第3回「知床の森林づくりに関する協議会」の概要について

プレスリリース

平成20年3月13日
北海道森林管理局

第3回「知床永久の森林づくり協議会」の概要について

第3回「知床永久の森林づくり協議会」が開催されましたので、その概要についてお知らせします。

1.日時、場所

平成20年2月28日（木曜日）午後1時～午後3時30分
斜里町公民館ゆめホール知床会議室1

2.出席者（五十音順敬称略）

＜委員＞

上野洋司知床斜里町観光協会会長
楓千里（株）JTBパブリッシング法人事業部部長
菅野光洋北海道旅客鉄道（株）開発事業本部副本部長
黒瀧秀久東京農業大学教授オホーツク実学センター長
鈴木順策オホーツクみどりネットワーク代表
鈴木幸夫朝日新聞北海道支社広告チームマネージャー
辻井達一 (財)北海道環境財団理事長
中川元斜里町立知床博物館館長
坂東元旭川市旭山動物園副園長
村田均斜里町長
森信也 (財)知床財団理事長（代理出席山中正実事務局長）
森本全 (株)ANA総合研究所主席研究員部長（代理出席榎本通也主席研究員）

3.委員からの主な意見

【次年度以降の実行体制について】

実行体制としてNPO法人の設立はやや時期尚早ではないか。
NPO法人の設立に向けた準備は、今から進めていてもよいのではな
いか。
今後、ツアーやプログラム等を具体的に進めていくタスクフォースが
必要。「実行体制検討部会」において、タスクフォースとしての機能
や関係機関と連携する機能を担っていけばよいのではないか。
今後の実行体制では、ツアーの実施に重点が置かれているが、企業や
行政等がこの取組にどう関るかの「仕組みづくり」についても検討し
ていくべき。

【活動対象エリアのイメージ図について】

遺産地域は知床を代表するエリアであり、核心地域の記載がないと違
和感がある。本ビジョンの基本的な考え方を示すものとして記載した
方がよい。
本ビジョンの森林づくり活動等を展開するフィールドのイメージを示
すものであり、活動を現時点で想定していないエリアは含めなくても
よい。
イメージ図であるため、フィールドを細かく示すのではなく、網走な
ど連携する周辺地域も含めた大きなエリアとして示してはどうか。

【活動にあたっての留意事項（苗木の確保）について】

苗木の生産地の配慮については、すぐに知床産の苗木を確保できる状
況ではないが、取組の姿勢として、修正案のとおり本文に記載してお
くべき。
苗木の産地を確認することで、今後の研究によって遺伝的な問題が明
らかになった場合に、追跡できるような体制をとっておくことも重要。
将来的には、現地での苗木づくりの体制についても検討していくべき。

【知床での森林環境教育プログラムの普及について】

教育委員会や教育関係のNPO法人等のネットワークを利用して、学
校関係者に効果的に情報を提供することが可能。併せて、各学校へ提
供された情報がその先の担当教員や父兄等へうまく伝わっていくよう
働きかけていくことも重要。

【平成20年度以降に実施するツアーについて】

東京農業大学オホーツクキャンパスでは、ファイントレイルの散策や
農産物・海洋資源、エゾジカ等をテーマとした各種体験プログラムの
提供が可能。
「地元食材」についても東京農業大学で学ぶことができるとよいので
はないか。

【ツアーの商品化に向けて】

最近の旅行者の傾向は、移動型から滞在型、団体から個人へと移行し、
着地型商品へのニーズが高まっている。地域の受け入れ体制の整備
が重要。
旅行関係者の視点では、森林体験だけでは集客に結びつきにくく、地
元との交流などプラスとなる要素をさらに工夫し、盛り込んでいくこ
とが必要。

北海道森林管理局計画部指導普及課
電話：011－622－5245

北海道森林管理局知床森林センター
担当：舘電話：0152－23－3009

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