによる森林変化の確認方法(以下リンク)」を参考にしてください。

GFWによる森林変化箇所の確認方法(PDF : 868KB)
森林付箋(森林変化箇所データセット)〈無償サービス〉
人工衛星画像とAIを使い、0.25ha以上(斜面補正後)のサイズの森林変化を検出した結果を目視で補正した結果を、都道府県別に公表しているサイトです。
森林変化箇所をGoogleマップで確認できるほか、進行中の森林変化の要因について掲載されている関連ウェブサイトのリンク等も整理されています。
森林変化箇所データセット(外部リンク:森林付箋)
森林変化点抽出プログラム(FAMOST)<無償プログラム提供(技術者向け)>
林野庁では、Google Earth Engine(原則有償)と無償利用可能な衛星データを組み合わせて、伐採箇所(森林変化点)を把握するプログラムであるFAMOST(Forest and Agriculture Monitoring Observation with Satellite Technologyの略)を作成しています。
令和7年度事業により、スクリプト運用が可能な技術者向けの手引きとして、「FAMOST を活用した伐採マップ作成マニュアル」作成しました。プログラムのソースコードも含め公開します。
FAMOST を活用した伐採マップ作成マニュアル(R7年度)(PDF : 2,263KB)
ALOS-2(だいち2号)衛星の観測画像を利用した森林伐採検知<取組事例>
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と森林総合研究所、茨城県が協力し、JAXA が運用するALOS-2(だいち2号)衛星の観測画像を利用した伐採検知(伐採箇所の把握)の推奨手順やその結果を行政の森林クラウドを通じて利用する手順等を記載した手引書を作成しています。
ALOS-2/PALSAR-2 データを利用した森林伐採検知の推奨手順とその行政利用の手引き(2024年2月20日)(外部リンク:JAXA)
直近の衛星画像が閲覧できるサイト
「各種伐採把握システム利用の手引き」でも紹介しているSentinel-2やLandsat の撮影画像は、以下のサイトで閲覧が可能です。特に、台風直後の山地災害箇所の探索など、直近1週間程度の状況を確認する場合には有効です。
Copernicus Browser(外部リンク:ESA/欧州宇宙機関)
Landsat Explorer Classic(外部リンク:Esri)
注)Copernicus Browserの使い方は、「コペルニクスブラウザを用いた森林変化時点確認方法(以下リンク)」を参考にしてください。
コペルニクスブラウザを用いた森林変化確認方法(PDF : 1,088KB)
衛星画像を活用した伐採状況等の把握
近年、衛星画像等のリモートセンシング技術の普及が進んできており、こうした技術を用いて伐採面積の推定等を行う学術研究成果も見られます。林野庁では、令和6年度から再造林の推進に向けた伐採状況の把握手法等に関する調査委託事業により、衛星画像を利用した層化無作為抽出法により全国の伐採面積を推定する手法等の検討を行っています。上記の「FAMOST を活用した伐採マップ作成マニュアル」は、以下の令和7年度事業により整備しています。
令和7年度再造林の推進に向けた伐採状況の把握手法等に関する調査委託事業(PDF : 10,026KB)
令和6年度再造林の推進に向けた伐採状況の把握手法等に関する調査委託事業(PDF : 6,434KB)
お問合せ先
森林整備部計画課
担当者:森林計画指導班
ダイヤルイン:03-3502-8700




