北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森の動物たち(2010年)
ヒグマの糞(2010年11月4日撮影)
国有林と民有地との境界を巡視中に発見したヒグマの糞です。
境界であることを示す「境界標」の上にのっていました。
境界歩道は草を刈っているので、クマにとっても歩きやすい道なのでしょう。
この時期ドングリなどの木の実がたくさん落ちていますが、このクマの糞の中にもドングリの一部が確認できました。
クマに限らないことですが、動物の糞をよく観察してみるとその動物が何を食べていたのかがよくわかります。
また、動物が植物の種を食べて移動し排泄することによって、糞の中に残っていた種がやがて発芽します。
植物にとって生育域を広げることは、子孫をより多く残すための重要な戦略のひとつです。
このように糞を見ることによって、動物と植物の持ちつ持たれつの関係を知ることができます。
糞と言うとどうしても汚く聞こえてしまいがちですが、見方を変えてみると様々なことが学べるとても大切なしるしなのですね。
それにしても境界標に排泄するとは、とんでもないクマです。
(撮影者: 檜山森林管理署 濁川森林事務所 森林官 中田 亘 )
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雪虫(2010年10月20日撮影)

雪虫が飛ぶとそろそろ初雪の季節。
そんな言い伝え通り、10月27日には北海道各地で初雪になりました。
雪虫は「トドノネオオワタムシ」という虫で、トドマツからヤチダモにふわふわと飛んで移動し卵を産みます。
(撮影者:石狩地域ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)
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飛べよ! サクラマス (2010年8月19日撮影)
サケの遡上で名を知られる道東の忠類川。
サケより一足早く産卵に向かうサクラマスの姿が、しきりに見られるようになってきました。

次々と激流の段差に向かってジャンプを繰り返すサクラマスたち。
高見の見物?の我々も次第に力が入ってきます。
「よ~し!今度はいったか!?」
アップで見ていてもこの迫力ですが、全景がどんなところかというと

本当にこんなところを越えられるんでしょうか?
(中央で果敢にジャンプしているサクラマスが見えますか?)
自然界に生きる者達の力強さを 改めて感じた一瞬でした。
(投稿者: 根釧東部森林管理署 川北森林事務所 森林官 井田智和 )
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ヒグマに遭遇(2010年8月18日撮影)

森町にある濁川ダム近くの町道を走行中、ヒグマを目撃しました。
大きいぬいぐるみのような、まだ若いヒグマでした。
(投稿者:渡島森林管理署 森森林事務所 首席森林官 山本 秋一)
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タンチョウ(2010年8月10日撮影)
せたな町には何度か清流日本一に選ばれた、 後志利別川が流れており、 河口部は知る人ぞ知る野鳥観察地として知られておりますが、 先月後半から、道東よりのお客様が見えられております。

特別天然記念物のタンチョウです。
7月末の大雨で一時姿が見えなくなっていましたが、また戻ってきました。
この個体は道南一帯をウロウロしているようで、 もとは番でうろついていたのが、ふられたのか合意の上分かれたのかはわかりませんが、 現在は単独行をしております。
尾が左に少し曲がっているのが特徴で、人怖じしない性格です。

水田にタンチョウ、なんて光景は、 歌川広重の名所江戸百景にも見られます、 江戸時代あたりにはありふれた光景だったのかも知れませんが、 現在国内では殆ど見ることができなくなってしまった光景です、
いつかまた、この光景がありふれた光景になるといですね。
(投稿者:渡島森林管理署 若松森林事務所 森林官 山田晴康 )
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不思議な虫(2010年8月4日撮影)
野幌森林公園で不思議な虫を発見しました。
クモかと思いましたが、体が頭とお腹に分かれていないのでザトウムシの仲間と思われます。
この姿、みおぼえありませんか?
『千と千尋の神隠し』の釜爺(かまじい)のモデルだそうです。
(投稿者: 石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)
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ある日の森の中(2010年7月14日撮影)
標津のとある森の中を巡視中のこと…、林内を進んでいるとどこからともなく小さいけれどにぎやかしい声が…

よ~く見ると1本の枯木にキツツキの巣がありました。
どうやら声はここから聞こえている様子。
しばらく木陰から様子をうかがっていると、来ました!親鳥です。

てっきりキツツキの仲間かと思っていたのですが、正体は「コムクドリ」でした ^^;
コムクドリがキツツキの使っていた巣をリフォームして子育てをしていたんですね。

その後も親鳥は、我々に気づいているのかいないのか?せっせと子どもたちにエサを運び続けていました。子育て最盛期、我々なんかに構っちゃいられないよというところでしょうか。
ヒナたちが元気に巣立ってくれるよう願いながら、その場をそっと離れました。
(撮影者:根釧東部森林管理署 土木係長 新井 伸昌)
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野幌自然休養林で虫を見かけました(2010年7月11日撮影)

タテハチョウです。熱々ぶりのポーズもさることながら、脚が4本しかないように見えます。
タテハチョウの仲間は前脚が退化して歩行に使われないのでこのように見えるそうです。

あんまり美しかったのでパチリ!
ハンノアオカミキリという名前ですが、ハンノキではなくヤナギやクルミを食べるそうです。
(投稿者: 石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)
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森林管理署への訪問者(2010年6月2日撮影)
6月2日、カルガモの親子が、八雲町にある渡島森林管理署庁舎の脇を歩いてきました。
近くの川に住んでいるようで、雛を引き連れながら署の敷地を横切り歩いて行きました。
(投稿者:渡島森林管理署 総務課長 渡邉淳一)
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春さがし(2010年5月15日撮影)
天気が良かったので札幌市の円山周辺を散策しました。
1.花鳥風流
満開の桜(エゾヤマザクラ)を眺めていると、「ホー、ホケキョ」という鳴き声が聞こえてきました。
「梅にウグイス」ならぬ「桜にウグイス」もさぞ風流であろうと目を凝らして桜を見ると、鮮やかなうぐいす餅の色をした鳥が花の蜜を食べているのを見つけました。ウグイスではなく「メジロ(目白)」でした。

「ホー、ホケキョ」は木の根元の笹やぶからの声でした。
「桜にメジロ」もなかなか風流だなと眺めていましたが、当のメジロは「花より団子」、むしろ「花こそ団子」とばかりに夢中で食べていました。
ウグイスは美しい歌声をたくさんサービスしてくれましたが、その姿をなかなか見せてはくれず、やぶの中を動き回り、遠くに行ってしまいました。
2.オツネントンボ

「越年(おつねん)トンボ」という意味で成虫の姿で厳しい冬の原野で年を越し、春一番水辺に姿を見せてくれました。
11月に土地の境目を調べる仕事(境界巡検といいます)をしていた時、藪をかき分けようとすると、このトンボが2~30匹ぐらいススキの柄に固まってくっついている場面に出会い、驚いたことがあります。
イトトンボの仲間はたいてい、青や緑のピカピカ光る色をしているのですが、オツネントンボは地味な色をしています。パっと見てもどこにトンボがいるのかわからないぐらいです。我が子はこれを「昆虫忍者」と呼んでいました。春先の水辺で卵を産むオツネントンボにとって外敵から見つからない保護色になっているのかもしれません。
オツネントンボの卵はおそらく、エゾアカガエルのオタマジャクシのエサになり、食べられずに残った卵から孵った幼虫(ヤゴ)は逆にオタマジャクシを食べ、生き残ったオタマジャクシが成長すると、ヤゴから成長したオツネントンボを食べるでしょう。
「食う食われるの関係が」が時間とともに入れ替わりながら、種を絶やさず生き抜くことに自然や生態系の複雑さと逞しさを思いました。
(投稿者:企画課 経営企画係 高橋 秀明)
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野幌自然休養林を自転車で(2010年5月15日撮影)
休日に野幌自然休養林(江別市ほか)へサイクリングに出かけてみました。
森の中にはいくつかの「自転車道」が設定されており、のんびり自転車をこぎながら森林浴が楽しめます。
今回は江別市西野幌の石狩森林管理署「森林の家」から自転車道:志文別連絡線~瑞穂周遊線~大沢口連絡線を経て江別市文京台へ抜けるコースを回りました。
森の中の水たまりをのぞき込むと、先日までいっぱいあったカエルの卵は孵化しており、オタマジャクシが元気に泳ぎ回っていました。
(投稿者:保全調整課 保全調整係 中鍵貴之)
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ポン・ムルルン・カムイ (2010年5月10日撮影)
札幌市の円山でさえずっている姿を撮りました。
アイヌの人々がこの鳥を「ポン(小さい)・ムルルン(藪の中の)・カムイ(神)」と呼んでいたそうです(参照:おもしろい森の生き物の話 北海道林業改良普及協会)。
今ではその理由がよくわからないそうですが、不思議ときれいな音のひびき、そしてアイヌの人々がこの鳥のどこに「カムイ(神)」を観ていたのか、とても興味深く思っていました。
森林官時代にこの鳥を藪の中で見かけ、飛んでいった方向に歩いて行くと、ギョウジャニンニクやシイタケなど食べられる山野草やキノコに出会ったことが何度かあり、「小さい藪の中の神」の由来はそういうこと(食べ物の恵みをもたらしてくれる?)も理由の1つだったのではないかなぁと思ったことを思い出しました。
さて、この小さな神の和名は「アオジ」という北海道では春先に渡ってくる夏鳥です。
決して珍しい野鳥ではないのですが、きれいなさえずりや厚焼きたまごのような色姿で楽しませてくれます。
「小さい藪の中の神・アオジ」が普通に見られる、安心して渡って来られる多様な環境をかたちづくる森林や林業の果たす役割の大切さをあらためて感じました。
(投稿者:企画課 経営企画係 高橋)
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パトロール中に見つけた山の春(2010年5月10日撮影)
国有林のパトロール中に見つけた、深川市幌内の春をお届けします。

水辺に産み付けられているカエルやエゾサンショウウオの卵を、雪融け水がたまっている作業道沿いの湿地でたくさん見つけました。
(撮影者:北空知支署 深川森林事務所 首席森林官 菅野 聖志)
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野幌自然休養林の春(2010年5月6日撮影)

野幌自然休養林(江別市・北広島市)にある池で、エゾサンショウウオの卵を見つけました。
枝についている卵を持ち上げてパチリ。

エゾアカガエルの卵も見つけました。 水の中もいよいよ春本番です。
(投稿者: 石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 志鎌)
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穴をあけたのはだーれ?(2010年2月20日撮影)
江別市の野幌自然休養林を散策していると、木の幹に穴が空いて、木くずが散乱していました。
森の住民がマイホームを新築中でしょうか?
それとも、幹の中に美味しい食べ物があってついばんだ跡でしょうかね~?
(投稿者:保全調整課 保全調整係 中鍵 貴之)
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