林福連携の推進
林福連携とは、農福連携の取組の一環として林業(木材加工やきのこ栽培、苗木生産等を含む)と福祉が連携し、障害を持った人をはじめとする多様な人たちが林業で活躍することを通じて、自信や生きがいを持って社会参画することを実現する取組です。林福連携は、障害者等の働く場を確保し、やりがいの獲得と所得の向上等に資するとともに、林業にとっては働き手の確保、生産性の向上などに資することが期待され、全国各地で取組が広がりつつあります。
1.農福連携等推進ビジョン
農福連携等を推進する方策を検討するため、省庁横断の会議として「農福連携等推進会議」が平成31年4月に設置され、今後の推進の方向性を「農福連携等ビジョン」として令和元年6月にとりまとめられ、その後、農福連携を取り巻く現状や課題が変化していることを踏まえ、「農福連携等ビジョン(2024改訂版)」が令和6年6月に策定されました。
2.取組内容
(1)「障害者就労における林業・水産業等と福祉との連携におけるガイドブック」
令和2年度に厚生労働省がまとめた「障害者就労における林業・水産業等と福祉との連携におけるガイドブック」では、林業分野の職域と障害者の特性を整理したマトリクスや各地で取り組まれている林福連携の事例が紹介されています。
(2)農福連携等応援コンソーシアム
農林水産省は、国、地方公共団体、関係団体等はもとより、経済界や消費者、さらには学識経験者等の様々な関係者を巻き込んだ国民的運動として農福連携等を展開していくため、令和2年3月、各界の関係者が参加し、農福連携等を応援するコンソーシアム※を設立しました。
※共同事業体のこと
※共同事業体のこと
(3)ノウフク・アワード
ノウフク・アワードとは、農福連携等の取組を表彰することで実践者を応援し、その価値を多くの人に知ってもらうことで地域社会に根付かせるためのアワードで、農福連携等応援コンソーシアムの活動の一環として実施されています。これまでの受賞者の中から、林福連携の取組を年度別に掲載します。
◆2021年度
・特定非営利活動法人わっこ谷の山福農林舎【長野県東筑摩郡筑北村】(事例詳細:農林水産省)(PDF:1,307 KB)
◆2023年度
・株式会社杉本商店【宮崎県⻄⾅杵郡⾼千穂町】(事例詳細:農林水産省)(PDF:9,242 KB)
・社会福祉法人ゆうゆう【北海道⽯狩郡当別町】(事例詳細:農林水産省)(PDF:9,242 KB)
◆2024年度
・にたいどっこい【鹿児島県大崎町】(事例詳細:農林水産省)(PDF:3,680KB)
【参考】
3.林福連携の取り組みへの支援
農林水産省においては、林福連携に取り組む民間企業等を対象に、支援事業を設けています。詳細については、下記をご確認ください。
農山漁村振興交付金
農林水産省は農福連携と同様に、林福連携に取り組もうとする民間企業等に対してソフト・ハード面での一体的な支援を実施しています。事業に関する詳細な情報は、下記ページをご覧ください。
4.令和5年度林福連携に関する実態調査
農林水産省の補助事業「農山漁村振興交付金(農山漁村発イノベーション対策(農福連携型)」において、(一社)日本農福連携協会が令和5年度に「林福連携(農福連携)」に関する実態調査を実施しました。
5.ノウフクJAS
ノウフクJASは、障害者が生産工程に携わった生鮮食品、これを原材料とした加工食品、障害者が生産工程に携わった観賞用の植物を規格化したものです。ノウフクJASの商品は、エシカル消費(地域の活性化や雇用などを含む、人・社会、地域、環境に配慮した消費行動)に関心のある消費者への訴求が期待されます。詳細は下記ページをご覧ください。
ノウフクJAS:農林水産省
6.パンフレット等
お問合せ先
林政部経営課
担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線6081)
ダイヤルイン:03-6744-2286




