ホーム > 森もり!スクエア > 森林(もり)の撮っておき! > 森の動物たち(2011年)


ここから本文です。

 森の動物たち(2011年)

森の撮っておき!

  北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

 森の動物たち(2011年)

赤イ川のシロザケ(2011年10月14日撮影) 

シロザケの遡上を確認するため、知床横断道路のそばを流れる赤イ川と白イ川に行ってきました。

赤イ川はその名の通り赤い色をしており、これは川床に鉄分が沈着しているために赤く見えるようです。

自然の神秘

右が白イ川からの水、左が赤イ川からの水です。

白イ川は透明に澄んでいますが、二つの川が合流しているところでは白っぽいものが岩に付着しています。
水中の写真をみるとその様子もわかります。

水中の写真

水中の写真

 

平成22年度改良ダム下流

赤イ川ではサケが自由に遡上できるように、昨年までダムの改良をしてきました。
ダムの中央部に切り込み(スリット)を入れ、サケが通れるようになっています。

産卵床を守るシロザケ

今回、シロザケが昨年改良したダムの上流まで遡上したことを確認しました。
シロザケの遡上とともに秋の移ろいを感じる今日このごろです。

詳しくは、サケが遡上できるように最近取り組んでいることを地元の方向けに紹介した、かわら版もご覧ください。
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/policy/business/pr/siritoko_wh/pdf/siretoko_kasen01.pdf

(撮影者:網走南部森林管理署 治山課長  中谷 浩典)

topへ戻る

クマゲラ(2011年10月15日撮影) 

クマゲラ

10月15日の野幌森林づくり塾で、北海道大学の春木准教授の指導のもと、野幌の樹種の特性や植物の解説をしていただきました。
そのとき、クマゲラもお話を聞きたいと特別参加してくれました。

(投稿者::石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官  佐藤 充)

topへ戻る

えりもの秋 ~エゾシカ!!~(2011年9月29日撮影) 

住宅地を堂々と歩くエゾシカ

 住宅地を堂々と歩くエゾシカ

えりも岬は、涼しい夏が終わり、すっかり秋の風景が広がっています。
そのえりもでも、そろそろ昆布漁も終盤に差し掛かっております。
本日は、きれいな青空が広がる秋晴れの中、午前中の現場も作業しやすい気候でした。

午後から事務所に戻り、窓に向かって仕事をしていると・・・。
目の端にチラチラと動くものがあり、フッと目をやると・・・シカ・・・?
エゾシカが住宅地内を優雅に歩いているではないですか。
豊かな自然が近くにある証拠ですね。
以前にも見かけたことがありましたが、今日はずいぶんゆっくりと食事をしています。
早くも体は冬支度を整えていました。

その姿にとても和んだのですが、近年えりも国有林内でもエゾシカ被害が増加しており、頭を悩ませていることも事実です。
自然との共生が難しいことを改めて実感した日でした。

(撮影者:日高南部森林管理署 えりも治山事業所 主任  志田 有里絵)

topへ戻る 

シラガタロウが大人になりました(2011年9月2日~3日撮影) 

 クスサンの羽化

 

クスサンの羽化

 

7月24日にお知らせしたクスサンが羽化しました。
今時期は街灯にも多く見られると思います。
9月2日仕事を終え帰宅直前に覗いたところ既に羽化していました(羽化の瞬間を見られずとっても残念!!!)

蝶に触れるのも苦手な僕ですが、頑張って手のひらに乗せてみました。
クスサンがバタバタする度に自分もバタバタしましたが手のひらで落ち着くと可愛いヤツです(汗)

クスサンの成虫はエサを食べることなく交尾・産卵し7~10日くらいで一生を終えるそうです。
成虫になると子孫を残すことが仕事ですが、口が退化して食べることが出来なく死んでしまうのは、ちょっと可哀想な気がします。

(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)

topへ戻る 

トノサマバッタの変身日記 (2011年7月24日~8月5日撮影) 

トノサマバッタの幼虫

7月24日、野幌自然ふれあい交流館で飼育観察しているトノサマバッタの幼虫を1匹いただき我が家で観察を始めました。

体長は2センチ弱位で、羽は短くほとんどありません。でも顔はしっかり仮面ライダーです。

脱皮殻

脱皮後の幼虫

翌日の25日の朝には既に脱皮をしていました。体は少し大きくなり羽も少し長くなったようです。

トノサマバッタは5回くらいの脱皮を繰り返し成虫になるそうです。(これはまだ幼虫なのです)

脱皮が始まりました

8月5日朝7時45分頃、容器の中をのぞいて見ると、また脱皮を始めていました。

これが何回目の脱皮か分からないまましばらく観察しました。

頭部を下にして、頭から背にかけて脱皮が始まりました。

体のほとんどが脱皮殻から出ましたが後ろ足の一部が残っています

体のほとんどが脱皮殻から出ましたが後ろ足の一部が残っています。

殻の中で曲がっているのが分かりますか?(その後は足を折り畳みしばらくそのままでいました)

脱皮が済むと頭部を上に向け羽を伸ばし始めました

脱皮が済むと頭部を上に向け羽を伸ばし始めました。後ろ足で上手に伸ばしていました。

脱皮に気づきここまで1時間くらいでした。 羽の長さから見てこれが最後の脱皮のようです。

ちょっと感動の朝でした。

(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)

topへ戻る

マムシ(2011年8月3日撮影) 

 マムシ

 

マムシ

 

ニホンマムシが林道を横断していました。
マムシは日本で最も有名な毒ヘビだと思いますが、年間数千人の人が咬まれており、そのうち数人が亡くなっています。
人から近づかない限りマムシの方から人を襲うことは滅多にありませんが、もし咬まれた場合は全身に毒がまわらないように安静にし、速やかに病院で血清を投与する必要があります。

ニホンマムシの特徴は体の左右にある模様です。
楕円の真ん中に黒点があり、穴あき銭のように見えることから銭形紋と呼ばれています。
また、栄養ドリンクや焼酎にもなることで有名です。
それにしても目が怖いです…。

(投稿者:檜山森林管理署 鶉町森林事務所 森林官 中田 亘)

topへ戻る 

 

ヒグマ(2011年7月21日撮影) 

ヒグマ

林道走行中にヒグマを発見しました。
体格と顔つきから1~2歳の子グマと推測できます。

生物多様性の重要な指標であるクマですが、近年人との不要な軋轢から様々な問題が発生しています。
しかし、もともと山に先住していたのはクマであり、人が近づきすぎたことも原因のひとつだと考えられます。
生物多様性を保全するためにも、クマとの距離を適切に保つことが大切だと思います。
ちなみに余談ですが、国後島には白いヒグマがいるそうです。

 (投稿者:檜山森林管理署 鶉町森林事務所 森林官 中田 亘)

topへ戻る 

シラガタロウ、スカシダワラ新築中(2011年7月24日撮影) 

クスサンの幼虫(終齢)

以前「森の空き家」(平成23年2月9日撮影)でご紹介したヤママユガの仲間、クスサンの幼虫(終齢)です。
これから、スカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる繭を造り蛹になって9月~10月頃に羽化します。

スカシダワラ(繭)

7月22日に撮影したクスサンの幼虫シラガタロウを観察しようと事務所に持ち帰ったところ、なんと、7月24日にはスカシダワラ(繭)を造っていました。
繭の中に幼虫がいるのが分かりますか?
一生懸命、羽化するために繭を造っています。(既に出口は完成しているようです)
繭が新築されれば、この後、蛹になり羽化します。
自然界では鳥などに食べられることもありますが、事務所ではもう少し観察したいと考えています。

(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)

topへ戻る

えりもの夏?~エゾシカ親子に遭遇~(2011年7月20日撮影)  

 えりも岬

本日のえりも本町は快晴、気温は14℃・・・ちょっと肌寒いかな。

しかし、えりも岬の国有林ではガスがかかり、気温11℃、風速約20m。さっさむい!耳が痛い!!

今、えりもは昆布漁最盛期ですが、さすがにこの高波では昆布は採っていません。

今は7月だよね?と勘違いしそうな気温です。

暑さでバテバテの方は是非えりも岬へお越しください。お待ちしてま~す。

エゾシカ

そんな中、作業道でエゾシカの子どもに出会いました。

不思議そうにこちらを見ていました。近くに親もいました。

とても可愛かったのですが、植栽している苗木を食べてしまったり、いたずらして引き抜いてしまったり、

毎年エゾシカの被害に頭を悩ませています。

自然との共存は難しいものです。

(撮影者:日高南部森林管理署 えりも治山事業所 主任  志田 有里絵)

topへ戻る

オナガミズアオの羽化(2011年7月15日撮影) 

 とある湿地の側で、地面を蠢く5~6センチ程度の白い動物を発見しました。
オナガミズアオの羽化したての個体
大型のガ、オナガミズアオの羽化したての個体です。
触覚が細いのでメスというのが分かります。

大きなお腹を引きずりながらも足早にウロウロしています。
どうも羽化の際に木から落ちてしまったようです。
ここは湿地なのでこのままでは水にはまる恐れがあり、この後の羽化の展開を見ていたい思いもあり、とりあえず救出します。
どうせならなるべく撮影しやすいところに…と思い、周囲の開けた明るいところにある草の茎などにとめるのですが、動きを止める気配はありません。
彼女の希望の場所は翅を開くために大きく下部に空間が開け、雨風が当たりにくい物陰になるような場所だと言うのは分かっているのですが…

葉の下へ
結局根負けして、彼女の希望している場所に止めてやりました。
日陰の上地面が湿地で膝も突けないような所にあるエゾノリュウキンカの葉の下です。
撮影には最悪のコンディションですが、彼女はビタっと動きを止めました、瞬時に状況判断が出来るのには驚きです。

みるみる翅が開いていきます
前の写真との間隔は約3分程度ですが、みるみる翅が開いていきます。

前翅がほぼ伸びきりました
更に約10分経過、前翅がほぼ伸びきりました。
この段階を翅を乾かす作業と想われている人も多いのですが、ここで行われているのは、体液を翅脈の隅々まで行き渡らせ翅をピンと張る作業です。
昆虫は人間のようなしっかりした心臓がないため、体液を行き渡らせるには時間がかかりますし、送り込む力も弱いため翅を下に向けて引力の力も借りています。

更に約20分経過、後翅は意外に時間がかかります
更に約20分経過、後翅は意外に時間がかかります。

伸ばしきって、広げて一休み
更に約30分経過、伸ばしきって、広げて一休み。
エゾノリュウキンカの葉の下で静止してから、この状態まで要した時間は約1時間です。
この後、余った体液を放出して作業終了です、
そこまで待ちたいのですが、暗雲が立ちこめ天候が思わしくなくなってきたので撤収です。

彼女は本日夜会デビューだったのでしょうが、
夜会は雨天順延、デビューは明日以降に持ち越しです。
ガとなると一般にネガティヴなイメージが強い昆虫ですが、チョウに負けず劣らずの美しさを持っている昆虫と感じています。

なお、便宜上オナガミズアオと述べていますが、類似種オオミズアオとの区別が非常に難しく、正直判断が付きません。
撮影現地の周囲がオナガミズアオの食餌植物であるハンノキが主要樹種であることと、その他特徴から、オナガミズアオとしました。
しかし何点かオオミズアオの特徴もあります…

(投稿者:渡島森林管理署 若松森林事務所 森林官  山田 晴康)

topへ戻る

ミサゴの子育て(2011年7月8日撮影) 

若松森林事務所のある久遠郡せたな町の海岸には、 鷹の巣岬なる岬があり、そこには鷹の巣トンネルが通っています。
地名だけだと如何にもタカが巣を作っていそうですが、 現地は日本海に面した切り立った岩場にカシワの木がまばらに生えているような土地で、 森林を住処とするオオタカやクマタカが住むような環境ではなく、 残念ながらここいらで営巣するタカはいません。

ではなんで、こんな地名が付いたかとなると、 大型の猛禽ミサゴが多く住み着き営巣することに由来するようです。

ミサゴ
羽を広げると1.6mをゆうに超え、白黒のコントラストが美しい鳥です。
ミサゴは分類状ミサゴ科で独立しているのですが、 資料によってはタカ科にも分類されるので、 地名の由来として間違ってはいないが、正解でもないと言ったところでしょうか?

ミサゴは魚をメインディッシュにする大型の猛禽で、 大型ですので魚も大量に必要です。

ミサゴが捕らえた魚を運ぶ光景
せたな町の後志利別川河口では夏場はほぼ毎日観察可能な猛禽で、 ミサゴが捕らえた魚を運ぶ光景はしばしば目にします。

体は大きく外敵などいないように見える彼らですが、 巣を作る際は万全を期して断崖の岩場など人の辿り着けないような個所に営巣します、 そんな彼らの巣を国有林内にて発見しました。

ミサゴの営巣
右側の重なっている手前が親鳥です、雌雄の区別は付きません。
餌が少ない年などは長男(もしくは長女)のみ成鳥になれるのですが、 今年は餌が豊富だったようで、見える限りの雛は3羽でミサゴの平均的な産卵数と同じですので、 どうやら全員見事成長できたようです。
豊かな自然環境ならではの光景かと思います。

雛鳥たちは親鳥に対して甘えた声で鳴いてはいますが、 大きさ的には親鳥と全く引けをとらないサイズにまで成長しており、 巣の上で羽ばたきの練習を盛んにしており、もうすぐ皆巣立って行くことでしょう。

なお、撮影に関してはミサゴにプレッシャーをかけないよう遠距離からカモフラージュ装備にて行い、 短時間にて済ませております。

(投稿者:渡島森林管理署 若松森林事務所 森林官  山田 晴康)

topへ戻る

 

街路樹にアカゲラのヒナを発見(2011年6月30日撮影) 

北見市内の歩道にある街路樹(ニセアカシア)でアカゲラのヒナを見つけました。

アカゲラ

だいぶ身体も色づいてきたので、もう少しで巣立つと思われます。

それにしても、車も人通りも多い場所で、しかも地面からわずか2mくらいのところによくも営巣したものです。

(投稿者:常呂川森林環境保全ふれあいセンター所長 藤生 浩史)

topへ戻る

アオジの雛との遭遇(2011年6月28日撮影) 

林道整備中、「ピー、ピー」と必死に鳴きながら、林道上を右往左往するアオジの雛を見つけました。

アオジの雛

巣から誤って落ちてしまったのでしょうか。巣から誤って落ちてしまったのでしょうか。

近くでは親鳥がまるで「こっちよ!」と言っているかのように盛んにさえずり、巣の方へ誘導しているようでした。 

どうにか無事に巣へ帰してあげたいとは思うものの、巣の場所はわかりませんし、

こうした場合はむやみに手出ししない方が良いとされています。

 

私たち人間が近づくと親鳥は警戒しますし、もし親子を引き離すと「誘拐」になってしまいます。

しっかり親鳥に導かれ、今も元気に生きていることを祈りながらその場を後にしました。

(撮影者:留萌南部森林管理署 幌糠森林事務所 森林官  小林 龍雄)

topへ戻る

エゾライチョウ(2011年6月16日撮影) 

エゾライチョウ

 

エゾライチョウ

林道走行中にエゾライチョウの親子に出会いました。
土に同化していてとてもわかりにくいですが、成鳥の特徴はとさかとずんぐりむっくりした体型です。

1ヶ月ほど前から同じ山で何度かエゾライチョウのつがいを見かけましたので、親エゾライチョウはおそらくそのときの個体でしょう。
エゾライチョウは産卵後つがいを解消し、メスのみで子育てをします。
ちなみに子エゾライチョウは3羽確認しました。

エゾライチョウは近年生息数が激減しており、北海道が作成したレッドデータブックでは希少種となっています。
この子エゾライチョウたちが皆元気に育つことを祈ります。

(投稿者:檜山森林管理署 鶉町森林事務所 森林官 中田 亘)

topへ戻る

オトシブミのゆりかご (2011年6月16日撮影)

オトシブミ

オトシブミ

今の時期、下刈りの作業現場に向かう途中の小道などに、まるで巻物のように丸められた広葉樹の葉が、地面のあちこちに落ちているのを見かける事があります。

これは、「オトシブミ」という昆虫が、自分の子どもを育てる為に作ったゆりかごで、簡単には解けないよう、まるで折り紙のように大変複雑に畳まれた葉の中心部分には、卵が1個だけ産みつけられています。 

ファーブル昆虫記にも登場するこの昆虫のゆりかご、“揺籃(ようらん)”とも呼ばれますが、気温変化や外敵から身を守る家としての側面と、成長の為に必要な食料としての二つの役割を兼ね備えており、卵から生まれた幼虫は餌を探し回る必要は無く、揺籃を内側から餌として食べながら成長して蛹になり、やがて成虫になった際に、ようやく穴を開けて外へと出てきます。 

尚、「オトシブミ」という名の由来は、折り畳まれた葉が道に落ちている様子が、手紙を道端へと落として他人へと渡す、昔の日本の「落とし文」という習慣を髣髴(ほうふつ)とさせるためにつけられたのだそうです。 

(撮影者:上川北部森林管理署 一の橋森林事務所 森林官 中村 崇)

topへ戻る

トドノネオオワタムシ(2011年6月13日撮影) 

ヤチダモの苗木につくトドノネオオワタムシ

ついに見つけました。

造林地のヤチダモの苗木にトドノネオオワタムシがついていました。

羽のないアブラムシや蝋物質の白いわたを付けた虫がいっぱいいました。

これからトドマツに向けて飛び立ち、冬には数を増やして雪虫になって冬の妖精のように舞うことでしょう。

(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)

topへ戻る

アリジゴク(2011年6月10日撮影) 

擂鉢状の穴

森林内を歩いていると、傾斜地の木の根の下など雨の当たらない乾いた場所に、奇妙な擂鉢状の穴が大量に並んでいる光景をしばしば目にすることがあります。

そういった穴は、実は虫が獲物を捕らえる為に作ったトラップでして、この穴の底にはウスバカゲロウという昆虫の幼虫が潜んでおり、通称"アリジゴク"と呼ばれているものがこれです。穴の直径は3~5cmくらいのが多くて、中の虫は1cm前後くらいです。

蟻地獄

ちなみにこのアリジゴク、生まれてからは、羽化の時まで排泄行為を行わないというのがこれまでの通説とされていたところですが、2010年に千葉県在住の小学生が、アリジゴクのお尻から黄色い液体が出ることを発見したことで、これまでの通説が覆される可能性が出てきたそうです。

後ろにしか歩けないみたいで、手に乗せると、なんか動きが独特でカワイイw。。。のです。

(撮影者:上川北部森林管理署 一の橋森林事務所 森林官 中村 崇) 

topへ戻る

サッポロフキバッタ(2011年6月8日撮影) 

 穴のあいた葉
夏が近づくと、こんな葉っぱを見たことはありませんか。

 

サッポロフキバッタ
犯人は、この集団です。ただ今休憩中これからどう猛に活動?します。
サッポロフキバッタ北海道の固有種で、羽は退化していますが跳躍力はかなりです。

(投稿者: 石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)

topへ戻る

野幌森林公園で初夏を探して(2011年6月2日撮影) 

エゾハルゼミの抜け殻

エゾハルゼミの抜け殻を見つけました。
ずいぶんと不安定な低い場所ですが、無事に羽化できたのでしょうか。

 (投稿者: 石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)

topへ戻る

 

山の遅い春の風物詩「エゾヒメギフチョウ」(2011年6月1日撮影)  

エゾヒメギフチョウ

下川町の国有林を巡視中にエゾヒメギフチョウを見つけました。

この蝶はアゲハチョウ科の一種で、原始的な特徴を持っているため、生きた化石と呼ばれることもあるようです。

融雪期の山では、タテハチョウの仲間等と共に、かなり早い時期から目にする機会が多いです。

キアゲハなどの他のアゲハチョウは、年に2度程度世代交代する為に、夏でも見ることが出来ますが、世代交代が年1度のこの蝶は、飛んでいる姿を見ることが出来る時期が限られるため、春の風物詩といった趣が強いです。

 (撮影者:上川北部森林管理署 一の橋森林事務所 森林官 中村 崇) 

topへ戻る

オタマジャクシ(2011年5月28日撮影) 

オタマジャクシ

卵から孵ったオタマジャクシが、たくさんいましたよ。
この中からどれぐらい大人になれるのかな。厳しい世界です。

(投稿者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 佐藤 充 )

topへ戻る

えりもの春 ~サクラが咲きました~(2011年5月19日撮影) 

やっと暖かくなってきたえりも岬ですが、本日はあいにくの小雨模様。
気温は11℃ありますが、少し肌寒いです。

おたまじゃくし
海岸近くの湿地帯に水が溜まっている箇所があるのですが、 そこにたくさんの黒い生物。
おたまじゃくしが元気に泳いでいました。

たくさんの春を見つけてきましたが、 これからもっともっと、えりも岬はカラフルに彩られていきますよ!

(投稿者:日高南部森林管理署 えりも治山事業所 主任 志田 有里絵)

topへ戻る

珍客飛来(2011年5月12日撮影) 

オオソリハシシギ

林道点検中に発見しました。
オオソリハシシギです。
普段は海岸の砂浜や干潟にいるはずなのですが、ケガをしているのか迷い込んだのか何故か山の中にいました。
シギの特徴はなんといっても長い嘴(くちばし)です。
この長い嘴を穴に刺し込んでゴカイ類や甲殻類を食べます。

(投稿者:檜山森林管理署 鶉町森林事務所 森林官 中田 亘)

topへ戻る

待ち焦がれた春(2011年4月7日撮影) 

大雪に見舞われた冬も終り、待ち焦がれた春がやってきました。

シータテハ
気温がぐんぐん上がっていくと、森林内でも多様な動物が活発に動き出してきます。
昆虫達も本格的に動き出しました、写真はシータテハと言います。
写真では確認できませんが翅(はね)の裏側にアルファベットの「C」の模様があることから、 ちょっと変わったこの名があります。
シータテハなど雪解け直後から動き出すチョウの殆どは、 成虫で越冬したもので、タテハチョウの仲間に多いです。
蛹で越冬するモンシロチョウはタテハチョウに後れをとり、 おおよそ桜前線通過時期に飛び交う姿が見られることでしょう。

エゾアカガエル
水辺も一気に賑やかになりました。
写真はエゾアカガエル、手前がメスで奥がオスです、
ゲロゲロとは鳴かず、ククォァククォァと鳴きます。
学名はRana pirica、Ranaはアカガエルを意味し、piricaはアイヌ語の「美しい」もしくは「良い」と言う意味があります。
学名にしては珍しく発音しやすく、覚えやすく、意味も何となく分かる気がします。
カエルの話なのに蛇足ですが、 懐かしのアニメ『けろっ子デメタン』ではヒロインの名前が「ラナ」タンと、 何とも凝った名前がついていました。

エゾサンショウウオの産卵
こちらはエゾサンショウウオの産卵風景です、
エゾサンショウウオはコイル状の卵嚢(らんのう)に卵が入った状態で産みます。
この袋の中にはいわゆるカエルの卵と同じような卵が入っています。
流れのある水域に産卵するため、 動きがとれない卵の時期に下流まで流されてしまうのを防ぐために、 コイル状の形で水草などに絡まるためにこのような形状をしていると言われています。

エゾサンショウウオの卵嚢や幼生は比較的頻繁に目にすることは可能ですが、 成体は産卵期の一個所に大量に集まった時以外の時期に姿を拝むことは非常に稀です。
産卵期以外の時期の成体は森林内の腐葉土の中など、 地中生活に近い様な生活形態となるため、 目にするタイミングは非常に少なくなってしまいます。
成体の野生の姿を見たいのであれば、いまこの時期の水辺がチャンスです。

(投稿者:渡島森林管理署 若松森林事務所 森林官 山田 晴康)

topへ戻る

オジロワシとオオワシ(2011年3月撮影) 

オジロワシ

オジロワシ

オジロワシ
サロマ湖畔(湧別町)で撮影
道東の冬ならではのシーンとして、3月上旬青空の下悠然と構える姿は流石です。

 

オオワシ

 

オオワシ
オオワシ
小清水町止別にて撮影
流氷と共に道東へ飛来します。
オジロワシも同一地区に生息し、縄張り争いなのか飛翔している邪魔をしたり、天高く大空を舞っている姿はとても素晴らしいです。

常呂川森林環境保全ふれあいセンターのフォトギャラリーにも写真がありますので、ぜひ御覧ください。

(投稿者:常呂川森林環境保全ふれあいセンター   自然再生指導官  小國 敬篤)

 topへ戻る

エゾシカとの遭遇(2011年3月1日撮影) 

支笏湖のシカ

支笏湖畔に近い国道453号沿いの南斜面です。
ご覧のとおり今冬は少雪で、エゾシカが群れていません。
また背景とエゾシカの体色が同じで探すのも一苦労です。
雪があれば探しやすいのに・・・・・・・。

エゾシカ
人の気配で素早く身を反転しました。


鹿何頭?
完全に背景と一体化してます。
凝視して......。
何頭確認出来ますか2頭?、3頭?、4頭?

 (投稿者:石狩森林管理署 支笏森林事務所 森林官 西尾 悠佑)

 topへ戻る

春の気配(2011年2月9日撮影) 

オオアカゲラ

野幌森林公園では、オオアカゲラが木をつつく大きな音が森の中にこだましていました。


ノウサギの足跡

固くしまった雪原をノウサギが縦横無尽に走り回り、足跡をつけています。
春の気配を少し感じました。

(投稿者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 佐藤 充 )

topへ戻る

森の空き家(2011年2月9日撮影)  

ウスタビガの繭

森を歩いていると不思議なモノに出会えます。
雪の上で鮮やかなライム色が目立ちました。

ヤママユガの仲間で「ウスタビガ」の繭です。
緑の葉が茂っている頃は見つけることが困難ですが、葉が落ちるとライム色が目立ち見つけることが出来ます。
この繭は枝に着けずカツラの葉柄に着けてしまい雪の上に落ちていました。
正面の小さな穴は寄生された跡で、この繭は残念ながら羽化できなかったようです。

クスサンの繭
もう一つ空き家を見つけました。
同じヤママユガの仲間で「クスサン」の繭です。
固い網目状の繭で、スカシダワラ(透かし俵)とも呼ばれます。

クスサンの繭
クスサンの繭を顕微鏡で見ると思わず声が・・・
ライム色の繭を造る「ウスタビガ」も、網目状の繭を造る「クスサン」も芸術的才能をお持ちで・・・僕にも少し別けていただきたいなぁ~
「ウスタビガ」と「クスサン」の成虫や幼虫は、是非、図鑑で調べてみてください。

クスサンの繭
クスサンの繭は、以前から当センターで拾い集めて置いています。

(投稿者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)

topへ戻る

厳寒期の森林踏査(2011年1月15日撮影) 

マイナス12度という厳寒期の中、標高800メートルで森林踏査を行っています。
今年の日高は降雪量が少なく、その分冷え込みが厳しいですが、日々現場業務を行っています。

コゲラ

寒さの中、「ギーギー」とバックミュージックを奏でていた「コゲラ」の姿を見つけました。

 

(投稿者:日高北部森林管理署 流域管理調整官 阿部 聡)

topへ戻る 

冬の知床(2011年1月19日撮影)  

エゾシカ

1月19日(水曜日)に地元では待望されていた流氷が接岸しました。
知床半島に1万頭から2万頭生息しているといわれるエゾシカは逞しく、事務所のすぐ脇で雪に埋もれた餌を探していました。

(投稿者:知床森林センター 所長 金澤 博文)

topへ戻る 

雪の合間(2011年1月20日撮影)  

スズメ

年が明けてから北海道は雪が多く、札幌市内も道路脇に除雪された雪がうず高く積まれています。
雀が枝にとまって、大雪が一段落した事に喜んでいるようでした。

(投稿者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター  自然再生指導官 佐藤 充)

topへ戻る

冬のえりも岬(2011年1月7日撮影) 

シカの足跡

年明け初の現場に行ってきました。
本日のえりも岬は晴れ、風速12m、気温-9℃
なかなか車から降りる勇気が出せません・・・
この時期にこれだけ雪があるのは珍しいそうです。
まっさらな雪の上に、シカの足跡だけが続いていました。

キツネ
そんな中車を走らせていると、道路わきに黒い固まりを発見。
スピードを落として近づいてみると、毛がふさふさしたキツネでした。
慎重に車を止めて観察していると、キツネもこちらを見ていました。
寒くないのかな?
しばらく見つめ合ってから、キツネは森の中へ入っていきました。
冬のえりもでも、動物たちは元気いっぱいのようです。

(投稿者:日高南部森林管理署  えりも治山事業所 主任  志田 有里絵)

topへ戻る

+昨年の記事へ+

 

 最新の記事

最新の記事へ 

 

森の動物たち

赤イ川のシロザケ

クマゲラ

えりもの秋 ~エゾシカ!!~

シラガタロウが大人になりました

トノサマバッタ

マムシ

ヒグマ

シラガタロウ、スカシダワラ新築中

えりもの夏?~エゾシカ親子に遭遇~

オナガミズアオの羽化

ミサゴの子育て

街路樹にアカゲラのヒナを発見

アオジの雛との遭遇

エゾライチョウ

オトシブミのゆりかご

トドノネオオワタムシ

アリジゴク

サッポロフキバッタ

野幌森林公園で初夏を探して

山の遅い春の風物詩「エゾヒメギフチョウ」

オタマジャクシ

えりもの春 ~サクラが咲きました~

珍客飛来

待ち焦がれた春

オジロワシとオオワシ

エゾシカとの遭遇

春の気配

森の空き家

厳寒期の森林踏査

冬の知床

雪の合間

冬のえりも岬

 

過去の記事

2010年

2009年

  

お問い合わせ先

企画調整部保全調整課
担当者:指導広報係
代表:011-622-5231(内線239)
ダイヤルイン:050-3160-6274
FAX:011-622-5235

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。