「福島の森林・林業再生に向けたシンポジウム~福島の森と木の親子体験オンライン教室2022~」の概要
「福島の森林・林業再生に向けたシンポジウム~福島の森と木の親子体験オンライン教室2022~」
林野庁では、福島の森林・林業再生に向けて、幅広い関係者の参画・連携の下、福島の森林の現状を御理解いただきながら取組を推進するため、森林内の放射性物質の動態把握や林業再生に向けた技術の実証など、これまで得られた知見や成果などを地域や都市住民の皆様にお伝えするシンポジウムを2014年より開催しています。2020年より新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、オンラインシンポジウムとして都内からライブ配信して参りましたが、2022年は初めて福島県内からライブ配信をしました。
福島県内外から親子等500組、1,300人を超える参加の応募があり、2022年11月19日に福島市の「パルセいいざか」からライブ配信をしました。参加者の皆様は、事前学習として動画視聴や自宅に送られた体験キットによるなめこの栽培を実施した上で、当日に臨みました。
ライブ配信では、福島市出身のフリーアナウンサー長久保智子さんが司会を行い、終始明るく楽しい雰囲気の中、プログラムが進みました。参加者はチャット機能を使って講師の先生方に質問を行うなど、オンラインの強みを生かしたシンポジウムとなりました。また、参加者は、ライブ配信を見ながら、各家庭で体験キットによる木工品制作を楽しみました。
配信後の参加者アンケートでは、「放射性物質の特性や、福島県内の森の放射線量が下がっていることがわかって安心した」、「震災当時には生まれてなかったこどもに震災のことを教える良いきっかけになった」、「こどもと一緒に木を触って感じることができてよかった」等多くのコメントをいただきました。また、「福島が大好きになった」、「福島の食べ物をこれからも積極的に食べたり、森を訪れたい気持ちになった」等の福島を応援する声も多く寄せられました。
シンポジウムの案内パンフレット(PDF : 3,022KB)
♢ライブ配信内容
1.「福島の森のハカセになろう!」
研究者から、森の中や木材の放射線物質に関する現状について、こどもにも分かりやすく解説しました。
篠宮 佳樹氏(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)
小松 雅史氏(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)
2.「きのこの不思議」
福島のきのこ生産者から、しいたけの生産現場の様子や収穫の方法を紹介した後、なめこやしいたけの収穫を実演しました。
渡邉 俊史氏(有限会社M&Aふぁーむ・わたなべ)
3.「森の木に親しもう」
福島の森で採れた木の端材を使って、木の特長や魅力を紹介した後、参加者と一緒に体験キットによる木工体験(端材のヤスリがけ)を行いました。
児山 文彦氏(有限会社児山製作所(株式会社マストロ・ジェッペット))
渡部 安衣氏(株式会社マストロ・ジェッペット)
配布テキスト
配布テキスト1/3(PDF : 1,440KB)
配布テキスト2/3(PDF : 3,039KB)
配布テキスト3/3(PDF : 2,376KB)
〇当日のライブ配信の収録を含む動画再生リスト
事前学習動画やライブ配信の様子等を農林水産省の動画サイトmaffchannelにて掲載しています。
【福島のもり応援隊動画】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMvvhD9xvwflgTCLpv-jRAnkp5qqF2dTd
お問合せ先
森林整備部研究指導課技術開発推進室
担当者:森林除染技術開発企画班
ダイヤルイン:03-3501-5025