知床半島の大半を占めるこの地域は知床岳(1,254メートル)、硫黄山(1,563メートル)、羅臼岳(1,661メートル)等の火山でできた山々が連なり、平成17年7月に世界遺産に登録されました。
この豊かな自然環境を次代に引き継ぐことを目的として、人手を加えず自然のままの状態で保存する、保存地区(コア)と保存地区の森林に外部からの影響が直接及ばないよう緩衝の役割を持ち、自然教育、森林レクリェーションの場として利用できる、保全利用区(バッファー)からなる知床森林生態系保護地域に設定されています。
また、動物の種類も多く、他の地域でなかなか見ることができないシマフクロウを始め、オオワシ、オジロワシなどの鳥類、エゾシカ、エゾヒグマなどの大型ほ乳類なども見ることができます。
この野生生物が移動できる経路を確保し、生息・生育地の拡大と相互交流を促すため、知床森林生態系保護地域と知床半島の基部にある海別岳植物郡落保護林、斜里岳植物郡落保護林の3つの保護林を結んでいる、「緑の回廊」(コリドー)が設定されています。
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